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おかだまいの部屋  〜 投稿順表示 〜


[178] DRIVE
詩人:おかだまい [投票][編集]

読みかけの小説
ダッシュボードに投げ込んで

あの海まで
走らせようか

ハンドルさばき
ちょっと危なっかしいね
でも
そんなの気にしないから
アクセル全開で
ぶっ飛ばしてくれよ

BGMはもちろんアレで
最高になる

ビールは僕が
飲ませてあげるから
君は前だけ
見ていて

眠たくなったらさ
かわるから

僕がいつでも
かわるから

君は自由に
生きていてよ

2008/10/07 (Tue)

[179] ファブリックディスコ
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ミルクコーヒーと

バニラ味シガレット一本で

酔っ払って

あの娘は飛んで行った

僕は夢から覚めて

見上げた空には

何もなかったけど

最後のセリフ

それだけ覚えているよ


私は確かにここにいた

忘れないでと

見つめられたその瞳の奥には


翼の生えたハートが
泳いでいた


それはあまりにもキレイで

僕は描いた景色
ぬぐい去ったんだ

それは夢の話で

あの娘のお話

誰も知らない夢のお話さ


あの娘は飛んでったから

忘れないでと

ハートだけ残して





2008/10/08 (Wed)

[180] ラヴシーズン
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切りすぎた髪が

キミの涙を
ぬぐい去ったなら

僕はただ手を差し伸べて
何も写さないガラス玉

それでも見続けていたいよ


増え続ける体に
刻んだ色とりどりの

花や文字が

誰にも言えないキミの

心の数だって

僕は知っても
それでも僕は

キミをただ好きだったんだ

雪が降ったら
キミの笑顔が見れるといいな

寒がりなキミだから
きっと
今年も
僕の中で眠るだろ

ぬくもりだけ
せめて伝えたい
キミの欲しがる
愛のぬくもりだけ

この僕のすべてで

2008/10/09 (Thu)

[181] bluesky
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ぶっ飛ばせ

机の上からダイヴ

そいつの腹の上

ダイヴダイヴダイヴ!

蹴散らせ蹴散らせ!

盗られたもの
そいつのすべてから奪い返せ

奪い尽くして
ゼロにしろ

走れ!飛べ!飛び越しちまえよ!


どうやら神様はいないみたいよ

残念だけど

それだけは伝えておくよ


だけど世界は広いってこと

それだけは事実さ

頑張るとかさ
勇気とかさ
我慢とか
憎しみ
恨み
妬み
絶望
暗闇

必要ないのさ

そんなもの教科書と一緒に燃やしちまえよ

本物の灰色を手に入れて
偽物は風に飛ばして

人間は透明だってこと

知ったほうがいいかもね


その痛みはさ
痛いだけで
ただそれだけなのさ

傷口なんてありはしない

涙に変えて
流してしまえばいい

「強さ」と「弱さ」は
なくならないってこと
実は仲良しだったりして
わからないけど

ふたつ一緒じゃないと
つかめないんだって

僕はそう思う


結局人には翼が生えなくて

空を飛びまわる自由は
与えられなかったけど

空から見たこの世界は
どうなんだろう

空も足を生やして走り回りたいと

きっと羨んでいるさ


僕はそう思う




2008/10/14 (Tue)

[182] レイニー
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そのせつなさが
マッチしてね
世界は塗り替えられた

始まった物語は
終わることのない

メロディ

なめらかな指は
エロティック
少し
長くて細い

スコッチグラス

夜はこれから

今日はこれから

終わりのない

メロディ

朝までは
大丈夫

踊り明かそう

ミラーボール電池切れ


月明かりでさ

オーケイ


おやすみ
のらねこのらいぬ

おやすみ

2008/10/16 (Thu)

[183] 赤い鳥
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サヨナラも言わずに
飛び降りた

世界と戦った彼女
勝ち負けなどありはしないと

知っていたなら

光を知るからこそなお
光を欲しがる

それが当たり前だってこと

知っていたなら


その魂の儚さを
僕らは知らされて

それで

いつの間にか

忘れるんだろう


彼女の戦いの日々は

明日さえ見えない暗闇の中

一人ぼっちで溶けていった

たった一人で

落ちていった


だけど彼女はただの一人の名もなき少女


繰り返される

繰り返される

きっと永遠に


15歳のままの

あのこを残して

サヨナラも言わずに

飛んでった

彼女を残して



悲しいうたは嫌だけど


唄うしかないのさ

悲しみは消えない

だから
僕も
唄うことをやめない

ちっぽけな
感情でも
かまやしないから

2008/10/18 (Sat)

[184] クライベイビー
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カラフルマニキュア
きれいだね
ぶちまけよう
白い世界に
カラフル
塗り潰そう

キミの星のメロディーも
一緒に添えて

パーフェクトは無理だけど

少し笑ってくれたらそれで


笑うしかないね

こんな世界じゃ

泣き顔は似合わない

しらけた顔は意味のない

ただ明日をむかえるだけの今日を


変えてはくれないさ


クライベイビー

クライベイビー


塗り替えよう

僕らの世界は


間違いなく

僕らの世界さ


僕らの世界に

涙はいらない


クライベイビー

2008/10/21 (Tue)

[185] ストーリーワン
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ワインレッド
ソファーに

腰掛けてるあのこは

ブラックロングヘアー
ブラウンアイの

エヴァーグリーンワンピース
とてもよく似合ってる

ママの手作りなんだって

彼女はひとりぼっち


葡萄がよくとれる
小さな村の
湖の近く
小さな家に
住んでいて

住民はみんな
どこかに行ってしまったけど

彼女は知らない

彼女は家を
出られないから

毎日葡萄のパンケーキを焼いて
ミルク飲みながら
窓の外を
眺めてる

湖にうつる
月を眺めて
毎日眠る
ワインレッドの
大きなソファで

寂しいとは思わなかった

ママがいなくても

犬のテディがいなくても

何もなくても

彼女は生きていたから


全てを包み込んで

小さな家で
暮らしていた

何もなかったから

彼女以外
誰もいなかったから

生きていたから

さみしくなんてなかった

2008/10/21 (Tue)

[186] NIGHT
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占領された脳が
楽しみたがってる
話したがってるよ
キミはいないんだけど

紫のリキュールは
まだまだ入り込んでくるから
僕はまだ眠らない

明日になっても
何もない
ただ待ってる気に
なるのが少しの
楽しみだったり

プラスチックシャンデリア
キレイに見えたり
そのくらいで

キミは今どこ

赤いドクロ
キャンドル見つけたよ
ピンクの爪先輝かせてくれるかな
プレゼントしたいんだけど

溶けてなくなる前に

早く

会いたいよ

2008/11/11 (Tue)

[187] FUFU
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ストーブのついた

暖かな部屋で

冬を知らない

彼女

カーペットの上で

転がって

ビールはよく

冷えていたほうが

美味しいんだって

得意げに

話してるよ

黒猫のジョージ

夜になると

やってきて

朝日とともに

うちへ帰る

桜の葉っぱは

ピンクに色づいて

散っていくんだと

教えてくれたのは

彼なんだって

彼女はまた得意顔

素敵

その笑顔





2008/11/14 (Fri)
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