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けむりの部屋  〜 新着順表示 〜


[76] 頭の中の自分についての乱文
詩人:けむり [投票][編集]

気がつけば生きていました
物心がついた時にはすでにそれなりの思い出がありました
そのために死ぬことに恐怖心がありました
生きるために生きていられる暮らし方を探しました
必要にせまられ人付き合いをしている内に色々と学びました
おもに円滑な人間関係の仕方です
笑顔で積極的に面倒ごとを引き受けるのが好まれるようでした
ですから笑顔を作るのがうまくなりました
話題の音楽や映画の知識があるとより好かれやすようでした
逆に知らないと倦厭(けんえん)されることがありました
海や山での遊び方を知っているともっと良いようでした
さらに親しくなるためには夢を語ったり部屋に招いたりする必要がありました
生きるためにもったいぶるようなことはしませんでした
たまに優しいねと言われることがありました
照れくさいですが嬉しい言葉でした
ひどいと言われることもありました
悲しい気持ちになる言葉でした
生きていくのは大変だと滅入ることがあります
どうしてそう思うのか考えてみました
おそらく人に好かれなければならないからだという結論が出ました
ならばいっそとことん嫌われてみようかと考えてみました
とたんに生きていく自信がなくなりました

2005/08/18 (Thu)

[75] 願望
詩人:けむり [投票][編集]

期待しないでください
ぼくは賢くなりすぎました
知りたくなかったことを学び…
気付きたくなかったことを覚え…
抱きしめてください
権力と金銭の誘惑から
たて前と虚飾の支配から
ひととき 休むためにあなたの腕と胸で

もしも 道を間違えたのなら
呼び戻してくれますか?
もしも 道に迷ったのなら
正しい方向を指し示してくれますか?

期待しないでください
けれど いつも 信じていてください
見返りを求めず
いつか誰かを
抱きしめて差し上げられることを

抱きしめてください
昔 赤ん坊だった頃のように
抱きしめてください
昔 赤ん坊を抱く母だった頃のように

2005/08/14 (Sun)

[74] 燃えつきる、数々の…
詩人:けむり [投票][編集]

ぼく達は最も神様に近い場所にいる。
そう誇ってもいいくらい、
ぼく達は絶大な勝利を収めた。
そして、けっして届かないあと一歩の距離を、
永遠に追い求め続けるのさ。
完全なる不完全の、その完全さ。
それこそがぼく達。
例えるならば円周率。
宇宙が無に帰するまで数字を連ね続ける。
数億桁…、数兆桁…。
愛、
完全なる不完全なぼく達は、
それだけは凌駕出来ない悲しい定めの運命さ。
だからこそ憎悪が渦を巻く。
そしてまたそれゆえに、
ぼく達はより強大な存在になっていくね。
いつも、いつも、
より永遠性の愛を求め続けていくがゆえに。

2005/08/14 (Sun)

[73] イデアを確立させること
詩人:けむり [投票][編集]

みんながぼくを見ている!
みんながぼくを笑っている!
人なら人らしく人に慣れろ
臆病さを感受性のせいになどするな
ぼくは誰だ?
ぼくを見くだすぼく自身の仮面をはぐんだ!
アア… しかし 自分を失うな!
だが!欺瞞(ぎまん)をいだかざるをえないならば…
内なる鏡を睨み付けろ
理性によってのみ認識されうる自分の実在を知れ
ぼく自身を見つめろ!
その美しさと!醜さを!
そして誇らしく笑うことだな
明日ここちよく目覚めたいならば

2005/07/30 (Sat)

[72] 独裁者
詩人:けむり [投票][編集]

ぼくはぼくのためだけにぼくらしい思考を求め
その行程の中で万人のさげすみに耐える強さを求める
生の美しさへの欲求とは
盤石なる自意識の建築であり
ぼくは自我が目覚めた時から片時も休むことなく
揺るがない価値観を欲しているんだ
ぼくは圧倒的なドグマを求め
黎明の旗手であることを誇示したい
そしてぼくは誰よりも先に
次時代のWorldへ足を踏み入れるのだ
ぼくは光である
足元を照らす強さを持つ完全な球体の光である
ぼくは聞く耳を持たない独裁者である
みずからを意のままに操る独裁者である
支配!
自我の完全なる支配こそが絶対的な安定なのだ
いかなる疑問をも寄せつけない至高の孤独
それこそが英雄的な安らぎなのだ
ぼくは単独の確信犯である
支配者であり
マリオネットなのだ
つまり
ぼくは我が独裁者でなければならない

2005/07/26 (Tue)

