いま気がついたんだ
自分の中に　もう一つのモノが眠っている　って事に
ウチは
望んで　それと一つになった

世界を滅ぼすべきなのか
自分がくたばるべきなのか
どっちが正しいのか
確かめるために

もう　決めてしまったんだ


ウチは　運命なんて信じてはいない
もしも『運命で決められたこと』なんて言われたら
逃げ出してるよ

けど
これは　運命なんかじゃない
自分の中に眠ってたもう一人の自分の意志でもない
これは
他の誰でもない　自分自身が決めたこと


でも何だか違う気がするんだ
結果として　ウチは自分の中の悪魔の自分を受け入れたけど
自分の中にそんなモノがいなくても
自分の中の　憎しみが消えるわけじゃない

はっきりとわかる
これは　まぎれもない　自分自身の意志だと

貴方といれば

この意味が

生きている意味が

分かるかもしれない

そう思うんだ

確かめたくないのに

認めたくないのに

身体じゅう　全てが

それが　正解だと　云う

悲しいほどに

未熟で無力なのだと

痛いほどに

思い知らされたのよ

勝手にしてください
なんて言ってしまったら

それこそ
運命まかせ
他人まかせ

普通の人間でいる為に
ココロを閉じた
これ以上傷つかぬ様に
誰も愛さずに
誰にも愛されずに
いったい何度裏切られ
踏みにじられて
きたのだろうか
お願い誰か　誰か来て

貴方に会うたびに
今まで知らなかった
自分の姿を知る

十数年間　培ってきた
“ワタシ”が

―――壊れていく
―――変化していく

　ああ　神様


　　どうか


　　　どうか


　　　　どうか


　私のこの情けない
　　心臓の音が

　あの人の耳に
　　届きませんように

この世の中に
お金で買えないモノ
　なんて
あると思う？

あるよ　それは
『愛』っていうんだよ
　なんて
速答できたらいいよね

ギターにまたがる
魔女のような格好で
隠微な体を武器に

今日も
男どもを惑わす

まるで
てのひらで
遊んでいるかのように