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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[68] 幽霊
詩人:どるとる [投票][編集]


幽霊みたいなものだ
それは

認めることが大切なんだ
見たとかなんだの理由ではなくて

感じれなくたって否定したらおしまいだ

だから見えない可能性を信じるんだ
さながら幽霊みたいに

自分の実力だなんだを
まるで幽霊見たみたいにすぐに否定しないでせめて自分のことくらいは自分で助け舟出したりカバーしてあげないと自分が自分でかわいそうなだけだから

認めてやりな
助けてあげな
幽霊なんか
幽霊なんか
いないだ
知んないだ
言わないで
まだまだだ
次こそはって
それこそ死ぬまで
信じるんだ
強く願うんだ
手を離すな
自分と自分を繋ぐ
絆を捨てるな
死ぬくらいなら
生まれてないさ
だから
生まれた意味を
見いだす必要があるんだ
例えば見返りのない信じる気持ちがその意味だとしたら素晴らしい

幽霊みたいな影も形もなく目にも見えない輝きでもいいじゃないか
目に見えるものよりずっと尊いぜ

うらめしやって自分の中で化けて出てきている
妄想の中で僕はいつでもヒーローだ
悲しくてもそれでも僕はそんな見えない幽霊を信じたい
目にバッチリ見えるリアルなすべてよりも。

2009/08/26 (Wed)

[69] 嘘っぱちの昨日と本当の明日
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しいことが世の中にはあるから
それをなるべく避けるように僕らは生きる
でも避けられない悲しみがあるから僕らは無傷では天に召せられぬ

笑って泣いて
しばらくすれば
また笑ってる
そんな毎日がただ
流れてく 流れてく
臆病なこの僕を
ひざまずかせながら
何が楽しいのか
僕を泣かせて
何が可笑しいのか
僕はたまに笑って

今日もまた日が暮れればお日様も沈んで空はあっという間にその色を変える
ただそれだけでなぜか切なさが一気に胸を締め付ける

この世界に生まれたことが正しいなら僕は今こんなにも生まれたことを後悔なんてしてないね
だけれど昨日の僕は嘘のように笑ってた
自ら笑えていた
なんのためらいもなく

だから悲しいだけの僕はきっと嘘でその日もなかったんだと
まるで昨日の涙を消し去るように明日の笑顔に満ち溢れた僕だけを信じて
自分が笑って生きられる日を真実と決めた

死にたいだとか縁起でもないことをいうくらいなら嘘でいい 悲しいだけの昨日なんて消えちまえ 跡形もなく
その影ごと

すべての涙を嘘にしてしまうんじゃなく悲しい涙とうれし涙を分けて
すべての笑顔は大切に胸に抱きしめて
流した涙と浮かべた笑顔の大差など気にしないでただ真実の日だけを心にとどめる
実は悲しいことや切ないことは覚えていようとしなくても忘れないものなんだ
逆にね楽しいことを記憶にずっと閉じこめていることのほうが難を極めるのさ

だから悲しくなるんだね ただの夕暮れひとつにしても僕ひとり切なくさせることなどたやすいこと

でも忘れないでいるよ
今日の日の悲しみ
今は忘れたくても忘れられぬ邪魔な記憶でもいつかはきっと思い出すきれいな思い出に必要な試練だったと思えるように願ってる
その日の涙や頑張りがただの嘘にならないために意味のある傷だと思うことにする。

2009/08/27 (Thu)

[71] 残暑でザンショ
詩人:どるとる [投票][編集]


長かった気がする
夏もあっという間で
今年も夏は遠ざかっていく 挨拶もなにもないままに
そんな毎年のことなどを切なく思うのは僕にもいまだわからない
まあとにかく暑くて寝苦しかった夜
部屋には旧式の扇風機が一台
幸運なことに僕のアパートは日当たりが悪いので太陽の被害は直接には受けなかった受けなかった

だけれどそれにしても暑い暑い夏でした
すぐに喉もかわくしすぐに汗が吹きだす

でももう残暑でザンショ

窓を開ければもう早いものでね
秋の風の匂いが香しい
自転車の重いペダル必死に漕いで無駄に長い長い坂道のぼった そんな思い出ともいえないくだらないシーンさえ今ではほほえましいくらいの記憶さ

退屈で憂うつなだけの夜を癒やしてくれるのさ
そんな夏の小さなお話が
かわいた胸を潤してくれる

まあなんにしても残暑でザンショ

夏も終わり
やがて秋がくる
しっとりりとした
風の中で去年のようなことを繰り返す
でもね新鮮なサンマ食べるのが楽しみだよ
さみしさとうれしさが絶妙に混ざり合ってきれいな思いとなり僕のハートを包んだ


また会おうね 僕の夏よ
そんなおざなりなことしかいえなくてごめんね でもまた会いたい 暑いだけだと勘ぐっていた夏は大事な記憶この胸に刻んでくれたから
この思い出だけで晩酌のつまみはいらないね
イカより枝豆よりも美味い最高の珍妙
夏の思い出

