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シゲヲの部屋  〜 投稿順表示 〜


[14] 祚(たもつ)
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祚(たもつ)は誰に犯されることなく……


今ここにある。


何人たりとも、人は近寄れぬよ?


……くるか人間。


血塗られた刀を振い狂おうか。


お主は今まで幸せだったかな?
有りもしない幻想に、捕らわれはしなかったか?


……ククク。


なんだ、その目は……



女を抱くように、


人を殺してきた目だ。


淡く易い欲よな?


腑が煮えきるほどに欲望し、腕がもげるほど足掻いたか。


子供を沢山殺してきたな?


いやぁ……別に構わない。


悲しみや怒りに身を任す屑よりは、百倍マシだ。


その腐った欲求こそ、人だ。


祚(たもつ)を犯させはしないさ。


血化粧は整えてきたかい……


さぁ共に狂おうか? 人間。

2006/06/10 (Sat)

[15] 永久に誓おう
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雨と風の中で足掻いていく。


その中で光り輝き生きる。


傷つくことを恐れないで。


抱いてあげたいんだ。


壊れやすい願いは誰の胸にもあるよ。


いつだってそれを追い求めて、


怖がっている。


あなたがいるから歩き出せたんだ。


そばに居たから生きれたんだ。


あの人は感情を表現できる心を持ってる。


忘れかけた夢を捨てて、


新たなものを見つけようさ?


凍りついた記憶を掘り返し、


意味もなく灼熱の剣を振るおう。


この胸の鼓動があなたに続く限り……


その命に永久に誓おう。

2006/06/26 (Mon)

[17] 前を見て、空を見て
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街の人ごみを掻き分け、


丘に上がって風が吹くんだ。


絆があって、優しさがあって。


空をかける声も、雲を割る雷も。


そっと抱いてあげたい。


滅茶苦茶に傷つけられたとき、


助けを求めるだけが素直じゃないよ?


意地っ張りは人の純粋な気持ち。


その気持ちは消したり……


そうさ、消したりなんてできない!


吹きつくような風でさえ、


色んなところで輝いて、


その夢の中で煌いて。


いくつもある明日を、


きっと……迷わず。


そうさ、迷わず越えて行ける!


諦めないで、天使の翼を抱きしめて。


暁に光る空の下で。


真っ直ぐに見つめる瞳を、


……優しく閉じて。


二度と迷わないで。


いつだってきっと求め続けていた。


あなたに出会えて、


わかり始めた全てを。


青く果てない空の下で、


そっと抱いて……

抱いてあげたい……

2006/06/30 (Fri)

[18] 私を廻る物語
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頬を赤くした少年が一人……


街角で泣いていた。


父が憎いと話してくれた。


涙で歪んだ空を見上げた。


未来が不安で、


答えれなかった……


だけどやっぱり君が悪い。


君は自分を隠しているから。


さあ、エンピツをしっかり持って、


名前を書いて見て?


白い色のノートに描こう。


君という物語を……

2006/07/08 (Sat)

[19] だからおまえはバカと言われる
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新しい学校に入学して、


いいことなんか一度もなくて。


友達と僕との間には見えない壁があったんだ。


わからなくていいことや、見えなきゃいいものが理解できて……


クラスのみんなから相手にされなくなって……


とても辛かった。


そんなときある人が、


僕にこう教えてくれた。


『おまえは一歩先に行っているんだ』


『だからおまえはバカと言われる』


僕の瞳から涙がこぼれ落ちた。


その人は照れながら、


夕日の陰に消えていく。


言葉を……ありがとう。

2006/07/22 (Sat)

[21] 我が故郷で死にたい
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俺たちはどこに向かいどこで死ぬんだろう?


俺は死にたい場所がある。


それは決して特別な場所じゃなくて、


なにもないけど幸せだった場所。


俺は……


故郷に生まれ、故郷で死にたい……


どうだ? 大層な夢だろう。


どこかもわからない戦場で、


俺は死ぬのは嫌だから。


故郷の大地の上で、


息を引き取りたい。


はは……そうなれば良いなぁ。


空を見上げてみれば青い雲がある。


あの雲の先には、あの雲の向こうには、


俺の故郷がある。


命を失う時に、


考えることってたぶんそんなことなんだろう。


普通なことかもしれない。


だから、俺は……


我が故郷に生まれ、我が故郷で死にたい。


そう思うことが当然なんだ……

2006/08/03 (Thu)

[22] 君の知らぬ君を
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人は獣さ。


牙も毒も刺も持つことなく……


ただ。


痛むだけの、涙を流して……


曝け出した獣だよ?


誰もが君を誉めなくて、


けなすことになろうが、


君は生きている。


あのささやかな人生を踏みしめている。


僕は誉めよう。


君の知らない君を、


いくつでも知っているから。


通り過ぎる町の中で、


そんな人を見かけないか?


あのささやかな人生の中で、


君に似ている人を。


そんな僕たちは……


星歌のように求めあう。


僕は誉めよう。


君の知らぬ君を。


心の底から……褒め称えよう。

2006/08/04 (Fri)

[23] 笑顔で流す涙
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石よ、木よ。緩やかに流れる川。


ささやかな者達よ。


共に生きよう。


繰り返す悲しみを、


光り輝くその力で切り開いてくれ。


君にも僕にも全ての生物にも、


命を紡ぐ者の名前を命と言うんだ。


たやすく涙を流せるものは、


たやすく痛みもわかるだろう?


笑顔で流す涙は、


誰に傷つけぬ者たちこそ流せるんだ。


命を散らすものたちに光を照らせ。


命を紡ぐ者こそ光と言う。


名も無き君にも、


名も無き僕にも、


教えてくれた。


人の心は命なんだと……

2006/08/04 (Fri)

[26] 優しさを語りかけて
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優しさを思い出したら


きっとそれは残酷な優しさなんだろうな。


生きとし生けるもの全てに、


優しくなれるなんて無理だから。


残酷になるんだろう?


夢はここまでだ。


ニコニコと笑おうか?


国土はもう見えないだろうから……


どこかでつながっている空を見上げて叫ぼうか?


ありがとう、って。

2006/11/01 (Wed)

[35] 君に出会うため探し続けてる
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二人は深い空の下で、


こんなにも傷ついていても、


こんなにも、とめどなくても、


失っても、温もりはここに残っている。


でも失いたくないよ。


涙で迷いと書き綴っても、
諦めない。


消せない痛みを抱えながら。


こんな僕にでも、できることがある。


大切な人のために生き続けること。

それで満足かい?

2006/11/28 (Tue)
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