ホーム > 詩人の部屋 > けむりの部屋 > 新着順表示

けむりの部屋  〜 新着順表示 〜


[56] 知能の不器用
詩人:けむり [投票][編集]

空の形をした
大きな青い鳥が
今にも飛び立とうとする
鼓舞するように太鼓が鳴る
左胸が
熱く高鳴るのだ
その鼓動が空を刺激する
空は常にある
だが流動は常に起こっている
ぼくの見上げる空は
ゆえにぼくのものでしかない
そして
痛いほど
心臓は締めつけられる
手を伸ばしても届かないものを
あこがれる切なさゆえに
ぼくなどおよばない場所で
空は清浄さを保ち続ける
ぼくはいつも取り残される
草木が季節に開花を合わせるように
ぼくだって空に縛られている
そしてまた空は
あらゆる命の声を聞いて流転する
つまりぼくたちは
共鳴している
季節に縛られた数々の命が空を引っ張り
流れ続ける使命を負った空が命の活動を助長する
だがぼくは
ときに
現状に足止めを喰らう
季節に置いていかれる
そのとき空は
それを悔やむときをすら
立ち止まり
待ってはくれないんだ

2005/04/08 (Fri)

[55] 「目覚めろ」と呼ぶ声が聞こえ
詩人:けむり [投票][編集]

愛してくれ
つかの間の命を謳歌している
やがて無に還元されるこの身ならば
それまで枯れることなく咲き誇ってやるぜ

なぜ産まれたのだろう…
母さん
ぼくはいい子供ではなかったね!
期待に応えることを望まれながら
ぼくはあなたの掌からこぼれ落ちてしまった!
あなたに愛されたかったのに
あなたが優しく包み込んでくれるなら
ぼくはあなたの夫を亡くしてさえあげられる
この身の半分の血を途絶えさせてあげられる
それほどに想っていた
なのに!

産まれた者は目覚める
自我に
この胸の魂に
あなたの望むままには生きられないよ!
だってぼくはぼくで考える
あなたの願うままには育てられない…

ぼくは自我を信じる
この体内を駆け巡る感情を認める
なぜなら それこそが
ぼくであると知るから
そして気づくのです
あなたが飛び立たせてくれない
そしてぼくはあなたを失えない

ならばぼくはあなたを駆逐するのみ
あなたを乾いたスポンジになるまで吸い尽くし
あなたを乗り越えてみせる

ぼくはわがままを言わない子供だったね
ぼくは首を横に振らない子供だった
だが すでに
もうあなたの手に負える子供では ないんだ!

2005/04/02 (Sat)

[54] ラジカルチューン
詩人:けむり [投票][編集]

泣きながら
 爪を噛みながら
  テレビの砂嵐を見ているよ

一つのことだけ
 叶えてほしいよ
  【あのコとおんなじ夢を見せて】

切なくて
 からだが 血をシェイクしたみたいに
  熱いよ

キラキラの
 ハートの形をした石が
  重たいよ

『トントン
 ねえ どんな
  夢を見ている?』

今夜
 あのコがいなくちゃ
  寝れないよ

2005/03/28 (Mon)

[53] 【声】
詩人:けむり [投票][編集]

クロック!…せかさないで
リリックなの 多分明日も明後日も
ノックしないで
ロジックが そうね 今はまだあやふやだから

いつかきっとってシミュレーション
春のせい? だけじゃない 頭ん中がタックスフレーション
原因は未熟なハーモナイゼーション?
血栓ないしは煮こごりみたいな現状のイマジネーション…

レーザーみたいに世界はチッカチカに速いみたい
イレーザーで消さないで 迷いは必ずひらめきを宿しているから
ルーザーなんて誰がどーいうふうにそうと決めるの?
ウェザーに負けず心って模様を変えるのに

現状は でもそうね 人から見ればチアノーゼ…
だけどきっと そのうち多分 始まるはずなのメタモルフォーゼ
産まれた者は目覚めるはずってそのテーゼ
信じているの だから不安にとりあえずのアッツいベーゼ

『ノック』 トントン まだかしら?
あせらないで ギリギリなのは分かっているけど『エモーション』
『フリーザー』行きの便利なヤツにはなりたくないわけ
分かるでしょ? 【声】が届くころにはうまく食べ頃になってる寸法の『ジュノベーゼ』

待ってるの 【声】を
もしかして 今にも聞こえるかも なのよ
内なる【声】は未来へ導くひらめきよ
それを待っている
それってけっして無駄な時間じゃあないわ
だって そうね ノイズが混じった【エコー】に託した
そうして進んだ道の先にも【声】は届くの?
足場も定かじゃあない一歩を踏み出すなんて それこそ愚かな生き方なのよ

2005/03/21 (Mon)

