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ジャガーの部屋  〜 新着順表示 〜


[274] トラウマ
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この時代には
この世界には

愛やプライドなどは
およそ無いのだと
納得した頃には遅かった


行き交うのは

金と快楽と馬鹿と
言うのも疲れるくらい
頭にくるもの


楽観主義の個人主義

見て見ぬフリ
気付かぬフリ

「貴方は汚れてますよ」と

いっそ言ってあげましょうか





他人の楽しみなど

観賞する必要は無いのだけど

僕にはどうしても



消えない痛みと苛立ち








素朴さと純情




こんなものいらないから


僕のトラウマもどうか
消えませんか



 

2009/11/14 (Sat)

[273] 僕の背中のファスナー
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逆上る程溜め息



詮索など必要無いと
どれだけ
抱き締めても
笑い飛ばしても
考え尽くしても
愛しくても



やっぱり

あの日々



僕は会いに行くべきだった




君が誰かを愛してる事を

許せないと言えば良かった





何も成し得なかった僕


ひとりで死ぬのだと決め付けた


あの窓の中で

あの檻の中で

狂った街の中で

およそ完璧な愛のままで



笑いながら

死ねれば良かったのかな







僕は君が言うような爽やかな人間じゃない



欲求に素直で

強制に反抗的なだけ








もし誰かを殺しても

懲罰を受けなくていいなら




僕が殺したいやつなんて

山程いるんだ






そう

後悔はいつも君から始まる


そして
後悔などしたくないくせに


僕は君といる







後悔などしたくないから


僕は君といる






一途なんて
もう懲り懲りのつもりでも

もう引き返せないんだよ






君は本当に本当に

僕の事を本当に

愛してますか?



 

2009/11/11 (Wed)

[272] 孤高の声
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どこで覚えたのか

自我自我鳴る様子で


群にいると安心するのに

嫌ってそこを離れて行く




繰り返した

脳内カタルシスの夜


布団と枕には

妄想がへばり付いてる




反吐が出る程

下らない道を歩いた

俺の欲望

どう満たせばいいのか

わからないから



絶えず吐き気

加えて皮肉

焦げ臭い程加熱して




ひねくれる程

何もかも遠くなる


日が暮れてく程

時の砂に埋もれてゆく




怒鳴り散らす事

理解者もいないまま


浴びる冷たい視線に

睨み返して眼を逸す



絶えず怒り

加えて逃亡

焦げ臭い程加熱して





叫び声が響く程

皆離れてゆく

恐れられるように

逃げられてゆく



ひねくれる程

何もかも遠くなる


日が暮れてく程

時の砂に埋もれてゆく



声が響く程

皆離れてゆく



響く程

皆離れてゆく




 
 

2009/10/20 (Tue)

[271] 原因
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暴力と快楽と金と

欲望と痛みと罠


繰り返される暴走




思想 それはエゴ

過去を正そうとする


恐怖 それは本能

己を守らんとす



際どい表情 愛情

矛盾の行動 美学

怠惰な場所 過去




トラウマ 吐き気

偽善者達の笑い声

横断歩道の一群れ

この国の過去





たどり着けば

逸脱した結論

何もかも狂ってたのは

道をそれた

俺が浮かんだ




 

2009/10/20 (Tue)

[270] もうひとつ足りないパーツ
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しかめた顔で空気を睨んだ


にくたらしい想いに

ただただ翻弄されて


「いたみ」が激しさを増してく




隠された僕の願望


本当はずっと前から知っていた


おかしいのはどっちだろう





気が狂いそうな毎日に


確かな物など何も無いのだと


当然の事なのに

僕は深くうなずいた




長いようで短い


僕の人生に


唯一成し遂げた事を


皮肉混ざりに誇りながら


僕は最後まで


自分を知らないまま

それでも



アーティストを気取った


ピリオドのパーツを


探している




 

2009/10/20 (Tue)

[269] 手首
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頑張る君の姿が

意外にも自然で

暗闇の過去なんか

まるで無かったように…




その手首に

閉じ込めた僕の罪

僕の知らない君が

確かにそこに刻まれてる





なあ
どうしてだろう


また死ぬほど胸が痛い




僕が何よりも
我慢出来ない事





僕の罪と罰

その愛を振り切った代償が

何気ない日常にまぎれて

僕の胸と

君の左腕に刻まれてる




 

2009/10/18 (Sun)

[268] 望んでた場所で
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そしてまた置いてけぼり

あちらこちら

手の届かぬ場所に

散らかったままの

僕の欲望




失うのはいつも
通り過ぎてから

考えてみれば
何も成せなかった

ひとりきりを
悲観しては

いつも何かに
囚われていた



壁一面に


貼り付けた鼓動の声



取り留め無く


剥がれて消えた




高く見上げた空から

またひとつ雲が通り過ぎてゆく

時間は止まりはしないのに

それはあまりにも

あまりにも高過ぎた




失ったものと
手に入れたものが

どうしても
比較できなくて

考えてみれば
曖昧なプライド程


下らないのに
何より譲れないでいた



運命の夜


矛盾がまた生まれた



この人もまた


痛々しく叫んでいた





高く見上げた空から

またひとつ雲が通り過ぎてゆく

時間は止まりはしないのに

それはあまりにも

あまりにも高過ぎた



そしてまた置いてけぼり

あちらこちら

手の届かぬ場所に

散らかったままの

叶わぬ欲望



だから今度は

手を結ぼう



いつも止まなかった

貼り付けた鼓動が

ひとつに重なったら




ここへ




2009/10/18 (Sun)

[267] 悲鳴と共鳴
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「ここでも雨は降るのか」



…なんて

当たり前の事なのに



こんなに近くにいるのに

君の事ばっかり考えてる




無理に飾って散らかった

白黒の何も無い部屋で

僕は雨が降るたび

音楽をならしながら

虹を待ってた




今日も耳元にくっついた

あの時と同じ

自由を求める男の叫び声





君と僕と重なる

意地とプライドど皮肉と

愛しさと痛みの

ド根性の音色




今日は

虹が見えるかな



 

2009/10/17 (Sat)

[266] カルマ
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もしこれが

君の言う通り運命だとして



それなら僕らは

何故こんなにも

遠回りしたのだろう



本能のように

刻まれたまま





君と歩くカルマの坂

冷酷で静かな

痛みをそっと連れて




理屈はただ

意味を成さず

ひっくり返せば

矛盾が散らばる




生きる意味も

過去も未来も無い

宿命とも言わず登る坂




根拠はいらない

死ぬ程の痛みも

知っていた




ここには君がいる






身も心も

傷だらけ


それでもやっぱり

あまりにも

君が愛し過ぎた



 

2009/10/17 (Sat)

[265] 「鎖と鍵」
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もう

押し殺さなくていいのか




よく耐えた



というより

よくもまあ飽きないで…



呼吸をやめないように

ずっと君しか見えなかった




何があっても

どこにいても

いつになっても

消えないように

繋がってたんだね





その気持ち

痛いくらい

知ってるけど

誰かと同じ愛し方は嫌い





どうせ僕は

逃げられないから




 

2009/10/15 (Thu)
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