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和泉の部屋  〜 新着順表示 〜


[31] 空白の最終章
詩人:和泉 [投票][編集]


仮定ばかりを繋げて
逃げ場を用意して

ラストなんて
まだ先だと
見え隠れする未来に
なに思うの

教科書に描かれたアート
持て余した時間を
黒で塗り潰して

輪の中の孤独
繋いだ手を離さないで


古びた教科書は
誰の目に触れることなく
本棚で今も眠っている


2006/07/03 (Mon)

[29] リッスン
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口に広がる苦み
かさかさの唇から漏れる溜め息
ぼうっと
何かを見ているようで
見ていないようで
瞼を閉じれば
消えるはずの映像が
残像となって
そこにあって

唇を動かなきゃ
口を開(ひら)かなきゃ
聴こえないよ

君の声が
僕の声が

聴こえないね


溜め息ばかりが充満する部屋
空気は最悪

窓を開けて換気をしましょう

溜め息が消えたなら
君の声を聴くよ

空気を震わせて
空気を波打たせて


さあ
僕の声を聴いて

2006/07/02 (Sun)

[28] 
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とがった手じゃ
君と握手出来ないね
君と繋がらないね

鋭利な言葉は
あなたを傷付けるだけね
私を嫌いになるでしょう?


攻撃じゃない
防御だった

自分を守る行為が
あの子を遠ざけるとは思わなかったの



目指したのは丸
柔らかな
温かな
全てを包み込む丸

2006/07/02 (Sun)

[27] おはよう
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ふりだしに戻ったとしても
あの頃が帰ってくるわけじゃないことぐらい
知ってたよ

ないものねだり?
サイコロを何処になげても
1ばかり

モザイクがかった記憶
ピントが合わない映像
ボヤけた視界


寝起きは
瞼が重すぎる

2006/07/01 (Sat)

[26] おやすみ
詩人:和泉 [投票][編集]


まやかしの月に潜むウサギは地上に降りてはこない
地上から見る夜空
黒に捕まりそうな闇
広く高い天井だから
息苦しくはない

足元に散らばる星は
空から降ってきた子たち

お家に帰してあげたいけれど

ごめんね
空には届かない

だから
部屋を暗くしてカーテンに飾ろう



夜の篭の中の三日月パン
あのベッドで眠りましょう

2006/06/30 (Fri)

[25] アンダンテ
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固い地面に足が悲鳴を上げる
よく此処まで歩いてきた と
自分を甘やかして


本当は
止めてもいいんだって
自分が選んだなら
止めてもいいんだって

けれど僕を置いて皆が歩いていくから
十歩後ろから背中を眺め
ゆっくり歩く

目的がない旅に
足が泣き叫ぶ

丁度良いベンチは塗り立てで
丁度良い芝生はびしょ濡れで



早く見つかるといい
此処にいたいと思える場所

それまで僕は
歩き続ける

2006/06/29 (Thu)

[24] オレンジ
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帰ろう と歌が聴こえる中
それでも空で笑っている太陽

夏が訪れる証


伸びた影に重なる想い
繋がる昼と夜

オレンジ空が
まだ遊ぼう と
歌っている

2006/06/28 (Wed)

[21] 24
詩人:和泉 [投票][編集]


過ぎ去る今日が怖い
戻らない昨日が怖い
迫り来る明日が怖い

あっという間に過ぎてしまう時間(とき)が惜しい

与えられた時間
上手く使えたならいいのに


嗚呼
今日ももう終わる


2006/06/28 (Wed)

[19] 濃霧注意報
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目隠しをされたのか
自ら閉ざしたのか
それさえ忘れた霧の中

白いもやに溶けたくない と
飛込んでいった少年の姿さえ
もう見えない

辛うじて見える足元
汚れた靴は
固い地面を嫌がった


下ばかり眺めて
歩き続けて
更に
迷って



目隠しをしたのは誰
眼を閉じたのは自分


だんだんと
霧が濃くなり

5分前
濃霧注意報が



2006/06/26 (Mon)

[18] ステージ
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飲んだ台詞は
喉の奥に消えた

この舞台で
主役は僕のはずなのに
ライトアップされず

劇もまだ中盤で
長い 長い
劇に
終わりは見えない

生まれる前に
渡された台本は
真っ白で
鉛筆と消ゴムを
差し出され

“自分で造れ”と
舞台に押し出された


僕の台本は
まだ10ページにも満たなくて


けれど
ライトアップされるシーンが
いつか訪れる




だから
今日も僕は

舞台に立っているんだ

2006/06/25 (Sun)
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