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ジャガーの部屋  〜 投稿順表示 〜


[139] 午前零時のひかり
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満月の夜は
静けさを騒がせるから

暗闇を抱いて
解け合うんだ
眠っているのかな



何故…意味を成すことも無いのに

何故…月は僕の事を照らすの

何故…離れてしまう運命だったのに

何故…出会ってしまったのだろう



午前0時君を浮かべた夢の中へ飛び込んだ
言葉は優しすぎて…
また夜が終わる前に
朝が迎えにくる前に




ただの…星空になった
あの誓いはまだ時にきらめいて

痛みを知ってるように
柔らかい風は
少しだけためらうみたい


何故…夢で会う必要など無いのに

何故…日々は僕の事を離さない

何故…意味を成すことも無いのに

何故…忘れられないのだろう


螺旋の夜永遠のように
永く時を呑み込んだ
心はたどり着けなくて
また夜が終わる前に
月の光を嫌わぬように

午前0時明確になって胸の中に響く痛みは
愛という名の光で
意味を持って今想って
それを失わぬままに
新しく歩けるように
朝が迎えにくる前に



2008/02/26 (Tue)

[140] 東京
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システム的にはかなり効率的な仕様さ

ワイルドでドライ
それでいて真面目



空気はあいにく排気ガスと渋滞した人間の匂い

マイルドでは無い
この辛口の煙そっくり




100人100色にはとても見えない

見渡せばアホみたいに人だらけ
孤独感、圧迫感、

ここは東京





高い空が近くなるくらい

あの向こうから見下ろしたら

気持ちいいんだろうな


遠きふるさとを思い出して

奇妙な完全さを色濃く浮かび上げる






人間的にはどうなんだろう

だいたい個人主義で
プライドが高くて


一部は人間的愛に飢えてるように見える

それを覗くため
わきまえるモラル




とりあえず100人100色にはとても見えない


見上げればアホみたいに高くそびえ立つビル
威圧感、圧迫感、

これが東京





あの空はやけに遠く見えて

人間は飛べやしない

それをさらに思い知る


遠きふるさとを思い出して

奇妙な不完全さを色濃く浮かび上げる




ここは東京




高い空が近くなるくらい

あの向こうから見下ろしたら

気持ちいいんだろうな


遠きふるさとを思い出して

奇妙な光景を色濃く浮かび上げる


2008/02/29 (Fri)

[141] 君色
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なるべく近付かぬよう

なるべく遠すぎぬよう



絶妙な距離感で


開いた距離は



時間がさ迷う

空間が歪む




それは藍色






雨が降った

太陽は隠され

地面は濡れ



真っ直ぐの道

過ぎ行く車の音

雨の落ちる音


一瞬だけ
「あれ…何処へ向かってるんだっけ…」

























時間がさ迷う





空間が歪む






それは藍色












雨上がり


空にかけた虹




あれは藍色




2008/03/06 (Thu)

[142] 欲張りな俺
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食欲はハンパない



強欲で欲求不満な俺



腹が鳴る



美味いもんを探す



欲張った挙げ句は







自炊





自炊最高ですよあれ


財布との相談は手短に


結果に尾を引く事も無いですからね





自炊最高 自炊最高



上京して約二年


ほとんど自炊しかやってない





果てしない欲求不満



炊飯器に身を任せ



二合のお米

一食で食す!




おかずは一品


おかずっていうか


むしろ丼物だから



二合分の米の上に

日毎違う物をぶちまける


三百円以上は絶対にかけない


むしろ米以外なら

百円以内がほとんど






お菓子代の方が遥かに使ってる




満腹しても満足じゃない


お腹いっぱいでも


何かが満たされてない



だからお菓子代の方が遥かに使ってる





食べまくる食べまくる


食べまくる食べまくる


食べまくる食べまくる


食べまくる食べまくる食べまくる食べまくる食べまくる食べまくる食べまくる食べまくる










それでも全く太らないのは
俺の体はまだまだまだまだ全然満足してないからなんでしょうね



むしろ年々痩せてるし
便もあまり出ないし


まさか病気!?









