傷だらけ ヒビだらけ

触れれば壊れそうな硝子の心は

撃たれたってビクともしない

実は防弾硝子さ 知ってたかい？

それは　陽が沈むように

わたしに溶けこむあなた

尽きない炎を抱きしめて

わたしは冷たい夜になる

人波にはぐれないようにと

それだけの為に繋いだ手が

あんなにも強くて暖かだったから

馬鹿な夢を見そうになった

触れられない固い記憶

翳る海に引き込まれて

衝動よりも激しく起爆した

tell me who you are

いつでも どこでも

僕の声を送るけど

きっと君の胸に

電波は届いてない

血まみれで真っ黒で
毒を吸い込み吐き出して
それが日常　僕の世界

泥まみれ真っ黒で
綺麗なものに手を伸ばす
それが日常　君の世界

僕らは闇の中で純粋

「君がいないと生きられない」

それは嘘のつもりで


「私は独りで生きていける」

それは本音のつもりで


だけど本当は二人とも

気持ちとは正反対の言葉だった

ずっと 嫌いだった

見透かしたような眼で
解ったような面で

俺を受け入れて
俺を許して

強くて
優しくて

いつだって 守られていた

お前の影を追っている俺がいる
小さく見上げている俺がいる

そんなのは もうヤメだ

愛されていない惨めさより
愛されているつもりの間抜けさ
幾度となく繰り返してきた

裏切られる痛みを選んだ
それでも信じようとした

救われたいだけの信頼
気づかないふりをしたまま

思い出ばかりが満たされて

明日の君を見失って

あの日と変わらない景色

足りない空の色