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ミドルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[135] シンジケート
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迷いこんだ魅惑の領域

成功の哲学的な
ルーティーンなら
いらない


内部に向かう音が好き

骨の軋むような
骨の折れるような

身を削る音が好き


さ迷いこんだ魅惑の領域

自堕落な
ロジックなら
いらない


破滅に向かう音が好き

心、軋むような
心、折れるような

魂を削る音が好き


ノイズだらけの
その音だけに

身、悶える

2006/08/31 (Thu)

[136] little
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私はとても小さく

悲しいことがあると
すぐに悲しみで
一杯になってしまう

この眼から溢れる涙が
今の私の、全てです


私はとても小さく

辛いことがあると
すぐに辛さで
一杯になってしまう

この肺から溢れる溜息が
今の私の、全てです


私はとても小さく

楽しいことがあると
すぐに楽しみで
一杯になってしまう

この口から溢れる笑い声が
今の私の、全てです



私はとても小さく

大きく見せたくて
見栄を張ってしまいます


私はとても小さく

元気をすぐに
使い果たしてしまいます




私はとても小さく

大きなことは
出来ないけれど

ちっぽけではないのです



私はとても小さく


この躰から溢れる汗が
今の私の、全てです


この心から溢れる詩が
今の私の、全てです



私の全てです。

2007/12/28 (Fri)

[137] Noise
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僕がまだ
名前を持たなかった頃

西暦の始まる音が
鳴り響いた

そこに有史拓け
HARDROCK。
PUNK。
HEAVYMETAL。
GRUNGY。
打ち壊す為に刻まれた

MERO、SKA、HARDCORE。
同時多発的に広がり

MIXTUREとしての統合は
破滅へ向かうことを
知っていた

成り下がる
POWERPOPに青春PUNK

EMO。SCREAM。
哀愁と叫び声は
言葉の壁を越えて
心の内側を揺らす


何時しか
大きく別けられた
LOUD ROCKは
主義主張を尖らせる為
人々を振るいにかけた

更に大きく別けられた
ROCK'N'-ROLLは
さらけ出すことを
抑え続けた


僕がまだ
名前を持たなかった頃

旧暦の終わる音が
鳴り響いた

一本の見えない線によって
北と南と東と西は別けられ

狭間で揺れる人々は
奪い、侵し、焼かれ
怒哀を使い続けた

泣き叫ぶ声は
時代をはいずり回り
OVER GRANDを
飲み込んでいく


やがて
僕は名前を授かり

コアな部分を
受け入れた

コアな音だけ
受け入れた

2007/01/16 (Tue)

[140] ららら
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それは
どこかの
地球の片隅で

繰り返す
繰り返す
繰り返し


僕は生まれ
やがて死ぬ


雨に撃たれ
風に吹かれ
陽に焼かれ
はじめて分かる

「さようなら」と
「さよなら」

君には
分からないって
言って欲しい



それは
どこかの
地球の片隅で

巡りに
巡り
巡り会い


僕等は生まれ
やがて死ぬ


雨に撃たれ
風に吹かれ
陽に焼かれ
はじめて知る

「頂きます」と
「戴きます」

君には
知っているって
言って欲しい



生まれて
知って
考えて



僕等は生まれ

やがて死ぬ。

2007/05/18 (Fri)

[142] 心の横から
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世界が60億
日本が1億

悲鳴を上げて
軋み歪む器

溜め息も
深呼吸も 息苦しい


いっそ
ジャンケンで

三分の一が死ねばいい


人に合わせる

あいこのヤツだけ
死ねばいい


勝ちも負けも
どうでもいい




嗚呼

ソレがいい
ソレがいい


共感できたら



死んでくれ

2007/06/03 (Sun)

[144] 白昼夢
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いつか見ていた世界
それは、あまりにも美しく
全てを知ることはできなかった

