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あとりえの部屋  〜 投稿順表示 〜


[48] ある旅をしている
詩人:あとりえ [投票][編集]



僕は探している

事故と同じ体験後

点滴、大量の薬剤と


..その後
何が自分を支えていたか

何を好きだったのか

そんな事さえ記憶喪失のよに



記すという過程

まず毒を吐いてしまう時もある

そのまま抑え封じ込めてはならない毒もある


アイデンティティを若者病だと批判した年輩者がいたが

この星にはその年輩者たちの中にさえ

アイデンティティの確立 を知らず求め
さ迷う人たちもいる

確立とまでいかなくてよい

手に触れる手を繋ぐよに

心に触れるアイテムはまず何なのか

小さなメモ帳でもいい
記す

一文字でも一行でも

そしてつぶやいてみる


猿や他生物たちは

この記すという作業は無く

人間だけが言葉をネットワークとし

記すという事を覚えた

この記すという作業は

知的な作業だそうで

そんな台詞聞きたくない君も

自分が何気に記した詩や
文字の中には

何かとコンタクトを取りたい

触れたい繋ぎたいという
隠れたメッセージも在る

それは対象が人間では無くても

愛しい人たちを

少しでも幸せにしたいという

隠れたアイテムが段々

明確化されていく

そんな小さな旅さえ

与えてくれる

君 記し伝えた こころ
 
僕たちは

このネットワーク化した

ことば、文字を借りて

ある旅をしている


2010/11/14 (Sun)

[49] ギャルソン
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
海の向こうの街の

あるギャルソンは

少年の頃から

煙草吸いながら

カットが必要な
くしゃくしゃの前髪で

生意気な表情
隠して

窓から裏通路へひょいと身軽出ては

軽くは心開かない

いいことなんか
まるでない

朽ちた灯台で寝て

月灯ただ眺め過ごしたり



或る月夜

ゆっくりと時の丘へ向かい

歩いた

その時にはポケットには

わずかなコインしかなく


明ければ

春の丘で ただ広がるような
街を海 水平線

眺めながら

大きく息を吸い込んだ

そして丘を降り

見つけに探しに行く旅へ



いつしか

彼はギャルソンとなる


カフェ庭に水をやり

テーブルクロスを変え

椅子を調え

その湯気のなか


ギャルソンは或る旅を続け


2010/11/14 (Sun)

[50] 一日ハチミツむさし2
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 


はちみつは
甘すぎて

尽くしすぎる
甘さみたいだと

蝶々さんが云う

あれから季節の花は

いくども巡り

また咲いて

蝶々さんは

ハチミツ求め花探す

あの花は

今年から
小さな咲野原では咲かない

多忙となり

咲く暇もないよに

蝶々さん

咲くまで待っている


ひらひら自由に

飛んだね


みつばちムサシ

蜜を

別エリアで

落とした

新たな蝶々たち

舞う

時の広畑へ

いろんな花たちいっぱい咲く


僕は落としたの


その姿はけして

いいことばかりでなくて


蝶々さん


あの花はまた小さな野原に咲くよ

ハチミツは
甘いだけの

世界じゃなくて深いから 


2010/11/14 (Sun)

[51] 一日だけムサシ 3
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 

花畑に蜜を落として

気づけば

より彩る花たちの存在

君がもし

蜜探す

ミツバチならば

仲間のミツバチより

彩る花たちのとこへ

意識傾くかもと

そう思いながら

蜜を沢山の花たちの街へ

落とした

太陽みたいな花

星たちみたいな花

揺れて

夕焼けがいつになく


満足気

暮れてくようで

僕のこころの羽は

散った蜜で

べたべた

雨か朝露

おとしてくれるかな

ねえ

あざとい蜜ハチだと

苛立たないで

2010/11/14 (Sun)

[52] クロバー
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
水色の草原で夢見た罰は
みつばちの針となり

クロバー畑に

編み上げられた

しろつめ草の花輪

落ちたまま


まま

夢見たんだ

それはさ

月まで旅行するよな

みんなさ

未来は火星の方が住めるんだよて

はなしてた


月夜下

しろつめ草の花輪

ミツバチの針と羽も落ちてる物語

2010/11/15 (Mon)

