好きと嫌いの間

表と裏の狭間

水と絵の具の隙間

私とあなたの
会話の空白

そんな場所に

私達の心があるのです

理由なんか知らずに

ただ眺めて居たかった


君の影に引かれた

脆く見えた
可愛く想った



だから

眺めて居たかった

心の無い

形も無い

淀みと空白

色が混ざって

だけど

いろいろな色さえも

不確かで

…もうどうしょうも
なくなってしまった…

しまいました

他人の中をすれちがい

他人であるモノと

そんなふうに
見えてないんだけど

他人を人間として
見えないんだけど

人間と知っているから

…すれちがい…



障害物を乗り越えて

触れられるのは怖い

装う

対等じゃない

事の証明

二人で居る

事の証明

ひとりでいて

ひとつでいる

ひとつの場で

ふたりでいる

心地よい

春の日溜まり

誰と居ても

何処に居ても

何処かに

何処かで

隠れて

過ごしています

時間

空白

記憶

薄く

ただ

単純に

独りで良い

…何もなければ
存在しない…

…何もなくても
存在している…


あなたは何処

に

あなたは居ますか？