ホーム > 詩人の部屋 > 獏の部屋 > 投稿順表示

獏の部屋  〜 投稿順表示 〜


[22] ワンダーランド
詩人: [投票][編集]

子供の頃に見ていた色の世界
七色に輝く世界
見るモノみな目新しく
発見の連続
興奮の更に興奮
 
大人になるための知識の習得は
七色の光も味気ない化学式に変換してしまった
 
でも科学は万全じゃない
更なる知識の積み重ねは
学校で習った現実らしい科学さえはじき飛ばす
科学は人間が解き明かしたわずかな知識
常識は数年後には非常識
 
解き明かされていない
不思議は
 
不思議は
 
ワンダーランド
何故青は青なのか?
海の水はそもそも何なのか?
誰か答えられる人はいるかい??
 
ほら、分からないでしょう?
大人になった今も
世界は愉しかった子供の頃と何も変わらない
もっと追求しよう!
何?
何故?
たくさんたくさん!!GO!

2004/12/22 (Wed)

[23] いいひと
詩人: [投票][編集]

誰かと話をしたい訳じゃない
誰とも会いたくない訳でもない
呪われた呪文を解きほぐし
一言毎の意味を尋ねる
答えるのは呪術を使った者ではなく
そこいらにいる偽善者
おはよう
また明日
お元気で
ご機嫌いかが?
用がありますのでこれで失礼致します
当たり障りのないやりとりを繰り返し
なんの印象も持たず
なんの思いでも作らず
通りすがりに親切心をひけらかし
さようならさようなら
また今度
あり得ない次を
軽く垂れ流し
もう帰ってこない腹
二度と逢いたくないと思っても
また今度
また今度ね
嫌っている訳じゃないのよ
特別必要じゃないだけ
面白味がない退屈な会話はいらないだけ
優越感に浸ったり
スキャンダルに色めき立ったり
そうねそうよ
同意と賛美と共通に見下ろせる誰かと
エンドルフィンがたくさん放出される
気分の良くなる会話をしよう
だからあなたとはまた今度ね
もう逢いたくないけど一応そう言っておくわ
だって私いい人だもの
誰とも諍いなんて起こさない
権力と周囲と共通の嫌悪すべき者達に
皆様を代表して物言い付けてるだけよ
これこそ道化
これこそ忌み嫌う者

2004/12/28 (Tue)

[24] 
詩人: [投票][編集]

接吻心地酔
懐中弛緩脱力
耳首筋唇髪
蹂躙飛躍
胸腹足
夢心地充足
再度唇
絡交授受
安堵
包容

2005/01/14 (Fri)

[25] くせ
詩人: [投票][編集]

あれも
これも
ちゃんとあったよ
あなたから
返信も来たよ
何でかな?
何かが足りないみたいな
気がして
しょうがない

ふと
気が付いた

足りないものを
探す癖があったんだ

何だか
笑っちゃった

2005/01/18 (Tue)

[26] 毎日
詩人: [投票][編集]

生きてるなんて辛い事ばっかりなんだ!その中のほんの少しの楽しみを、そのためにみんな生きてるんだ!
彼は
親にこう言われた
僕はそれを目の前で見ながら
嘘だろ!??
と 思った
楽しい事はたくさんあるじゃないかって思った
たとえば
友達と遊ぶ時
たとえば
何かで褒められた時
たとえば
何気ない家族と食べる日常
たとえば
美味しい物を食べる時
これだけじゃない
もっとたくさんあるじゃないか って

彼の親は
そんなに辛い思いで
毎日生きているんだろうか
彼から聞く
彼の親の日常は
いつも楽しそうに聞こえていた
趣味が多くて
友達もたくさん居て
僕なんかより
よっぽど楽しそうに思っていた

嘘だろ!?
あんたは何でも持ってるじゃないか

彼の親が
仕事に忙殺されているのも聞いていた
あんたの仕事は
そんなに辛い事ばっかりなのかい?!
仕事仲間に
気の合う人だって居るだろ?!
息抜きする時間だってあるだろ?!

