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浮浪霊の部屋  〜 投稿順表示 〜


[31] 終い
詩人:浮浪霊 [投票][編集]


分かった。分かったから。
どうせ私が悪かったのだろう?

もう分かったから、好きな所ヘ行き好きなように生きて好きなように死んだら善いさ

2010/03/24 (Wed)

[32] 喰病み
詩人:浮浪霊 [投票][編集]

 
(ねえママ。ママはどうして私をこんなに殴るの)

まあ、貴方って酷い言い方をするのね。
皆やってる事だし、それに仕事とかが上手く行ってなくて、
苦しくてやるの。
だから、貴方はお母さんを許してくれなくては駄目よ?


(ねえママ、ママはどうして私の部屋を漁るの)

嫌な子ね。ママは毎日とても苦労してるから、家が片付いてないのは我慢ならないの。
貴方がママをイライラさせようと、部屋のドアを閉めて中が見えなくすると、
家が片付いてるかどうか分からなくて仕事に手が付かないの。
だから、貴方はお母さんを分かってくれなくては駄目よ?


(ねえママ、ママはどうして私の物を捨てるの)

よくそんな事が言えるものだわ。
どうしようもなく無神経で気の利かないのは貴方じゃない。
貴方が高そうなワインや面白そうな本を大事そうに持っているのを見ると、
ママは我慢が出来なくて手をつけてしまうでしょう。
すると仕事は出来ないしアル中になっちゃうでしょ?
だから貴方はもっとお母さんのことを思いやらなくては駄目よ?


(→)
http://poesie.torworld.com/poet/i.cgi?i=strayghost&no=33

2010/03/27 (Sat)

[33] 喰病み(2)
詩人:浮浪霊 [投票][編集]

(←)
http://poesie.torworld.com/poet/i.cgi?i=strayghost&no=32


(ねえママ、ママはどうして私の大切なものを壊すの)

まるでお母さんが悪いみたいに言って恥ずかしい子。
貴方にとって何が大切なのか母さんに分かるわけないわ。
あんな薄汚い冊子や小物を大事だなんて、頭の異常しな子供みたいこと言わないで。
大体大切なものを私に教えてくれないなんて。
あんな引き出しの深くに隠すように仕舞っていたら、壊されてもしょうがないじゃない。
だから貴方は反省しなくては駄目よ?


(ねえママ、ママはあの仔を何処へやったの)

御免なさいね、
あの動物の臭いが移った貴方にいつまでも友達が出来ないのが心配だったの。
動物なんかにかまけて人間同士のふれあいをないがしろにする駄目な人間に成ってほしくなかったから。
それに貴方にじゃれるあの犬の目つきがあんまり厭らしくて。
貴方を躾けているのに吼えて来るのも腹立たしくて。
だから本当は貴方は母さんに感謝しなくては駄目よ?


(ねえママ、ママはどうして私を淫売呼ばわりするの)

淫売だからじゃないかしら。
私の気を引こうと、私を苛めようと、大怪我をしたり暗い顔をしたりするから。
貴方が私を嫌うから。
ママのキスを拒むから。
ママが触れると怯えるから。
犬には舐めさせるくせに。口だって舐めさせるくせに。
だから貴方が母さんへの態度を改めないと駄目よ? 


(ねえママ、何がどう『だから』なの?)

全く本当に五月蝿い子ね。
沢山だわ、人が優しくしてればつけ上がりやがって。
貴方は駄目よ。駄目な子よ。

もう居ても居なくても同じだわ。
私の人生から消えてなくなってくれない?

