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KiraAyaの部屋  〜 新着順表示 〜


[116] 水鉄砲
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湯に浸かって何気なく
両の手で水鉄砲を作った
こんな遊びをいつ覚えたのか
思い返せば それは父の直伝

画家であり詩人であった彼に
今なら教わる事は沢山あるのに
僅か一握りの記憶に残るのは
他愛ない遊戯だけかと 苦笑い

それでも
ただひとつの形見に違いない

2007/03/06 (Tue)

[115] gold
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長い髪をかきあげて

指先触れた 小さな耳たぶ

唇は頬を掠めて

金のピアスを貪った

2007/03/02 (Fri)

[114] silver
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そっと触れられて

その掌に口づけた

拭う涙が微かに伝って

銀の指輪を光らせた

2007/03/02 (Fri)

[113] 
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やめてよ

あたし疲れてるの

触らないで

眠りたいの

あたしのことなんてどうでもいいのね

満たされたいだけなんだわ

痕をつけてほしいと懇願する

誰に見せびらかしたいの

あなたは寂しいだけなんだわ

あたしを愛してなんかいない

幸せでなんてあるはずがないでしょう

あたしが毎晩泣いていたと

知っていたくせに

やめてよ

あたし疲れてるの

好きにすればいいわ

勝手に触って脚を開いて

貪ればいいわ

あたしは眠っているから

2007/02/23 (Fri)

[112] もしかしたら
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僕らの関係って過去でしかないのかも

その糸は繋がっている?

それも意味がないかもしれないとしたら

終わらない理由を探しに行こうか

2007/02/12 (Mon)

[111] ある晴れた日に
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黙って空を見上げた君が

瞳の青に昇って行きそうで

僕はその手を掴んで

離したよ


真昼の街角 煉瓦の壁にもたれた君

失うことがあんなにも怖かった

2007/02/03 (Sat)

[110] 目眩
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薔薇の香りがする

君がそっと唇に触れる

嗚呼そうか きっとこれは

さよならだね

2007/02/01 (Thu)

[109] 混交
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「お前は私が憎いだろう?」

「どうして?」

「私はお前を酷く扱うからだ」

「お前は私を嫌い?」

「嫌いじゃない」

「じゃあ酷く扱われるのは私のせいだ」

「私は何も悪くないか?」

「お前は悪い人間だね。でも私は見捨てないよ」

「お前は私の何だ」

「お前は私の何」

「他人だ」

「私はお前と生きたい」

「私はお前を殺したい」

「私はお前に殺されたい」

「くだらない」

「でもほんとうさ」

「お前が消えてくれればいい」

「泣き言なんて」

「でもほんとうだ」

「じゃあ殺して」

「じゃあ死ね」

「悲しんでくれる?」

「苛々するんだ」

「私を嫌い?」

「嫌いじゃない」

「どうして私を傷つけるの?」

「どうして私を苦しめるんだ?」

「私はお前を愛してる」

「お前は私を憎んでる」

「お前は私を信じないね」

「お前は私を信じない」

「お前が嘘をつくから」

「私が嘘をつくからだ」

「私は」

「お前を」




強い眩暈を引き起こした感情の正体を、私は知らない



2007/01/30 (Tue)

[108] 社会路
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僕はここに立っていて

周りの壁がグルグル回る

僕は迷っているの

ああ迷わされているの?

2007/01/29 (Mon)

[107] 
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歪んだ世界が許せない

拒否反応は正常の証拠

ああ お前の病はまるで

輝く花びらのようだ

2007/01/28 (Sun)
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