あらら

また腹が鳴ってる




2008/03/06 (Thu)

[143] 消しゴム
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たぶん消すつもりかな






もっと愛してる人に全部ゆだねて




やがて僕の事思い出さなくなって




だんだん忘れていって




僕は君にとって誰でも無くなって




僕が消える









僕が消えるよ



ねぇ僕が消えるよ











必死に消しゴムでこすったら



いつかは消えて






消し後が滲んで


汚れてわけのわからない数ページ






ぼんやりと浮かぶ



誰かの顔














結局消しカスが散らばって




机の上を汚してしまうんだ



2008/03/13 (Thu)

[144] 愛と本能と純情
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もう誰も愛したくない




そんな気持ちわかるだろう?





そもそも愛ってなんだい?





そんな気持ちわかるだろう?











誰にでも体を安売りするような奴が愛を語る



ひとりの人間しか興味無いような奴が愛を語る











こんなにも単純な答えに頭抱えて絶望して


とりあえず我々は生物だから


ただただ

本能に翻弄される

愛って言葉でそれを

ごまかしている












別にそれ自体否定してるんじゃない




嫌いなんだ嫌いなんだ

醜く見えるから
意地になって"俺にはいらない"って怒鳴ってるんだ









セックス依存症の奴が愛を語る


セックス嫌いの奴が愛を語る










こんなにも簡単な問題に眉毛を寄せて困惑して


あがいても我々は生物だから


ただただ

純情に翻弄される

愛って言葉がそれを

複雑に混乱させる




ただただ


本能に翻弄される


愛って言葉でそれを


ごまかしている






ただただ


やりたいように


やるだけ




ただただ


成して成るだけ



2008/03/13 (Thu)

[145] ラブ・ナイト
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無理をする必要など無いのに
君は自分らしさを見失って
赤黒く流れる
君の証を見つめた

「命を考える事より
命を感じたいんだ!」って事だろう
止めどなく溢れる
感情を欲しがる






どこまでも
続いていそうな
闇の中へ飛び込んで
救いに行くよ



体中に溶けた愛という名の剣をもって
君の心の中の闇を切り払うのさ








外には決して戻れない
黒い影と隣合わせでも
ここから
ここから新しく
広げてゆく世界には
きっときっと…





体中に溶けた愛という名の
痛みを
闇を…



体中に溶けた愛という名の光を持って
虹を探しに行こう
君を幸せにするさ

体中に溶けた愛という名の剣を持って
君を探しに行くよ
闇を切り払うさ



2008/04/02 (Wed)

[146] 湿度
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時間がねじれて



見渡した景色の湿度は



まるで雨だった






綺麗なものほど汚れが気になるように

俺の記憶は

曇った窓ガラス越し







犬は死んだ



口達者が今日も語る


相変わらずの


藍色にまとわれて



2008/03/27 (Thu)

[147] アイロン
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熱をこぼした

たったひとつの記憶に

焼け付き焦げた穴は

おびただしく向こう側を晒す







大きくて


手のひらなんかには

収まる事は無い



気高くて


様々な色を纏う

ダイヤみたいだった







ただこうして




ここに立ってるだけなのに




雨は止まないまま




スピードを加速させてゆく






熱をこぼした

たったひとつの記憶に

焼け付き焦げた穴は

おびただしく向こう側を晒す




煙がたった時


遠のく意識


別々の愛を持って




2008/03/28 (Fri)

[148] 玄関
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季節外れの想い


横顔ばかりか後ろ姿ばかりの





いきがるな


我を笑い我を称え


ありのまま



振り回す


的外れの謙遜






物欲は応える程


わがままになってって


はみ出した優しさは



誰の季節を奪うの?




押さえ付けたら


君が浮かんだんだ








返事も無いのに


呼び掛けた名前には


永い夜を狂わせる


秘密が詰まっている




明日…玄関の向こうで


雨でびしょ濡れの君が


うつむいて待ってる気がする




嗚呼…あの頃の自分のように





2008/03/28 (Fri)
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