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綾の部屋  〜 投稿順表示 〜


[111] 日々うらら
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君が僕の癖をまねる
そんなんじゃないよと言い返す
けどちょっと似てるかな

外では猫を被ってる君だけど
僕の前では子どものよう
笑ったり泣いたり忙しいね

そんな君を追いかけるのも
嫌いじゃないから好きだよ

僕も君の癖をまねる
そんなんじゃないよと膨れてる
けどちょっと似てるだろ

2013/01/17 (Thu)

[112] あとがき−夕焼けをわたる−
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何度も背中に投げた透明な声
気付かれぬまま足元に
転がって戻ってくる

また拾って持て余す
臆病くせがついた私

君の影を踏んでも
なおさら遠く感じる

今日はそんな私の卒業日

染まりすぎたおれんじの手紙
はじめて声にして君に伝える

何年分ある気持ちも
言葉にすると手のひら分

短くて単純で
だけど言えなかった言葉

君がどんな答えを投げ返しても
ありがとうと受け入れるよ

泣いても笑っても

背伸びしてまとった香りは
夕暮れの風に混じって桜色

2013/01/21 (Mon)

[113] mirage
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星が瞬く夜に永遠の愛を誓う

数えきれないほどの想いの中から
素敵なページを探しにいこう

二人の願いを乗せて
ゆっくりと幸せが降りてくる

涙の跡をたどった先にも
笑顔の花は咲いている

あなたと私が生きてきた道に
あなたと私で生きていく道に
灯りがともり優しく揺れる

その明かりを頼りに
物語の続きを共にしるしていこう

2013/07/11 (Thu)

[114] 雨色の瞳
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君の手をほどいた手で
私は何を握りしめたんだろう

くしゃくしゃになった言葉が
雨に降られてかすんでく

無色透明の傘が
私の心に少しだけ膜を張って
こぼれ落ちる涙をはじいてる

2013/08/19 (Mon)

[115] ポケット
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くしゃくしゃになった

地図のシワを伸ばして

どこへ行こうか考えた

君はもう忘れたかしら

私に歌ってくれたこと

ポケットにしまっていた恋心

2013/09/24 (Tue)

[116] リフレイン
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ゆらゆらと記憶が舞いふる春は

今でも少しさびしい季節で

私をひきとめてしまうの

あの頃 こうしてたらって

無意味なことを思ってしまうの

あの日にいた君だけが

私の中で美しく生きている

2014/03/09 (Sun)

[117] 僕の話
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あの花の名を忘れてしまったよ
もう君に聞くことはできないのに

ひとひら ひとひら 散ってゆく
さよなら さよなら 流れてゆく

僕はどんな答えを待っていたんだろう
ありがちな話だと誰かは笑うだろう
だけど悲しいことに変わりはなくて

ひとひら ひとひら 散ってゆく
さよなら さよなら 流れてゆく

2014/04/04 (Fri)

[118] 青い春のつむじ風
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青い春のつむじ風
きっとそんなようなものだ

伏した睫毛とか整った横顔とか
今日 目が合った回数とか
ひそかに大切にしていた

こぼれる管楽器の音と
運動部のかけ声が重なると
途端に放課後らしくなる

その柔らかい髪に触れたとき
眠る背中にキスをしたとき
甘い匂いは寂しさと恋の渦を呼んだ

その先のことは
まだ誰にもわからなかった



2014/04/22 (Tue)

[119] もの思い
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忘れものという落としものを拾ったの
それはいつの間にか
手からこぼれる砂のように
するすると落としていた忘れもの

きっともう会うことはないだろう人や
過去になってしまった恋のこと
あたりまえだったものが
懐かしいと思うようになったこと

それは不幸なことじゃない
別の幸せを歩いただけのこと

なんだかね
眠れない夜もあるだけのことよ



2015/04/25 (Sat)

[120] 泣きたい背中
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あの人とあの子の背中が見えた

潮風の匂いと傾きかけた太陽が
私の隠した思いを突いてきた

きらきらと水面は輝き
私の影はどんどん伸びた

私はあの人の背中が好きだ

好きなものが
悲しいものになったのに
私の瞳はあいかわらず
あの人を探すのが得意なようです

夕焼け色に染まりながら私は走った
早く早く夜が来ればいいと思った


2015/06/21 (Sun)
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