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himariの部屋  〜 新着順表示 〜


[27] またいつか会う日まで
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私達が知り合ったのは

暑い夏

4年前

沢山笑い
沢山愛し合い
沢山泣いて
沢山抱きしめあって

でも私達には「形」が無かった

暑い夏
向日葵畑に行った
沢山の向日葵にかこまれて
二人で笑った
花火大会
始めて手を握った

でも私には帰る場所があった
帰り際、悲しそうな顔をして
握りしめてくれた手

後ろ髪ひかれながら
帰る

そんな日々も

暑い夏が終わるのと同時に無くなった

貴方に

深い傷を刻み込んで

私は去った


あれから4年

私達は再会した

17歳だった私は

もうすぐ22歳になる


笑って再会出来るなんて
思わなかった

お互いだいぶ変わったね
でも笑った顔は変わらない

貴方の書く詩が好きだった
貴方の笑った顔が好きだった

昔貴方がくれた優しさを

いつか返せたらいいな

お互い

環境や周りも変わり

私達は

友達 と呼べるようになった

年月かかったね


貴方はもうこの街には居ないんだろう


でも またきっと会えるはず


お互い

良い男

良い女になって

成長した姿を

見せ合おう


いつか
また会える日まで

2009/02/09 (Mon)

[26] Lonesome
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誰と居ても
例え抱きしめられ
撫でられても
埋まらない
心の隙間
冬は嫌い
冷たい風が体と心を突き抜ける

温かい人に触れるのが怖い
きっと冷やしてしまうから

温かいスープを飲んだら涙が出た

どうしてこんなに寂しいのに

どうして誰も受け入れようとしないのだろう

2008/01/12 (Sat)

[25] 
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街並木には
イルミネ-ション

街中はクリスマスの飾り物
寒い外
マフラ-を巻いて
人混みを歩く

雪がふる日は嫌いだ
悲しくなるから

雪が傷に染み込み
そして冷たさを感じて
良い思い出なんて
無いから

早く冬が
終わってしまわないかと
願う日々

2007/12/16 (Sun)

[24] Snowman
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今年も
街には雪が降り積もり
冬の訪れを体中に知らせる


目には見えない

あなたは
Snowman

冷たくて
固く凍った 心のよう

温かい陽射しでもとけやしない


沢山の雪がふった日

雪をかきわけてあなたを探した


抱えて抱き締めたら
貴方は涙を流して

とけてしまった


ねぇ Snowman

とけてしまったあなたは

今何処に
いるんだろう

2007/11/24 (Sat)

[23] 余韻
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誰も知らない
二人の駆け落ち場所
体を重ねて
手を絡ませて
何度も口づけをして


そこは素裸の私が居て
包み隠さず

本能のまま求めて


罪悪感や、時が経つのを
振り払うかのように

背中に爪を立てて
きつく抱き締めあう




二人が

魔法からとけたかのように
理性を取り戻して

服を着替えて

車を動かす


刻々と時間が迫っていく

体には優しい傷跡と
優しい余韻

後ろ髪ひかれるような
寂しそうな眼


さよならの時間


何度も抱き締めあって
離れるときに


私たちの関係が

思い知らされる






「またな」


髪を直して

口紅を塗り直して


何も無かったかのように

歩き出す



2007/11/18 (Sun)

[22] Distance
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他人との
距離をつかむのが
とても下手だ

他人と
私との間
この人にはこの人と
うまいように
位置がつけられたら

深入りし過ぎて

逆に

浅くの交流


どれも

うまくいったものなど無い



いくらで買える

人との


距離をはかれる

じょうぎ とか


売っている?

売っているわけないか

2007/10/29 (Mon)

[21] 道具
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機能

心の隙間にからっぽの優しさを
孤独感を紛らわし
性欲を満たし
いっときの繋がり

時には値段もつけられる


笑えと言われれば
笑ってあげる
泣いてと言われれば
泣いてあげる
愛してると言ってほしければ
囁いてあげる



機能


不可能な要求

それは私の心






道具

あらとあらゆる機能
引き出しがある

開けるのはあなたの自由


それで満足出来るのならば




引き受けましょう




私は道具



人間?



ああ それは形だけね。

2007/10/21 (Sun)

[20] 片割れ
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私を半分
私の半分
片割れのあの子
ふたりでひとつ
苦しみも悲しみも
わけあって
あのひまわりの丘で
笑って泣いた

歩んできた日々

いつのまにか
あまりにも近過ぎて
見えなくなっていたものが
積み重なっていき

必要が
依存へ変わり


壊れることを
何よりも恐れていたのに

傷つけ合うことなど

そんなわけないと




片割れだった

でも

ひとりの人間と
ひとりの人間だった


重なることは出来ていても


解り合うことを

してこなかった



傷つけ合い

沢山の涙を流し


嫌いになれたら
憎めば
どんなに楽かと



片割れ
もうひとりのわたしだった



わたしの 太陽だった

2007/10/05 (Fri)

[19] 無音
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携帯の電源も
TVも、部屋の灯りも消して

夜中の静けさ
無音に包まれ

体育座りをして
黒いカテ-ンを少し開き

ぼんやり
空や町並みを眺める



孤独を感じ

何かと繋がりたくて
何かを感じたくて


だけれど

何にも触れてはいけない気がして


伸ばした手を

すっと ひっこめる






だれもいない

なにもない

2007/10/02 (Tue)

[18] 底抜け
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与えられ
注がれ
染み込むこともなく

すり抜けていく

優しさも
愛とか
温かさも

受け止めたいのに
知りたいのに
解りたいのに

溜まる事もなく

意味や
大切さに気付くのは


すべてが終わったあと


どうすれば

底は出来ますか

お金で買えますか


今日も
満たされない


自分で作れますか

他人が作るのですか


また


大切なものを


受け止められないのですか

2007/09/29 (Sat)
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