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山鳩の部屋  〜 投稿順表示 〜


[32] 詩の初めての行を書くとき
詩人:山鳩 [投票][編集]

暖かな木洩れ日の中で

心もとなくかすんだ水平線を見つめてる


何も聞こえない

小鳥の囀りさえ聞こえない

何もかもが立ち去り

孤独の世界に迷い込んだように

こころは遠い過去に置き去りにされて


静かな静かなこの丘の上で

また君のまぼろしを見る

君とのお喋り

それは空耳

こころに刻んだ

言葉の数々が

復習するように思い浮かぶ


こんなに無垢な午後のかたちに

どこかすがすがしい気分に堕ちてゆく

無音のままに

北に流れてゆく飛行機雲


君はもうこの地にいない

2007/09/20 (Thu)

[33] おやすみ
詩人:山鳩 [投票][編集]

時は知らぬ間に


流れてゆく


おやすみ



長いくちづけの後の余韻


濡れたくちびるの感触


おやすみ



夜更けの深い眠りのなかで


また出会う


君のほほえみ


おやすみ



冷たい君の指先を握りしめ


僕は忘れない


My Sugar Babe


愛は次第に熟れてゆく

2007/09/21 (Fri)

[34] こころ淋しくなったら
詩人:山鳩 [投票][編集]

あたたかな愛が見つけられなくなったら

ためらいが目障りになってしまって

やさしいふりをしてしまう


あの頃のこと思い出して

そっと手を伸ばして

閉ざされたこころに触れてみたい


少女のようなほほえみを

もう一度

流した涙をこの指先で拭ってみたい

もう一度


愛をうちあけた若き日々に

君がくれたつよい翼で戻りたい

こころ淋しいこの秋に

また君に捧げる詩を書き始める

2007/09/22 (Sat)

[35] 生きてゆくこと
詩人:山鳩 [投票][編集]

君が存在していることで


僕は生きてゆく

たとえ
会うことができなくても


君がこの地で生きていることで

僕もまた生きてゆく

たとえ言葉を交わすことができなくても


九月の雨が僕を生かしている

乾いた地面にしみこんでゆく雨粒

雑草の声が僕を生かしている

雨に濡れた葉っぱの揺らめきとともに


季節がめぐり行くとも


秘めた真実はもうどうでもいい

それはとおく過ぎ去ったしまったこと

儚い想い出にしてしまえばいいだけのこと


ただあのときの涙

その瞬間瞬間の君の想いは

深くこころに刻んで

僕は生きてゆく

2007/09/23 (Sun)

[36] 四行詩・無言の月
詩人:山鳩 [投票][編集]

月の満ち欠けに一喜一憂し





あの無言の





複雑な凸凹を撫でるように





君のこころの奥を知りたい

2007/09/25 (Tue)

[37] 語る詩's:秋になったら
詩人:山鳩 [投票][編集]

たぶん君はここに来ない

もう来ない

風がやんでも

風がシャツの袖口をすり抜けていっても

想い出を秋の空にうかべながら

流れる雲を見上げながら

あの歌を口ずさむ

「まるで 秋をむかえた少女のように

とおい空を見つめてるひとよ・・」

季節はこんなに動いているのに

閉ざされたメッセージは

もう受け取ることはできない

夏が過ぎて

秋になったら

この街を後にして

遠く旅立つ

そのほほえみや優しさを忘れるために

たぶん君はここに来ない

もう来ない

2007/09/27 (Thu)

[38] 語る詩's:秋風のリグレット
詩人:山鳩 [投票][編集]

あの日

君が僕の言葉を求めなかったら

僕が君の瞳の奥にある

哀しみに気付かなかったら

今もこうして

僕の眼前で愉快に笑い声を上げていたのに

ずっと友達のままだったら

こんな苦しみは生まれることは無かったのに

君は僕のこころの奥に

消えることの無い後悔を残していった

十月の乾いた風に吹かれて

もう涙も消えてゆく

こんな心地いい季節嫌いな季節

君の精一杯の綱渡り

潔い決心に

僕はひとりの女をみる

2007/09/28 (Fri)

[39] 語る詩's:繋がれた犬
詩人:山鳩 [投票][編集]

繋がれて寝そべっている黒い犬を見る



お前と私は似ているのかもしれないな



束の間の幸せに短い人生をかけて



ご主人様に褒められることをいつも望んでるんだ

2007/09/29 (Sat)

[40] 語る詩's:移ろい
詩人:山鳩 [投票][編集]

季節が移ろうように

人のこころも

こんなに移ろうものなのか


もうこころの一部となってしまって

絶対に変化しないと思っていたのに

いつの間にか

あの想いが哀しいくらいに

薄らいでゆく

その程度の気持ちだったんだ!

その言葉が僕の脳裏を横切る

それはもう六年も前のこと


厳しい夏が過ぎ

快い秋ゆく季節に抱かれて

あの瞬間がまたよみがえる

僕はもう一度帰りたい

あの頃の自分に帰りたい

君はそこにいるのに

2007/09/30 (Sun)

[41] 語る詩's:幸福が色づく季節
詩人:山鳩 [投票][編集]

秋になって

暑い夏が過ぎて

涼しい乾いた風が吹いて

ようやく幸福が

色づき始めました

まだまだ熟れるまで

時間がかかります

幸福よ

早く赤くなれ

赤くなって色づいて

ポチッともぎ取って

かごに詰めて

僕は君に持ってゆく

世界で一番おいしい幸福を

2007/10/01 (Mon)
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