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綾の部屋  〜 投稿順表示 〜


[91] いとでんわ
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赤い糸を伝って届く

君の声に恋してる

この想いは音となって

君の耳にも届いてますか

2010/05/13 (Thu)

[92] 綿毛舞う
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子どもみたいに
綿毛を春空に飛ばして
遊びながらも願った

君とたくさん一緒に
いられたらいいな

暖まった空気に
風が柔らかく吹いている

君の髪が揺れている
幸せに触れそうな気がした

君の名前を僕が呼んだ
僕の名前は君が呼んで

遊びながらも願った
君とずっと一緒に
いられたらいいな

2010/05/20 (Thu)

[93] closed book
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誰かが読んで売った本が
今日から私の本になった

私の知らない誰かは
何を思っているんだろう
何か思っているんだろう

すれ違うこともなく
泣いてるかもわからないけど
みんなどこかで暮らしている

青い空はページを捲るように
夕焼け色に染まっていった

また同じ唄を口ずさんでみる
またこの道で君を思っている

好きになって次第に馴染んで
いつか懐かしんでいくことに
気付いている僕らなんだ

忘れたくないことに付箋して
読みかけの本には栞を挟んで

いつも見てる空だけどきれいで
閉じていく今日を見送った

スプーンで掬えるくらいの
私の知ってる小さな世界で
色んな明日を考えてみるよ


2010/05/25 (Tue)

[94] 夏模様
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涙は虹色になって
空を泳いでいった

見送る君の背中に
私も手をふった

若葉の上をすべって
生まれる風も旅に出た

一面の青がきらめく
夏はすぐそこまで

少し違う私になるだけだ

2010/07/05 (Mon)

[95] 帰り道
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同じ空の下にいても
すれ違うことはないけれど
空模様も帰り道も違うけれど

茜の余韻に立ち止まり
思い浮かべたことは君のこと

制服の少女は
夕焼け空を写していったよ

私も届けたいと思ったけれど
暮れていく時間を切り取って
今日は胸にしまっておくの

君の声と私の声が
繋いでいるものは
形にはできない心

悲しくて泣いてるときも
他愛ない話で笑うときも
君の声が私を抱きしめる

君は1日の終わりに
私を呼んでくれる

もうすぐやってくる夜は
同じ色をしているから

私は夕焼けの端を
そっと見送ることができる

2010/07/15 (Thu)

[96] 思い出らせん
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思い出が
こもれびに揺れている

温かい光の中で
笑うあなたがいた

私はどんなまなざしで
あなたを見つめていたの

それはあなたしか
知らないこと

あなたが私を忘れても
私はあなたを忘れない

いつかそのことを
悲しいと感じるときが
おとずれるとしてもだ

あなたがいて
私がいた日々は

誰にも持ち去ることが
できない宝物だから

2010/07/29 (Thu)

[97] 
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もし欲しいものすべてが
思うまま手に入るとしたら

もし失うことを知らなかったら
気付いていなかっただろうか

手のなかにある幸せを
抱きしめられる幸せに

優しい人だと私に言う
あなたのほうが優しいことに

こぼれ落ちる涙をぬぐう
あなたの指でひとりが救われた

誰かを愛するとき
世界はどんな色に変わるだろう

それは温かくて薔薇色より
柔らかい色かもしれない

2010/10/25 (Mon)

[98] 恋文日和
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ポストに手紙を落とした
もう戻れないとこまできた

いつだって私だったのに
もう私を思い出せないんだ

遠くへ届けばいい
君の中にまで届けばいい

冬の青空に白い吐息

マフラーをぐるりと巻いて
音にうもれて
ときどき泣いた

2010/11/20 (Sat)

[99] いつもの今日を見送って
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夕焼け色に染まる
歩き慣れた道も伸びた君の髪も

言葉にできるのは
思ったことの半分くらい

思ったことを言葉にしても
届いているのは半分くらい

だから好きだって言えばいい
もったいぶらずに言えばいい

日が暮れてしまう前に
知らない誰かに恋をする前に

2011/02/24 (Thu)

[100] 3月11日
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いつものことが
積みかさなって
あたりまえになったもの

ひとつのきっかけで
ひとつひとつのいつもが
失われてしまった雪の降る日

暗闇の中で見つけたものは
驚くばかりの満天の星空だった

好きな物を食べて
好きな音楽を聞いて
好きな本を読める幸せ

待っている家族がいて
友達とおしゃべりして
好きな人に触れる幸せ

あたりまえになっていた幸せ

ひとつひとつの今日を
積み木のように重ねたら
明日を見ることが
できるでしょうか

私の好きな春を待ちわびる
あなたにも届きますように

2011/03/24 (Thu)
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