夢と現実がごちゃごちゃになり
正夢が全てと信じる時

あなたは夢を語り
私は事実を語る
ツギハギの日々

飾り気のない感情は
どこかへいったまま
混じり気のない感情
どこかへいったまま


いつか見えていた世界を
夢のまま終わらせることができなくなって

逃げ出した



それでも僕たちは

人を愛したくて

仕方なくあの雨を思い出した




雨降りの朝に
晴れた日の朝に
晴れた日の午後に
星空の夜に
曇りの日の朝に
雨降りの朝に
雨降りの夜に
雨降りの夜に再び

正夢を語る

夢の中
輪郭だけ光る
貴女

名前はなんて
いうんだい


満月の夜に
よく晴れた夏の午後に
夕立にやられた日に
星の見えない夜に
風鈴の聞こえる午後に

行ってきます
聞き逃しても

タダイマって
言って欲しくて


カミナリの夜に
鈴虫がなく夜に
青い空の朝に

なんだか
叫び出したくなる思い
噛み締めて


真っ青に澄んだ
昨日の空

思い出に
混ぜ合わせながら


私と貴女は
語り合う


黙秘を続けて
語り合う。

2007/06/22 (Fri)

[146] 
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リリイ

そう呟くように
なったのは

あの映画を見てから
程なくさ


リリイ

好き勝手に
生きたかったんだ


リリイ

本当は
分かっていたんだ


リリイ

世界は終わって
いたんだね


なぁリリイ

答えておくれよ


なぁリリイ

答えが
欲しかったんだ


ねぇ

裏切りは

はじまっているんだ


もう嘘は


ついて しまった

2007/08/07 (Tue)

[147] 時雨どき
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笑顔だった空が
突然の涙

せせこましい地上

日常が取り込まれる
ベランダ

日傘で走るお姉さんを
ストークして

地下鉄沿線で迷子


顔を出したら
モグラみたい叩かれて

気付けば汚れは
側溝に垂れ流し


草は命を育む


ときどき



ときどきの意味が
分からなくなって

足元の日本
若い芽には地団駄

汚れは近隣
アジア諸外国


美しかった地球

絵の中に閉じ込めてでも

眩しい命
輝ける未来へ

本当は
繋げたかった



笑顔だった私
突然の涙

せせこましい日常

取り込まれた

こころ



暗転



する地球に


並走し

時間
とめようとする
唄たち

嘲笑い





時間の経過をつげ

止んでいたんだ



ときどき

立ち止まりたくなる


ときどき

立ち止まって

美しい地球
眺めたくなる



逆接の似合う

時雨どき

2007/08/09 (Thu)

[148] 先の未来
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百年先を想い描いて書いた
子供時代の作品

僕は空を飛んでいて
相変わらず子供の躰

空は虹色に近い
美しさと曖昧さ

きっと楽しくて
仕方がなかったのだろう


十年先を思い描いて書いた
子供時代の作品

父と母と姉と僕
手を繋いで笑ってらー

その手は
離してしまった

もう離すと決めたんだ



ねえ、
大きくなったら
なんになる?


もう
大きくなって
しまったよ


なあ
大人になったら
なんになる?


もう
大人になって
しまったよ



目の前に広げた
画用紙

真っ白ままで
よかったのにな


未来って

見えますか?


未来って

いつの事ですか?



明日だけじゃ

駄目ですか

2007/12/28 (Fri)

[150] ロスト
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取り戻そうとした
本当は何もないのに

異次物取り込んで
最初は安らいで

それは
処方箋にならなくて
蓄積されて


媚薬超えた麻薬

内側から腐敗
常習的感覚

欲求を超え欲望


取り戻そうとした
本当は何もない所に

小刻みに震える唇
噛み合わない奥歯
勝手に動き出す指

先に
その先に


米噛を撃ち
心臓を貫く


自分を想像する
他人を創造する



人間と呼ばれた
人間


人間と呼ぶには
壊れすぎた


人間と呼ぶには
人間に


染まりすぎていた

2007/09/30 (Sun)
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