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ミドルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[110] 愛すべき透明人間
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騒いだら
誰かが救われるとは

限らない


言いたいことを
全て言い切り

待っていたのは
満足感

それとも
後悔と劣等感

或は焦燥


見ている人が
言葉を飲み込み続けてる

いつかの悪意に
変わらぬよう

必死に
目をそらしながら

口笛や鼻歌を
鳴らし

詩を書きながら



そんな貴方達が

私は


大好きだ

2006/01/31 (Tue)

[116] Hands
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僕の左手と
君の右手と

ぎゅっと繋いで


僕の甘い囁きは
君の左脳 揺らし

君の甘い囁きは
僕の右脳 揺らす


感情的な君には
冷静さをあげる

冷静な僕には
情熱をください


僕の嘘には
思慮深い対処を

君の嘘には
情動的な愛を投げる


たまには

僕は右手
君は左手

少し入れ替えて

喧嘩なんかを
楽しんだりして


それでも
お互いの良いところ
分かりあってて

僕の左手と
君の右手と

ぎゅっと繋いで


いつもの場所に
落ち着いて


この先も


僕の左手と
君の右手と


ずっと繋いで

2006/01/30 (Mon)

[118] 傾聴
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淘汰された日々に
気持ち置き忘れた

賛助者は嘲笑い

女帝は私の前で
泣き崩れた

姫に戻る幼顔
養女であること
思い出さなければ
いけない日

翠眼は濁っていると
打ち明ける

空はどこまでも”
曇り空”だと

世界は晴れたまま”
雨を降らす”と


私は完全を壊す

私は完成を壊す


空はどこまでも”
曇り空”だと

世界は晴れたまま”
雨を降らす”と


私は女帝の矛盾を
繰り返す

私は女帝の言葉を
繰り返す

2006/07/22 (Sat)

[120] 色褪せたモノ達
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明日を着飾る野良犬

脱ぎ捨てた薄皮は
御礼の証



今宵は黒猫
黒く染まる


ますます崇拝

人間様


平和の代償
鳩ポッポ

豆は本当は食べにくい

赤と緑の羽根にされ
平和を置いて逃げ出した


群がる狼
おのおのに



本当は食べたよ
赤頭巾


子豚はいけにえ置いて
二匹は逃げた



大人になるまで
待たないよ



今宵は白猫
血に染まる

2006/03/29 (Wed)

[122] ハジマリハジマリ
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世界のはじまりが何色だったか知ってるかい

答えは青

理由なんて知らない
理屈なんて知らない

今日の気分で
そう決めた


世界の終わりが何色だか知ってるかい

答えは知らない

理由なんていらない
理屈なんていらない

今日は
そんな気分なんだ


世界のはじまりが何色だったか知ってるかい

答えは青


それだけは
譲らない

2006/05/06 (Sat)

[125] deep
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感情を詰め込んだ
疑心を忘れた裏側

人をあやめ損ねて
活かしてしまった

いつもいつも
思い出す悪夢は
違う形で顔を覗かせる

腐敗を詰め込んだ
素直を忘れた裏側

意識から前意識へ
忘れてました
奴の顔

前意識から無意識へ
忘れてしまいました
貴方の顔


忘れてしまいそうです

素晴らしい思い
感嘆の言葉達

2006/07/16 (Sun)

[126] 宇宙
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男の子が生まれた

名前を“悪”と
名付けよう


女の子が生まれた

名前を“善”と
名付けよう


やがて成長し
お互いに惹かれあって
結婚して子供ができた


名前を“人間”と
名付けよう



人間と人間


お互いに惹かれあうことはなく

それでも
子供ができた


名前を“地球”と
名付けよう

2006/07/17 (Mon)

[128] 一とどれだけか
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いつも一人だった
訳じゃなく

かと言って
いつも支えられていた
訳じゃなく


誰かが
見守っているのは
知らなかった


この現実を
独り占め

この空間を
独り占め

していると思った


青かった

そして
丸かった
地球


突発的に
唱えたくなるぐらい


混沌としている世界

混沌としている僕達

2006/07/20 (Thu)

[130] 空白の色と曜日
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憂鬱だけ抱えて
床に突っ伏した
一週間未来の月曜日

世界は混沌としたまま
流れてしまうことは
わかっていたんだ

赤色と呼ばれた赤だけ
跳ね返すように
青色と呼ばれた青だけ
跳ね返すように

僕は闇の中でだけ
色を跳ね返す


憂鬱だけを抱えて
床に突っ伏した
一週間過去の月曜日

白色と呼ばれた白だけ
跳ね返すように
黒色と呼ばれた黒だけ
跳ね返すように

僕は闇の中でだけ
色を吸収する


世界が静寂のまま
流れてしまうことは
わかりきっていたんだ


憂鬱だけ抱えて
床に突っ伏した
今現在 月曜日


僕は何色に
なればいい

僕は何曜日に
立ち上がればいい

2006/07/23 (Sun)

[131] 何処かで誰かが
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権力をかざす
大人がいます

ガキに本気にならない
大人がいます

ちゅうぶらりんに
された照る照る坊主が
雨を振らせました

顔色がかわりました

涙が出そうになりました



権力を求める
大人がいます

ガキに何も残さない
大人がいます

ちゅうぶらりんに
されたあなたが
雨を降らせました

顔色がかわりました

涙が出そうになりました


代わりに
泣いてくれますか?

2006/08/05 (Sat)
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