残暑だよ残暑ザンショ
それでも最後の最後まで味わい尽くそう
この夏を
しばらくはお会いできないから
もう少しだけこの暑さを体中感じてからでもバイバイは遅くないから
8月の終わりの夕暮れ時 涼やかな風に吹かれみとれる夕暮れ
心までオレンジに染めて流れるように空に消えてく夏の思い出をひとつひとつかみしめていた

縁側で小さな肘掛け椅子に座りながら過ぎ去る夏を感じた。

2009/08/29 (Sat)

[72] 灰色スマイル
詩人:どるとる [投票][編集]


人は本当にうれしいときそのうれしさを表現するために最高の笑顔を浮かべる
だけれど世の中はそんな最高の笑顔を浮かべたまま生きられる場所にあらず

だからほとんどはみんな愛想笑いで生きている 本当はね本当はね隠してるってだけで今すぐにでも泣き出したいんだよ

涙を隠し笑顔を偽り生きている愚かさも自分を守るためだとごまかして騙し騙し生きているうちに本当の笑顔を忘れたんだ
笑顔など自然に生まれるものなのにいつの間にか僕らは笑顔をつくるものだと愚かに勘違いをしていた
作り物の笑顔など造花も同じ
なんの価値もないよ

だから世の中なんて楽しくないならば笑わないのが正しいさ
楽しくないのに無理して笑えば人などすぐに愛想笑いがうまくなり無意味に愛想笑いに頼り人からの拍手をもらうために自分偽ってしまうから

愛想笑いでちょうどいいんだ
自分にも
他人にも
本当の笑顔など僕にはわたしには必要ない
必要なのは他人に拍手されるようなよくできた笑顔だけだ
そんな理屈などもはや常人のいうことではない

心からの笑いというのは作ろうとしても作れない
作れたなんて勘違いしてる笑顔はただの愛想笑い

本当の笑顔になんか及ばない似ても似つかない灰色スマイル
んなの消えちまえ
この世から

僕は殴られたほうがましさ
世渡りをうまくこなすやつなんか素晴らしいとは思えない
ああ 浮かべてやるぜ
本当にうれしいときだけは
だが覚えておけ
悲しいからこの笑顔は涙に濡れるんだ
ただそれを偽らせる世の中に笑顔など愛想笑いでももったないくらいだ
くれてやるよ
今の気持ちそのままの偽りのない華厳の滝より凄まじい涙を

感情笑いながら
隠して生きるくらいなら素直に心はだけだして自滅したほうが幸せだから
僕は笑いながら人気のない路地裏に静かに消えよう

笑顔と一緒に。

2009/08/29 (Sat)

[73] 舌打ちグットバイ
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ふざけやがってと捨てぜりふをいう僕
過ぎ去る今日の後ろ姿 動じることなくその顔も見せず遠ざかってゆく

なんだこのひどい扱いは 僕を何様だと思ってるんだ

なんてまたえらそうに僕は何様になっていたんだろう 一体

とはいえ

悲しい気持ちが
今 胸にあふれた
こみ上げる切なさ
モザイクの砂嵐
偽りの王冠被り
訳もなく
責任 押し付け
非のないふりして
勝手気ままに
逃げてばかり
そんな自分を本当は叱りつけたいんだろう
でもながれる生活の中で誰かにうけた傷にさらに塩をぬるようなことは避けたかったから
なんてまた僕はバカなんだろうね

自分で自分に苛立って自分で自分を殴りつけたいけど痛いのはごめんだから
最後までそんなふうに僕は逃げ道を走りつづける日々
真後ろをついてくる不安と避けられない責任がそれにしても重い
大人も子供も関係ない
みんなみんな背負ってる 変わらないようで本当になにも変わらない平凡かつ平和ボケした毎日を

それでも傷跡は増える
いばらを歩いてるのと同じだから
痛くないはずはない
だから泣きたくもなるし本当に泣いちゃう日もあるんだ

暗い未来に暗い過去に無理やり小さな光を申し訳程度に当ててるような強がりをただ繰り返してやっぱりいつもの具合さ
僕は僕から逃れられない 僕が僕でいるかぎり悪者の僕も僕だからたまにはやっちゃうのね

舌打ちグットバイ
くすんだ夕焼け空
早く早く夕闇よ
僕の涙を隠してよ
そんな悲しい願いに身をまかせるような現状の現実の世界で四苦八苦

今僕が立っている場所
ちゃんと地に足は着いてるけどまるで生きてる心地無し

だからやむを得なく流れる涙 そしてため息

そんな僕に本当の明日をよこせよ
だれにともなく助けを求めた 深夜零時
なぜか零時

その一秒前の感覚までも鮮明に残ってる。

2009/08/29 (Sat)

[75] 瞬間生活
詩人:どるとる [投票][編集]


