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ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[85] 
詩人:ユズル [投票][編集]


振り返らなくていいよ
鍵かけた扉
立ち止まっていいよ
ゆらぐあしあと

もう二度と君を
感じられない

必ず 剣を持って 行く
同じ海を 染めていく

もうひとつの夕暮れ
濡れていた頬
変わらない朝焼け
君のいた場所

もう二度と夢は
混ざり合わない

必ず 剣を持って 行く
同じ海を 染めていく

必ず 追い付いて 行く
同じ海に 沈んでいく

2008/10/29 (Wed)

[84] メランコリックシンパシー
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足首に付けられた
無機質な鉄の輪から
繋がる鎖の先を
私は知らない

裸足だから
冬が冷たい

綺麗なものばかりを
君が集めてるのは
届かない思想じゃなくて
脆い夢を見てた

どこまで歩けるかしら
鎖の長さがわからない
操られてはいないけれど
少しだけ力を感じる

雪が降ったなら
誰かが靴をくれるかな

綺麗なものばかり
私に見せるのは
届かない思想はなくて
脆い共感だった

2008/10/28 (Tue)

[83] ある人のカタチ
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日だまりの中の木の椅子
老人は気配を感じて振り向いた
同じように歳を重ねた
深い柔らかな声を聞いた

その音はなお聞こえていて
空気を震わせて確かに届く

彼はしっかりとしていて
緑の丘も秋の空模様も
筆を持って描けるだろう
絵の具を選んで

老人の隣に老婦人が腰掛けた
そうしているだけの時間だった
彼らは確かに覚えていた
遠い日の夕焼け空

暖かな季節はそこにあった
そして今も残っているから


あなたはどんな顔をしていたかな
わたしはここにいるけれど
あなたはどんな顔をしていたかな


わからなくなることがあった
老人はふと切ない瞳をする
まだ迷ってしまうのだ

長く生きてきたけれど
これから続く道と
歩んできた道の
その間を生きている彼は
そんな感情をどうにかする術を
持ち合わせてはいないのだ

2008/10/27 (Mon)

[82] 成れの果て
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嫌いなもの
早過ぎる時計
気分屋の友達
張り付けた自分の笑い声

真っ暗闇は好き
そうして生きればいい
気付かない無垢
現実を飾り立てる虚無

いつのまにか失くしてた
いつのまにか壊れてた
それならそのままでいい
拾ったり貰ったりせずに
消えるだけで終わるなら
簡単なセカイです

2008/10/25 (Sat)

[81] ロストタウン
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また今日も
決まった時間に
耳障りな音で目が覚める

また今日も
ひとつひとつ
時間を組み立ててる

窓辺には
何も舞い降りない
みんなひそかに
期待してるのに

流れをとめない針を
打ち破るみたいな
そんなことしないから
眠らせてよ

どんな気持ちで
窓辺に夢を賭けて

薄汚れた世界に
気付けば紛れ込んでいた

流れをとめない針を
打ち破るみたいな
そんなことしないから
ゆっくりと
穏やかに
眠らせてよ

2008/10/23 (Thu)

[80] 真夏の駅
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君に会えた
そんな夢のような
偶然の日差しを見た
殺風景なはじまり

奪っていくよ
通過列車の風
あっというまに

何も変わらない気がしてた
同じ高さの雲の中
可愛い鼓動の日々を
無性に愛しい空を
次の列車がすぐにやってくるまで

夏が過ぎた
あんな夢のような
切ない日差しを見た
同じようなさよなら

2008/10/21 (Tue)

[79] うたかたの花
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いつだって
深い瞳をたたえて
かわいらしい羽が似合うような
素敵なひと

涙はつたって
届くでしょう
あなたの微笑みが見えるよ

積み重ねた痛みも
果てそうな叫びも
ぜんぶ優しさに
変えられるってこと

あなたが教えてくれた
きれいごとではなくて
誰よりも優しい
包まれていたよ

さようなら
いつか会いにいくよ

2008/10/09 (Thu)

[78] 君の光にあてられて
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綺麗な夢を持って
冷たい橋のうえを
おそるおそる歩くのは
とても疲れる

憂鬱な闇を
はらすのは一瞬だ
君の空気
ただ楽しく笑うよ

いろんな道を
きっと見てきたんだろう
足の裏を傷つけながら

そうして君をつくる
無償のぬくもりが
世界に広がれば
素敵だと思ってる

2008/10/09 (Thu)

[77] そのことばを
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色とりどりの通りには
暖かな光がさしていて
輝いていて
とても愛しかった

綺麗ごとは通じない
路地の真ん中にいたって
辛く痛い想いをしたって
あのひとは ただ

消えゆくなかでも
きっとみんなを
繋いでたまなざし
優しき人よ

素直な心で愛したい
花よりも可愛く
空よりも気高い
海よりも寛大な
あのひとみたいに いつか

I'll cover you !

2008/09/21 (Sun)

[76] 
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世界の中で迷うんじゃなくて
世界が迷い込んでるの

光が映らない瞳を笑う?
進めば進んでいくほど
夢は果てに近付いていく

冷え切った鎖で繋がった
軽く外せる鍵ひとつ
今こそって思ってみたら
たどり着くのは同じかな

もしもすべてが壊れたら
それが救いとは思わないけど

とどまることは出来ないから
手をとりあってみたい
大きな力で引っ張って

時間は果てないの
世界は今日もまわるよ

2008/09/15 (Mon)
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