2010/03/27 (Sat)

[35] 偶にはデレてみるのも悪くはないさ
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人間は醜くて頭も悪くて
残酷で凶暴な悪魔だけど、
でも優しくしてくれることも有るから

私は貴方たちが好きだよ。

2010/03/27 (Sat)

[36] 或定神域
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夢に呑まれる
霧が篭る
砂が固まる

また、詩歌える。



素晴らしい
 

2010/04/15 (Thu)

[37] 詩徒詠唱録 辮之章(アムノウタ)
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『蟲に関する予見の件(クダリ)』


網上蝗と呼ばれる暴徒化した智民(ネチズン)の群れが
凄惨なバーチャルリンチを繰広げ哀れな標的を血祭りに上げる
運が好くても犠牲者(ソイツ)の快適なネットライフは今日限りで御仕舞いさ
悪けりゃあらゆる個人情報(ヒミツ)を暴き出され開示され社会的にも挽き潰されるかもね

牙の有る羽蟲共の追撃から逃れたいなら慎重に
名を隠して顔を隠して 跡も匂いも残しちゃ駄目さ
身も心も偽るんだ それが一番安全なんだ


けど
あは

 IDE、『伝導管』 『只のインフラ』、広き門  ソレを通してしまったね


網上蝗と呼ばれる暴徒化した智民(ネチズン)の群れが
地平を呑み込む群れを成しその党に押し寄せる
ネットに澱(ヨド)める悪気(アッキ)が今一次現実に降臨するのさ
そのとき『チョン』が 『マスゴミ』が 
血達磨になって転がるんだ

逃げる? 無駄だよ 隠れ処(カクレガ)? 無いよ
蝗は『民意』で『社会正義』で
人権や尊厳をも司ってるんだから

目の有る者よ 

見よ、直接民主主義を唱える教団に召喚された黒い人喰いの絨毯が
空を蓋(オオ)い街を覆いのたうち蠢き貪り尽す 
餌の認定は多数決に則って
戦争は平和で 無知は力で
 君は死ぬんだよ
  喰われて死ぬんだよ
(でもでも、蟲共は直ぐに共喰いを始めるよ
 逃げられないよ 誰も逃げられないよ)
 
文字識る者よ 

知れ、この世には二種類の人間が居て。
其れは蝗とその餌で。 嗚呼 

充満する羽音 冒涜的なうねり この世の終わり 末日、陰り日 ねえ
 
 その日君は何処に居るんだろうね
  その日僕は何処に居るんだろうね
 

2014/01/08 (Wed)

[38] 日式躍進 〜たのしいにほんご〜
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あたし、牧岡黎都(リト)は十矢国(ハンガリー)に留学中の大学生である。
母方が十矢国人であるあたしには現地に数人の従姉妹がいる。
彼女達は日本文化にも興味を持ってくれていて、十矢国人には珍しく姉様(ズィーヤン)のような中国人にも偏見を持たずに接してくれる。可愛い連中だ。
さて、今回は我が母国のソフトパワーが遠く没日郷(ヨーロッパ)まで征服し土人どもを大和言葉の学習に駆り立てる過程(プロセス)をドキュメントしようと思う。


五年ほど前の事だ。
とある週末、あたしは自宅で従妹淳 (アーグネシュ)の来訪を待ち……我々は親類仲がいいのである。。。ルンルンと料理をしていた。
適当に買い込んだ適当な食材を適当に料理して適当に味付けし来訪者に毒見をさせるのだ。あたしの創作料理群は友人たちに共産鍋と総称され、美味い事もあるが悉く再現不能である。一度各種野菜のバニラコーヒー煮込み一週間分ができたときには流石に焦ったが、私は餓えた友人に事欠かないので没問題であった。空腹は最高の調味料である。む、可愛い従妹の気配。

 ピンポーン。

ガチャッ。(ニコッ)「いらっしゃい、淳」
(じろっ)「来てやったぞ」(ズカズカ)
「……」
「ああいい、言わなくてもわかる。今日も可愛いってんだろ? いいだろこのコーディネート。○×△っていう高麗(コレア)人スターのスタイルなんだぜぇ? ああそうそう、今日わざわざ来てやったのも高麗関係なんだよな」
「……お前仮にも日本人を従姉に持ってるなら韓流ドラマばかり見てないでたまには日本のアニメでも「やい黎都、お前日本人なら当然高麗語も話せるだろ」
「話せねえよ!」
(物凄い失望の表情を浮かべながら)「(チッ)話せてもよさそうなもんだ……」 
「なにその思考の短絡!? 勘弁してよ!」
「じゃあもう日本語(ヤパーン)でいいから教えろよ」
「何様ッ!?」
「似たようなもんだろ?」
「韓流ファンに有るまじき発言だなおおい!?」


共産鍋は好評であった、食中り起こして死ねばいいのに。
ところで彼女は瞬く間に日本語がぺらっぺらになり(ぶっちゃけ今やあたしより上手いんじゃないか?)、最近ではSkypeを使って韓国人の美青年に日本語を教えているらしい。

や、奴の目はハンターの目だぞ! 美青年よ逃げるんだっ!
   