その瞬間その瞬間を生きる
一秒も大切な時間のうちです
だから続けよう続けましょう
その瞬間その瞬間を生きて

生きた時間よりずっとずっと濃厚で実のぎっしり詰まった人生を刻んでください

僕よ
名もしれぬ誰かさんよ
匿名希望さんよ
瞬間を生きよ
見逃さないように
よく見極めて
一瞬の輝きを
とらえて
生きなさい どうか今からでも遅くはないから

それが晩年あなたを満たすから。

2009/08/29 (Sat)

[78] 現存地
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現在地指し示すカーナビのように
自分の存在を文句も言わず認めてくれる人に会いたいよ
そんな人とだけ生きていきたい
だけれど今いる現在地見渡してもつり上がった目をした奴らが目立つぜ

だけれど僕はたしかに間違いなくここにいて生きている
現在地に現存している
大地を踏みしめ影を落とし息をしてる

それだけでちょっとだけ幸せな心地
ハッピーな風が胸を吹き抜けてゆく

僕が僕自身を認めることで誰かのトゲトゲした言葉を叩き落とす
そんな力がみなぎる
今日こそはまた新しい自分の誕生日

ここは存在が許されたもののみが集う場所
流す涙 浮かべる笑顔 すべては存在するもののみの証
現在地ならぬ現存地なのである。

2009/08/30 (Sun)

[82] 今日も僕達は
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今日も僕達はフラフラ 眩暈がするような1日をなんとかかんとか暮らしてる
笑うどころか泣くこともない太陽を後目に雲は時々涙をこらえきれず大量の雨粒を下界へ吐き出す

明日の地図を頭に描き損ねて宛もなくたださまよう迷子の1日にも光は見えないだけでここにある
すぐそこにある
どんなことも骨折り損にはならないさ
ゆえに失敗も後悔も過ちさえもそれぞれに意味がある
偉大なる理由があるのさ

だから進め
恐れず進め
立ちはだかる壁をもものともせずに
雨の中 風の中
立ち止まるときも生きる気力を捨ててしまわないで自分よ
いつもいつも懐に財布よりずっと大切にしまえ

予測にもないような突然の訃報に涙を見せないように頑張るよりも自分の今をちゃんと見極めちゃんと地面に足が着いてるかたしかめることを最優先に迷える時を行け

今日も僕達は具合悪くなるくらい迷い悩み苦しんでるから
忙しくないわけがないさ
眠ってたって頭の中ではいろんな回路が動きまくってるんだ
少しはそんなことを踏まえろ 踏まえたうえで扱いを考えろ
世の中よ 人使い荒すぎるぞ

今日も僕達は
明日もおそらく
何かが忙しくて
何かが大変で
何かが悲しくて
何かが嬉しくて
だからだから
生きてるし
時々は
天に召されたくもなるんだ

無理もないさ
だから
それを
変だとか言ってくれるな
それを
むやみやたらに常識で撃ち落とすな

よーく聞こえる耳があるなら聞き流さず聞いてくれ 世の中
僕達は叫ぶから
うるさいくらいに
それぞれの願いや思いをウタにして

ゆえに詩人はひとり今日も言葉のプールのなかでただ上手に容易く溺れるのだ。

2009/09/01 (Tue)

[85] イマ
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今は明日をつくるため必要な1日
瞬間は次の瞬間を生むために必要な時間

無意味なはずはない
すべてに意味がある
1秒さえもある意味が
1秒がなかったら次の1秒の自分はいないんだから次の1秒がある意味が前の1秒の自分だから
1秒後の自分には1秒前の自分が必要なんだ

長い時間にして考えたら意味がなくても先を見れば意味がある

そのための今だ
いつでも
目先に惑うな。

2009/09/01 (Tue)

[87] 笑えない涙
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悲しい出来事に出逢ったとき容易く泣いてしまう
そんな僕でも一応人目は気にするのさ
公の場所では泣きたくても泣けない

それでも胸を焼く気持ちはいまだ片づいてなんかないのさ
あふれる頬を流れる涙
迷っているように行き場もなく出番の時だけ流れる涙
いつか死ねたら流さなくていい涙
でも笑えなくなるね

喜びの数だけ笑いたいのに悲しみの数だけ泣きたくなんかないんだ
本当は

でも悲しみに出くわせば泣いてる
涙抑えきれずにまた頬流れる涙が笑いたい自分を遠ざける

涙の一粒がポチャンと地面に落ちる音が聞こえたら僕はまたひとつ悲しみに耐えうる力を得るんだ
でもなんかもどかしい力だから耐えている自分が悲しいんだ

でも流したい
悲しいときには是非とも

そんな不思議な涙の魔力に僕は今日も泣かずには居られない
とてもとても悲しくて偽って気持ち隠し笑うことより泣かないことのほうが難しくてやっぱり泣いちまうのさ

涙が気持ちより先にあふれてしまうから
笑えない涙が僕の世界を悲しみ一色に染めるから。

2009/09/02 (Wed)
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