彼の親の言う事は
脅しにしか思えなかった

でも
僕はどんどん年を取って
一人で何かに立ち向かうようになって
彼の親の言った事が
なんだか
ちょっとだけ
そうなのかもしれないって
考える

ほんのちょっとの楽しみは
辛い毎日の中で
煌めいて瞬くように蘇って
辛い事から
僕を支えてる
生きている喜びを
感じさせている

ほんのちょっとの
毎日の中での
大したことじゃない
そんな小さな喜び

2005/04/12 (Tue)

[27] 巡る夏
詩人: [投票][編集]

緩く編んだ
髪を揺らして
貴女が走っていく
瑞々しい嬌声
笑い声
子供らと
虹を追い掛けていく
噴水が風に煽られて
光が弾ける

駆け抜けたのは
季節と時
あの頃
貴女の姿を
必死に目で追っていた
その腕に
すがりついて
もう走らないで
本当は
泣きそうになりながら
噴水の飛沫で隠して
貴女に精一杯の笑顔で
ふざけたように
懇願した

流れたのは
二人で暮らした日々
子供達は
もう巣立っていこうとしている
二人で守ってきたね

貴女は今も
虹を追い掛けてる
しっかり手を繋いで
僕と二人で

2005/06/23 (Thu)

[28] プラスチック
詩人: [投票][編集]

プラスチック
世の中全部
人も物も
合成されて
地上の表面は
膜が張ってる

呼吸が出来ません
氷河もジャングルも
風に乗って降り掛かる
砕けたプラスチックに
被われて瀕死

大気にばらまかれた
塵もプラスチック

麻痺しかけた生命体
呼吸する一つ一つに
蓄積して凝縮して
大地の一部だった生物は
今や
皮膜の一部
浮いているから
大切な事も見失う

2005/07/14 (Thu)

[29] 君と
詩人: [投票][編集]

君と
二人で
いられたら
空気みたく
なれるかもって
風みたく
笑顔でいられるかもって
そう思ったりも
したけど
君のところは
どんな風が吹くのか
僕は知らないからなんだろうな
痛い雨も
強い日照りも
寝苦しい夜も
ここには無いし
なにより
君の本当の悲しみの訳も
まだわからないから
それが
たとえ
僕の悲しみとよく似てたとしても
確かめることも
問い詰めることも
悲しさを深めるだけ
だから
君の言う事が
たいてい僕の言ってほしい事でも
なぜなのか
考えるより
ただ頷いて
悲しいねって
二人で慰めあって
いいんだ
それだけで
錯覚でも勘違いでも
ほしい慰めを
きみがくれるから
僕の素のつぶやきが
君の慰めになるなら
そうだね
つらいねって
泣いてるよ
痛いんだねって
撫でてるよ
どうして君には
それだけで伝わるんだろう

2005/10/19 (Wed)

[30] 一人の夜に
詩人: [投票][編集]


発光する街並から
少し離れて
星空の下黒く沈む海
漁港のコンクリートが
冷たく海を拒んで
貨物列車の汽笛が
夜の波音と共鳴して
湿った静寂に響いてる
ぬらぬらと
揺らめく海面が
当てなく立ち尽くす
足元をすくい
闇に飲み込もうと
誘い続けてる
眺めているだけでよかったんです

岸に沿って慎ましく灯る
人の住まう証に縋りつきながら
夜の闇に溶けるという誘惑と
何も望まない虚脱と
海の鼓動の繰り返す潮騒と
心臓の押し出す脈の
調和を見つけだすまで
眺めていただけなんです

夜明け前にここから
何も持たず立ち去るつもりで
海蛍を探しにきたんです
見つけられたら
その仄かなあかりを
眺めているだけでよかったんです

2005/10/23 (Sun)

[31] 雪虫
詩人: [投票][編集]

十月の日差しは柔らかで
臆病な小さな魂も
樹皮の覆いからおずおずと顔を覗かせる
もういいよ
もういいよ
ゆったりと流れる風
透明な小さな羽が
精一杯羽ばたいて
凍る季節を呼んでいる
つかの間の柔らかさ
卵を抱くのはもうすぐ
銀色に光る水面から
虹色の蒸気が揺らぐ
あたたかいね
あたたかいね
幽かに聞こえる歓喜の声
消えてしまうことなど
忘れている
儚いことなど
知らなくていい
知らなくていい

2005/10/26 (Wed)
48件中 (21-30) [ 1 2 3 4 5
- 詩人の部屋 -