[71] 鏡に映るお前は誰だ!
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あの子はとっても美しいから
ぼくはあの子になりたくなった
だからあの子の鼻をもいで
ぼくの鼻に付けた
くちびるをはいで
ぼくのくちびるに付けた
目も耳もあの子のものをぼくのものにした
ぼくはあの子みたいになれた気がして嬉しかった
せっかく付けたのだから腐らないように
ぼくはあの子が考えそうなことを考えることにした
あの子が着そうな服を着ることにした
どんどんあの子に近づいている気がして楽しかった
だけどこの頃、なんだかぼくはぼくの顔がなつかしい
あの子みたいに振る舞うのは疲れるし
なにより飽きてきた
ぼくはあの子の鼻をもごうとした
困った
もげない
そうだ ぼくはいいことを考えた
昔のぼくに似ているパーツをいろんな奴から集めよう
そして六人から目やら鼻やらを失敬して
なんとかぼくは昔の面影を取り戻した
これなら家族もギリギリわかってくれるだろう
だけどまた困った
ぼくはどんな考えの持ち主だったのかわからないのだ
今度は昔のぼくに似た性格の奴を捜さないといけない

2005/07/13 (Wed)

[70] 支配者
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ああ… 美しくなりたい…
空高く飛び続ける鳥よ
わたしをねめつけるオオタカよ
お前に触れられるほどに
お前の足に口づけられるほどに
ああ…

2005 風がはねつける
先細りの25階から飛び降りたわたしを
大気はわたしを包み込みはしないか
風はわたしを踊らせはしないか

絶望が胸の内を無限に反射する
幸せからおびただしい歩数を側方にずれた、進行形のわたしを鏡はうつしきれずに割れる
切なさをすべるイエローの球体がわたしを見ている
悠久を知るその目は沈黙を良しとしている

落ちていく
それ以外に可能性のない速度で
生命は、輝き
生命は、喜び
生命は、素晴らしさ ああ…

ああ… 風の音が聞こえる
わたしは中空でちぎれていく
粉々になり、世界中へ散らばっていく
そしてわたしはあらゆるものを賛美する
またあらゆるものに異を唱える
つまりわたしは風になるのだ
刹那、逡巡(しゅんじゅん)するのさ

2005/07/11 (Mon)

[69] わたしは震えています
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わたしは震えています
わたしは劣等感に震えています
いくつかの忘れられない嘘…
いくつかの忘れられないあやまち…
後悔に責められる
心が痛い
もしも願うだけで死ねるなら
わたしは途方もなく以前に
この世から消えていることでしょう
なぜ産まれてきたのだろう
なぜ今日も生きたのだろう
食事をしてもいいのでしょうか
食事をするべきでしょうか
どうして?
わたしはなにをすればいいだろう
どこに行けばいいのだろう
わかりません
どこでなにをすれば
いいのだろう
教えてください
どうすれば
わたしは
生きていられるのでしょうか

2005/06/12 (Sun)

[68] 秒針
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アア…、やかましいぞ秒針!
そんなにぼくをせき立てたいのか

だが時計、
お前はぼくに似ているな
ゆっくりと狂っていくのだ
気付かないほど、ゆっくりと…
そしてなにを刻む?
乗り遅れた世界で自我を鼓動させながら、
先へ先へ夢を馳せるお前は引き潮におぼれながら、
その遅れ続けるリズムの中でなにを掴もうとする?
ほらまた秒針が一歩遅れた…

朝が来る
だがそれはすでに人よりも遅い朝だ
誰もがもう明日を掴みかけている
そして明日はもうすぐだ
またたく間に!陽はのぼりしずみ、
ぼくのえがくビジョンなど時のはざまでピンぼけする
そしてみんなはもう明後日を見てる…

ぼくの叫びは雑踏にかき消され
ぼくの震えは直立するビル群によって無きに等しい
ぼくは脆弱な理屈屋だ
説得力ある言い訳ばかり考えている

両手で耳をふさぐ
時計を壁に投げつけたくてもそれは後で困る
アア…、静寂はいっときの甘露
目をつむり、思いを気ままに踊らせる
だがやはり聞こえてくるのだ!秒針が…

2005/06/13 (Mon)

[67] 流線形のジュブナイル
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少年は知らない
いつ、子供は大人に転化するのか
少年はなにも知らない
世界がどんなシステムで回っているのか
少年はあまりにも知らなさすぎる
愛の謎がまったく解けないのさ
そして夢ばかり見てる
バイクのように自転車をこいでる
獣のような目つきで女の子とたわむれてる
海岸にうち上げられた、
ビンのかけらみたいに、
丸くはなりたくねーぜって、
おどけてる
少年は叫びたがっている
叫びたがってんだ
尾崎豊のロックが胸に染みる夜に、
形も見えないはるかな未来に、
たどり着きたい!って
そして朝まで、
胸ん中のブルーバードをつかまえたくて、
震えてる
世界中の誰からも取り残された気がして、
せつなくて、
栄光にたどり着きたくて

2005/05/24 (Tue)
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