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きよたかの部屋  〜 新着順表示 〜


[6] たそがれオレンジ
詩人:きよたか [投票][編集]

近頃は、いつもそう。

朝焼けのオレンジが
わたしの体を溶かしてしまうの。

本当の美しさの全てが
そこにある気がして。

きっとそれは
本当にそこにしかないから
写真では分からなくなるのだろうね。

今のわたしに
本物が分かる自信は、ないのだけど。

それでもね。

『あなたが反射しているオレンジを
全て飲み干せてしまえたら良いのに。』

そう、思う度

こみ上げて来る悔しさの意味は

なんとなく、分かる気がする。

2006/11/20 (Mon)

[5] 喪失ルーツ
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君を想って作った歌なのに
君に届かないなら
誰に届くというのだい

君に似せて描いたこの絵が
君を失った今
誰に似てるというのだい

ああ君がいない。と
嘆いても
君まで届かず
僕の辺りで空回り

君がいない
それが全ての終りだと
認められぬ僕の
始まりは一体どこにある

2006/11/17 (Fri)

[4] ラセンへ続く、片道キップ
詩人:きよたか [投票][編集]

僕らは、そうやっていつも
知りたく無い事を知ったり
知りたい事を知れなかったり
やりたく無い事ばかり
やらなきゃいけなくて
やりたい事なんか
ちっとも見えなかったり

多分僕らは迷子なんだ。

"終わり"それはきっと
すべての理を知る事で
僕らはそれを知らないし
知りたくもない事なんだろう。
きっとね。

だから僕らは迷っているんだ。

宇宙の隅の銀河の片隅の惑星の中で

小さくも果てしない海に囲まれて

僕らは

いつまでも


繰り返す日々の中で
反芻する自問
最後の1つは未答
きっといつまでも、そう。

意気揚々と
始発から乗り込んだ
ミステリートレイン
儚くも永い道のり
次の駅さえ
どうやら朧気で
終着駅は
いくつもある様で

今まで出会った、いくつもの

ありがとう

さようなら

ごめんなさい

あげたり、貰ったり
けれど1つはいつでも
必ずポッケに入ってる。

一番最初にくれたのは
誰だったんだろう。

一番最初にあげたのは
誰だったんだろう。


きっと始まりと終わりは
合わせ鏡の中央で、背中合わせに笑ってる。
いつまでも、終わる事のない螺旋階段

僕の終わりから
誰かの始まり

僕らの終わりから
誰かの始まり

終わりは始まりの始まり
始まりは終わりの終わり

始まりは終わりへの予兆
終わりは始まりへの切符

そして僕らは

迷っている。

2006/11/16 (Thu)

[3] そら、と、くも、と。
詩人:きよたか [投票][編集]

空が青いのは きっと
青い光だけを反射するから、じゃなくて
"みんなの悲しみを湛えているから"
なんだろう ?

今日も誰かが泣いたから

今日もどこかで雨が降る

流れる風は
すごく自然に
空の涙をはらうから

風に揺られて
"君の涙もさらってしまいたい"と
雲は言うんだろう

きっと僕は雲だ
あんなに白くは無いけれど

君の青を吸い込んでしまえたら良いのに
そして風には揺られていよう。


きっと僕は雲だ

そして君は泣いている。

なにもしないで流れるのには
少し飽きたから
君の涙を薄めたい。

だから僕に
少し色付けをしておくれ

君の悲しい青を
僕の寂しい色に分けておくれ

君の鮮やかな橙で
僕をきれいに染めておくれ

君の深い黒で
僕を見えなくしておくれ

見下ろせば、そこには
色んな色が溢れているのだから
せめて君とは
同じでいたい。

2006/11/10 (Fri)

[2] そらいろ
詩人:きよたか [投票][編集]

そう、昔そこは
とおい とおい
  天井でした。
 
青や、だいだいになり
黒になった時には
大小さまざまな
きらめく石をたずさえた
はるか とおい
  天井でした。
 
人々はみな、それにあこがれ
鳥をうらやみ 跳ねたり また、見上げていました。

想像しうる、限界が
またそこであり
きっと世界は今より
 広かった



はるか はるか

とおい 昔

そこは

とおい とおい

天井でした。

2006/11/08 (Wed)

[1] ふと、たそがれ色
詩人:きよたか [投票][編集]

美しいものなど、きっと持っていなかった。

美しく見える様に、取り繕った全てだったから。



いっそわたしをピューレにしたら

鮮やかな色になるかしら。


あの、空を染めている


オレンジ色になるかしら。

2006/11/07 (Tue)
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