[52] 流転の回廊
詩人:けむり [投票][編集]

個はすべからく万物に帰する
形骸は新たな生命の宿り木
生い立ちは成り行きの始まり
死はすでに亡き母胎への永い帰路にして 始まりの終わり

巡り巡る流転によってのみ形成しうる狂瀾の現世
たまゆらの生にて賢明さはうつろいの礎
始祖から末世へくり返しくり返す終焉への畏怖心
しかして個はつれづれの渡り鳥にて悠久のその先をおもんばかる智慧を知らず
わが身はわが有様を憂うばかり

春風拙作にしてつれずれの身なれば
狂歌のごとく日そして日は移りゆく
ならば知解もまた春風拙作にすぎない

2005/03/19 (Sat)

[51] 誘惑
詩人:けむり [投票][編集]

連れて行って
どこでもいいよ
ここじゃあないどこかなら
嫌いなんだ
ここにいるぼくが
ただ生きてるだけ
それだけなら
いらないみたいじゃない

優しくしてくれる人はいるよ
理解しようとつとめてくれる人もいる
でもぼくからすりゃミジメになるだけ

ときどき
消えてなくなりそうになる
目をとじて春の風に吹かれたときなんかに
フッとこの世界にいない自分を感じる
その刹那
ぼくは解放されている気がするんだ
汚れのない透明を感じている

切り裂いて
なにもかもをだよ
本当にぼくを手に入れたいと思うなら
いらないんだ
この街のなにもかもが
傷つけ合うために動いているだけ
静寂を望むなら
全て壊してしまうしかないじゃない

欲しいのは震えそうな沈黙
こまごましたものに囲まれていると
あんたまで汚れて見えるから

2005/07/14 (Thu)

[50] いつかのブルーバード
詩人:けむり [投票][編集]

欲しいものを欲しがっていたいだけ
わかりやすいライムライトなんて欲しくねーけど
ハートのパッションを絶やしたくないわけ

ギリギリのエフォートがバブルしそう?
そう見えるのはおめーのエモーションがピチピチだからだろ
きらびやかなトラップで安易にトリップして
もうスケスケのトリックも摂理なロジックだって思えてる?
おれは震えていたいだけ
ビリビリくるスチムレーションを持て余していたいわけ

ここじゃあないもっとずっと遠くで
今はまだおれを呼んでるブライトに呼応して
いつか魂をトワイライトにただれさせちまいたいの

2005/03/17 (Thu)

[49] Die-in
詩人:けむり [投票][編集]

朝になればウィリイ
お互いにデコイ
笑顔はグレイ
なにもないトレイ
だからとりあえずもう一度ってプレイ

きっと次の朝には忘れている
だって名前も聞いてない
もっとハゲんどきゃよかった? って
やっと一人になれた昼下がりに
レットなばかりの感傷をコーヒーに溶かしてみたり

ところであの子ってちょっとトッぽい
そこがつけ込みやすいっぽい
だけどもしかしてウケねらいっぽい
でもでもウソっぽいのも色っぽい

軽く占うコイン
いつも探してるサイン
Ladyは一滴のワイン
いつも吸引したいのはブレイン

感覚的に日々は『フライ』
『ちょっと』深刻なことは苦手
だからなの?同じ課題をくり返してる『っぽい』
でもまぁとりあえず今夜も『die-in』

2005/03/13 (Sun)

[48] 金木犀
詩人:けむり [投票][編集]

キンモクセイが好きだから秋までスヤスヤ死んでいたい
人生は人生ゲーム
家族やお金が増えたり減ったり
カレンダーは時計を必要としているだけ
季節や星座が回っているだけ
コロコロと 隙間だらけのハートで愛が鳴っている
高い高いブランコをギシギシこぎたいよ
手を離して 舞い上がりたいよ
小さな地球儀をカラカラ回してダーツを一投
刺さったところへ今すぐ行きたい

2005/03/12 (Sat)

[47] 透明人間
詩人:けむり [投票][編集]

みんなうるさいよ
せめて放っておいてくれ
どんな助言も白々しいんだ
侮辱に感じる
なにも知らないクセにさぁ
分かったふうに同情するんじゃあない

必要な距離を置くことでやっとこ自制心を保っている
すぐにでも爆発しそうないらだちを抑えている
興味本位で近づかないでくれ
愚鈍さが神経を逆撫でする

邪魔はしない
だから唯一のお願いを聞いてくれ
関わってくれるな
ようやく
一人で眠ることも出来るようになった

誰にも迷惑をかけないよ
目に入らないフリをしていてほしい
いつかどこかへ
気づかれない内にいなくなるから

2005/03/09 (Wed)
70件中 (41-50) [ 1 2 3 4 5 6 7
- 詩人の部屋 -