[53] 冷蔵庫なかの蜜話
詩人:あとりえ [投票][編集]


冷蔵庫のなかにしまったままの

ハチミツの瓶
冷えて固まって

かちかち

甘いの苦手だけど

きみの滋養をくださいな

パンにバターと溶かして

紅茶に溶かして


ミツバチさんが
一生懸命
吸ってくれた蜜だから

ハニー

ハニー

君のハニーは

どの世界に住んでるの

2010/11/15 (Mon)

[54] 言の葉たちの詩
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
樹木は若葉を芽吹かせ

その若葉

まるであの頃の

僕らの 言の葉のよう

その葉たちは若葉であったけど

みな違う姿で

時を夏を迎えた

盛んな蝉の鳴き声を


僕らは 覚えているよね

入道雲
海や山や草原や

君の時の
ベランダや庭から

言の葉たちはそれぞれの青春を
詩った

若さ 在るまま


いつしか夏でさえ
さまざまなシナリオ遺すよに

少しずつ下がり

トンボたち
地球の空
背景に
ゆったり飛んでる様
眺めながら


そのうち夜の鈴虫の鳴き声

夜の葉たち

聴いては朝迎え


いつのまにか

空の気は広くて深い空

次の季節


この季節の

物哀ししさや深さ

僕たちの言の葉たちの半数は


在 この季節を迎えているのだと


深くて
若さだけの空では

識ること無かった背景を詩う

言の葉たちは

彩りながらいつしか枯れ落ちて

木枯らし吹き


クリスマスの歌流れる季節

そこから先
巡り来る冬の音

雪雲下の冷たい空気の中


白い雪受けた枝先で
言の葉
より生き生きと


そして

雪の下

眠る言の葉や


静かに春を待つ


花たち咲いて


春の風
報せに来る


次の新たな季節

新たな


また若葉

芽吹くよ

この調べを

さまざまな言の葉たちは
記憶してる


2010/11/16 (Tue)

[55] ハチミツ文学座
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
あなたの詩は時に
ハチミツのよに

その扉開いた

小さな旅人たち

まるで

微かな甘さ

こころの滋養


倒れた旅人たちでさえ

微かエナジー

蘇らせ

まるでハチミツのよう

ハチミツの文学性を

一匙

紅茶に溶かしたよ

あのこは

君のハチミツ文学を

バターと溶かし

トーストにして

珈琲と頂いたよ

そんな忘れてしまうよな

小さな時間の

繰り返し

君や僕たちの

こころの貯金箱は空でも

生きてる不思議に

意識 傾けなくてはならない

ねえ
水や食を摂らねば

生きられないのと

同じく


こころにも

水や微かなハチミツの滋養

僕の伝え方は

文学をまだ熟せずして

伝える未熟さにより

誤解与えるかもしれないけど


君のハチミツ文学により

蘇った魂で

あの娘や
あの少年は

大人の季節迎え

僕らの
こころの貯金箱は空でも


僕たちが この世界から去った後

君のハチミツ文学性が

知らずしてバトンされている

その不思議

在 その旅の途なのです
 

2010/11/18 (Thu)

[56] 言の葉の下で
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
言の葉の下 雨宿り中の
蝶々とみつばち


いつ雨上がるかなあ、なんて
言わなくてもそんな感じ


いつも空模様ちがう
そんな
言の葉たちの下


雨宿りして眠ると
どちらか先に飛んでって


いつしか晴れた露すべり落ちて



2010/11/18 (Thu)

[57] ギャルソンの庭
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
その庭にはカフェのテーブルに出される

ジャムにもなる小さな果実や

果実なる前の花

その蜜を

羽は求めとまる

ギャルソンに向かい

君の庭 素敵だね

て羽で振り伝える


ギャルソンは

僕の庭じゃないさ

オーナーの庭だよ

僕は手入れして水をやり

摘むのが仕事



だけど愛しげに手入れしているね


小さな果実育つ

ジャムになるか

シャーベット

ケーキの上

ミツバチの僕の知らない世界は


見てると本当素敵だけど


素敵=毎日の修業とセンス感性


必要な世界で


今日も庭の蜜

エナジー与えてくれてよく飛べた

ありがとう


2010/11/18 (Thu)
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