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中村真生子の部屋  〜 新着順表示 〜


[90] エール
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笑うように

穏やかに木々が揺れる。

踊るように

軽やかに鳥が飛ぶ。

誇らしげに花は咲き

忙しそうに蜂たちは飛び回る。

海は夏を思い出し

山は冬に別れを告げる。

居るということ

それだけで幸せな朝。

三年(みとせ)の思いを

行いに移した

キミの今朝の心もかくあれ。


2012/04/27 (Fri)

[89] 営み
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物語の上に

物語が降り…

物語の上に

物語が積もり…。

その悠久の揺籃に

今日も

物語の上に

物語が降り…

物語の上に

物語が積もり…。

ハラハラと

花の散るごとく…。


2012/04/26 (Thu)

[88] 万華鏡
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母から譲り受けた水屋の上の

ペン差しの中に

埃をかぶった万華鏡が一つ。

ビーズや折り紙は入っていない

景色を楽しむための

テレイドスコープだ。

いつからここにあったのだろう。

なにげに

手に取って埃を拭き

部屋の中や庭を見てみる。

見慣れた風景が

パターンになってアートを描き出す。

見慣れた風景の

見慣れぬ風景に

しばし居ながらにして旅をする。

薄曇りの春の朝に。

*水屋=茶箪笥


2012/04/25 (Wed)

[87] 春のご馳走
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蕗の薹味噌、蕗の佃煮、

筍煮、タラの芽の天ぷら…。

こっちに住むようになって

よく食べるようになった

春のご馳走。

その名の通り

家族や知り合いの人が

春の野に走り馳せ

取ってきてくれた旬の恵み…。

食べるものが変わってきて

何かが変わってきた。

否。

食べるものが変わってきて

確かに変わってきた。

ありがたい

ご馳走に感謝!


2012/04/24 (Tue)

[86] キミは語りき
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キミは語りき。

「生とは奇跡なり」と。

キミは語りき。

「今とはかけがえのなき時なり」と。

キミはキミの希望通り

ひっそりと先に逝く。

遅れてやってきた

桜の盛りに。

キミは語りき。

「生とは奇跡なり」と。

「今とはかけがえのなき時なり」と。

在りし日を輝かせて。

思い出すは

ともに過ごした懐かしい時間。

合掌。


2012/04/23 (Mon)

[85] 夕べの雲と朝の雲
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温かく穏やかだった

昨日の夕方。

バスを待ちながら空を見上げると

ビルとビルの間に

急ぎ足で旅する雲たち。

夜になって風が強まり

一夜明けて

今もゴーゴーと吹き荒れている。

こんな風の中を

雲たちはどんな勢いで

旅しているのだろうと思って

カーテンを開けると

否、どっしり腰を据えていた。

まるでお茶でも飲みながら

静かに見下ろしているように。

木々は揺れに揺れ

川さえも海のように波立っているというのに。


2012/04/22 (Sun)

[84] 花の輝き
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青い光、赤い光…

黄の光、紫の光…

緑の他の

いただいた光で

体を養い

その光で

花びらを染め

それぞれの光となって

大地を輝かせる花々よ。

花は輝く。

いただいた光の

お返しをするように…。

お日様に向かって

あるいは

照れくさそうにうつむき加減に

「ありがとう」と。


2012/04/21 (Sat)

[83] 雨の記憶
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喧噪は雨粒に吸収され

雨粒は和音となって

大地の鍵盤をやさしくたたく。

小鳥たちは控えめで

きっと木立の中で

雨粒の音楽を聴いているのだろう。

木々や花々は身を清め

銀の飾りを付けて

誇らしげにすくっと佇む。

ミモザはとりわけ美しく

黄色い花や羽の葉に

いっぱいの銀の玉。

4月の雨の朝。

絶え間のない雨粒に

天と地が結ばれて

天と地が

ひとつであること思い出す。


2012/04/20 (Fri)

[82] 闇と光の呼吸
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闇のあとに陽は昇り

闇のあとに芽は吹き

闇のあとに花は開く。

闇はあらゆるものの

生まれいずる故郷。

人もまた

闇のあとに目を覚ます。

そして光の中で

ともに輝く。

ひとつに溶け合って…。

さりげなく

ここにある闇と光の呼吸。



2012/04/19 (Thu)

[81] よきものを…
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それぞれの中に

しまってある

よきものを思い起こし

自らの糧とせよ。

そして

今生の旅を楽しめ。

絶え間なく咲く

花となって…。


2012/04/18 (Wed)
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