2010/04/20 (Tue)

[39] 或る神格の独白
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愛されるのが恐い。愛されないのが恐い。愛するのが恐い。愛さないのが恐い。
触れるのが恐い。触れられるのが恐い。触れられないのが恐い。
濡れた唇が恐い。白い指先が恐い。甘い囁きが恐い。優しい微笑が恐い。
据えた眼差しが恐い。錆びた声色が恐い。握られた拳と引き攣る表情筋が恐い。

孤独が恐い。裏切りが恐い。失望するのが恐い。失望されるのが恐い。
安心が恐い。依存が恐い。信頼が恐い。幻想が恐い。
悪が恐い。正義が恐い。憎怒が恐い。罪罰が恐い。
まやかしが恐い。真実が恐い。蒙昧が恐い。停滞が恐い。

声にならないのが怖い。声が届かないのが恐い。
声に出すのが恐い。声を聞かれるのが怖い。
助けがくるのが恐い。来ないのが恐い。救いが無いのが恐い。有るのも恐い。
生きるのが恐い。死ねないのが恐い。死ぬのが恐い。死にたいのが恐い。
殺せないのが恐い。殺さないのが恐い。殺したいのが恐い。殺すのが恐い。
生かされるのが恐い。殺されるのが恐い。死なされるのが恐い。死なれるのが恐くない。

力あるものが恐い。自分の弱さが恐い。己の強さが恐い。強い貴方が恐い。弱い貴方も恐い。

愛が欲しい。愛が恐い。貴方が欲しい。貴方が恐い。
私に触れて。嫌、触らないで。優しい声をかけて。嫌、話し掛けないで。
私を嫌わないで。好きだなんていわないで。優しくしないで、でも恐くしないで。
来ないで。行かないで。私と、イテ。


(君とは一緒になれない。)

 

2010/04/27 (Tue)

[40] 黒衣の女症候群
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 男は、何も見ていない目で台所を立ち回り、下手糞な手つきでジャスミン茶をいれる。指先が痺れきって動かなくて、出来たティーを口に運ぼうとしたさいに一切をぶちまけた。熱湯がひざにもかかるが、拭こうともせず次の一杯をカップに注いだ。
 俺は、それを徒(タダ)見ている。
 男は俺をうつろに見開いた瞳で見つめ、カップを歪な動作で口に運ぶ。熱湯が唇と、舌と、喉を焼き、溢れこぼれて襟を濡らす。
 俺は、それを徒見ている。
 男は、俺から視線を外すと、虚空に向けて話し出した。やっぱり幽霊なんていない、父さんの言った通り、子供の空想だ、子供の頃そういう想像をしたことがあったな。うん、あれは文章にすればよかったかもしれない。今では、何を怖がっていたのかも思い出せないや。大きくなると、ああいったものは自然と失われていって、手をすり抜けていって、もう二度と手に入らないものさ、そう締めくくり、沈黙した。

 俺は、それを徒見ている。

 無表情だった顔が、まったく何の前触れも無く激しく引き攣り、男は絶叫して手を振り上げると、自分の髪を掻き毟り始めた。まるで草をむしるような勢いだった。髪と表皮が百本単位で千切れ飛び、血の雫が辺りに飛び散る。俺は、それを徒見ていた。
 

2010/04/28 (Wed)

[41] 願わくば
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私の言の葉が貴方の心に突き刺さり
 貴方が傷つき血を流し呻き声を上げますように。

2010/05/04 (Tue)
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