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老女と口紅。の部屋  〜 新着順表示 〜


[14] 明日を思う
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60億人


人生色々‥ 人間交差点ですね
人と人とが出会えば
 その瞬間から別れは付きまとうもの‥

私とて決して例外ではないはず…
来たるものが不幸と言う名の運命なら
それを生きて行く為の心の肥やしになれば
人は強く そして大きくなれるはず
誰もが望まない結末に自分が流されている気がしたら
それはきっと自分を見つめ直すいい機会でしょう

何故 人は生きているのでしょう?
 そしてどこへ向かうのか‥

鳥かごの鳥は生かされているのです
私達 人間も地球という名の鳥かごで
 きっと誰かに生かされているのでしょうね



私達 人類の明日は
今日よりも ずっと、ずっと素敵な一日で

               ありますように…‥



2007/01/13 (Sat)

[13] 夢の中なら
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何一つ見つけられないくせに‥



私は歩く 何も無い乾燥砂漠を‥
果てしなく続く迷宮の中
太陽に遊ばれ 喉の渇きすら忘れ
陽炎の下に満々とたたえるという
命の水を求めて

私は行く 何も無い雪原を‥
歩く音さえかき消され 果てしなく続く静寂の中
寒気に体温を舐めとられ 髪先まで凍る世界で
スターダストに住むという妖精に会いに

私は浮かぶ 何も無い海上を‥
気ままな潮風に流され 穏やかな波に揺られて
孤独感に押し潰されるその前に
辿り着けるのか?極楽鳥が飛び交う楽園の島に



お前に‥
そんなものが本当に必要なのだろうか?
自分の器も知らず‥
お前には見つめるべき物が他にあるはず‥

 ありもしない物ばかりを探し
 手の届かない物ばかりを欲しがり
 行けもしない所へ行きたがる‥


夢を語るには老いすぎて
 夢を得るには若すぎて‥

やがては朽ゆく運命に



(今はもう夢の中‥)

ここで探してみるのも
      悪くはないさ‥



2007/12/04 (Tue)

[12] 友よ
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人生常に上を向いて歩いている
過去を悔やまず 振り返らず 常に前向きに


そんなお前がこぶしを固めて泣いている…

悲しい事があり 辛い思いをしている
いやな事が続き 苦しい思いもしている

今はもう 笑い飛ばせる元気もないと言う


友よ


同じ夢見て歩いてたから お前の事をほっとけなくて‥
今、俺にはお前が
部屋の片隅で背中を丸めた紙クズに見えるよ…‥

だから

行こう‥



冷たい夜風に流される前に…‥
無言の力に踏付けられる前に…‥


2004/05/17 (Mon)

[10] 祭りの金魚と風鈴と
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ド― ン




尺の大きな花火の音で‥ 呼吸が少々早くなる

夏祭り、神社はにぎわしく早く行こうとウチワの中の赤トンボ

ママの手から 駆け出し離れた水色浴衣の女の子

目を細める母親‥



遠い記憶がよみがえる
自分も体験したあのころの幼かった私‥
母に手をひかれ かぶったお面から見上げると
そこにはいつも母親がいた

昭和の初めの母親が いた…

あの日の私も母の手を振りほどき 人込みに消えた
夢中になっていた私が振り返ると そこから母は消えていた

祭りも、人込みも‥


私の母親の記憶もここで消えた
ぎゅっと握り締めていた金魚と風鈴とともに…‥


2005/11/06 (Sun)

[9] 春先き
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今は春先き



生命の誕生の力強さと 明るい未来の夢を見る
木々が緑色を身にまといそよ風と話込んでいる


雪溶け水が山にサヨナラを言い 大河をめざして先を急ぐ


生きるもの 生きてゆけるもの達の眠りが覚めてゆく
人々もまた静けさの中から 希望と欲望を掴みに動き出す



皆 生きて行く為の前進の時の中で
小さくなった背中が 抜け落ちた髪をじっと見つめる




母親だけが
老いてゆくのだろうか‥



2004/05/15 (Sat)

[8] 一人きり
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この澄み切った空のやわらかな青色を
両手をいっぱいに広げて掴み取り僕だけの ものにしたい

波が寄せては返す砂浜で
穏やかで やさしい海の胸に抱かれてみたい

山が深々しい緑を貯えた時
嵐が来ても微動打にしない力強さと 冷静さを感じる


丑三つ時の深い森の谷間から 月の冷ややかな顔色をそっとうかがう
しんしんと迫り来る静けさの中 不安と恐れに身を震わせた

そんな思いをする時は




いつも一人きり…‥


2005/11/06 (Sun)

[7] シャボテンが笑うから
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壁にもたれて泣く僕を じっと見つめるシャボテンが笑う


ゆっくりと流れた季節の中で 君との隙間を埋められないまま
時がカチカチと音を立て 二人の過去は刻まれてゆく


そんな僕の
強がりだけが泣き叫ぶ…‥
弱さだけが あざ笑う…‥


僕が君にしてあげた事は何


君が僕にしてくれた事は何



草原を駆け巡る秋風のように行き場所を見失った僕は
ただ壁にもたれて過去を悔やむだけ‥
愛につまづいた男だけれどあの日見た夢までも失いたくはない…


君への想いは 泣いて泣いて‥涙が枯れたら
そしたら
後は‥ 長い長い時間があわい思い出色に育ててくれるよね


もう泣くのはよそう‥



壁にもたれて泣く僕を
じっと見つめるシャボテンが笑うから…‥



2007/01/10 (Wed)

[6] あの日から やつらがやって来る
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悲しみを背負った日から お前は優しくなれたね
いつからか 痛みや苦しみ達がお前に抱いてほしいとやって来る


悔しさを叩き込んだ日から お前は強くなれたね
いつからか 情熱や欲望達がお前に力を貸すよとやって来る


愛しさが胸にともった日から お前は素直になれたね
いつからか 辛さや淋しさ達がお前に勇気がほしいとやって来る



お前が愛に溺れた人だから?

お前が愛をむさぼる人だから‥?


2005/11/06 (Sun)

[5] 止まれないストリート
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ビルのやまなみにいら立ちを感じて
コンクリートの熱さにめまいを覚えた時

人々の冷たい視線に生きる希望を失う



交差点では信号機が時を刻み
老女が早すぎる鼓動に息を切らす

誰もかれも
何もかもが一秒を惜しむ




決して止まる事を知らない この世界で…‥



2004/05/16 (Sun)

[4] 健やかな空間
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大地に支えられ
樹木にもたれて
若葉に触れる


空の青さをまぶたに感じ
季節を香り風の歌を聞く

君と過ごした
距離と時間が見えてくる


健やかな空間が
僕を素直にさせる


心の隙間が
君を想う
愛しさで埋もれてゆく


愛され
守られていたい…

愛して
大切にしてゆきたい…



2004/12/06 (Mon)
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