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木菟の部屋  〜 投稿順表示 〜


[41] 妖精と少女の…長い…
詩人:木菟 [投票][編集]



彼らは其処が何処かなんて考えるのだろうか
絵の具を指先で塗りたぐるんだ 伸ばすんだ 全てを 僕らなら 僕らから
一体なにが哀しいのやら なんだって 感情なんて 意識なんて
頼りにならないのさ 膝まつくんだろ愛の前では 人であるかぎり
機械ならば良かったなんて言うつもり?
プラスチックの底 電池入れるところ からから そのまま
見いだしてはいけない 溶け合ってはいけない 覚悟がないなら
覚悟なんて ものを見抜かなくちゃ ヒラヒラ 一応 目と 鼻と 耳と 口
眉毛と ちょちょん むきむき るぴ 良い感じに干からびてる 良い感じって ちょっと待った! と 鉢巻き巻いた金髪ベリーショート の 小指ほどの
妖精が来ました 手のひらに 目が吸い込まれていきますいきます
なぜなら なんと ぐるぐる 何かが渦巻いていたではありませんか
脂汗かいてしまった少女は 人差し指を妖精に向けました
その人差し指をみた 妖精からは 少し今朝黙ってつけた姉の香水が香り
少女の鼻先まで たどり着き …

2011/09/29 (Thu)

[42] 口のなか
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揺れていた 揺れていた
たしかに 揺れていた
気づいた時には ゆらゆらり
右足 左足 ぶらぶら
どこらへん 掴めるわけはなく
今も 瞳を閉じたら揺れています

2011/09/29 (Thu)

[43] 無題
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逆さ言葉

見えぬ確かな事象だけが

真実さ

あの子の言葉は逆さ言葉

綺麗な逆さ言葉


2011/09/29 (Thu)

[44] 御守りをキミは大切にする。
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そうさなんにも知らないさ

誰かは誰かになれるのですか?

わたしは誰かなのですか?

いつまで あいうえお してるのやら

あなたは誰かなのですか?

誰かはあなたなのですか

御守りの 中は 段ボールの端切れ

手作りの御守り作るとしたら

あなたなら中に何入れますか



僕は、段ボールのはしきれに「愛」ってとりあえず書いてみた

泣き笑いながら紐締めた

2011/09/29 (Thu)

[45] 無題
詩人:木菟 [投票][編集]


住み着いた瞳 なにも知らなかったのに
疑問すら訪ねない人の台所
見つめたならば 射抜くような 冷たい眼差しを 持ったらしい
ザラザラの鉄板には
さらさらの星が張り付いてるのに
星は笑わない。
そりゃそうさ
鞄の中の折り畳み傘は爆発しそう、と、 とろとろの涙と伝言を残した
ほらなんだか眠たくなるね
おかしいね、おかしいな
さぁ、温めておこう
キミが微笑んでくれるならそれだけで
本当に充分なのです
冷たい風の日
ただ、ちょっとだけふわっと思いだしてね
ごめんね、こうやってキミに繋がる
ゴミで散らかったこの場所で笑いあおう
なんだか足元はコンクリートでもフローリングでも畳でも大理石でもないような寒さ
飾り付けた世界でなんだか なんにも思うことはないのです
なんの揺らぎもないのです
感覚だけが鋭く かといって もうどこにも帰れない気持ちなのです
ないことを しる
いいんだ ただちょっとだけ いままで通り信じていてください
ただちょっと舐めてください
ありがとう
ありがとう

2011/10/02 (Sun)

[46] 赤い 雨
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誰かが涙していた
憎むような眼なのか哀れみなのか
どちらでもいい
泣くならば天使のように笑っていてほしいのよ
誰かが赤いマーガレットを指先で回してパクりと
食べた
雨の日はすき
優しくなれるから
手に負えるはずがない
長い長い長い間
1847年前から降り続ける
雨の中
土臭く青臭いあの愛しい匂い
肺の奥に染みこんで
体を冷やしながら
ぼくは小さな風と抱きあい挨拶しながら
少し微笑んで歩いていたような気がする
幸せと言う言葉はそろそろ時代遅れになる
なんて誰かが忠告した
けれども何もかもが過去になるこの日々を
僕らは小さな生き物として皆それぞれにしっかり生きている
小さな誰かの命も世界も絶えず繰り返し生まれては消えていく
僕がいくら
君を僕の中に閉じ込めておきたくて時を止めてしまいたくて強い祈りを込めて大切に抱き締めても明日には黄みはきっと違う感じになっている
きっと昨日とは違う感じになっている
なっている
なっていく
きっと濁ったり
固まったり
溶けたり
もしかして
知らない内に私が寝ながら食べているかもしれない
ゆで卵いつから苦手になったんだろうなんてぼんやり思いながら
おしっこを我慢してこれを打っている
もしかしたら卵が巨大化して私は寝てる間に食べられているかもしれない
そんな空想をしていたら昼食の入院食が出てきた…
目を疑った
半分に切られたゆで卵に
胡麻の目と海苔の口
微笑んでいた…しかも可愛い
私は駆け出したい衝動に刈られたが
ゆで卵と一つになることを覚悟する
嫌々にチミチミとかじりながら
ゆで卵を食べ終えて私は筆をとる
そして真っ白な紙を用意する
色をつけ終えた頃には消灯時間
その日は何故かぐっすりと眠る
次の日の朝点滴に来た看護婦さんがソレを見ていた
小児科に飾っておくと言い出す
改めて見るとたまごは昼食の時よりより幸せそうに笑っていた
わたしはもう二度と描くもんかと決めた
たまごが泣く日が来ないことを少しだけ可哀想に思う
でもどうせなら天使のように笑い続けていてほしい
きっと子ども達のお昼寝時間 眠りに落ちるわずかな時間
黄身は優しく見守っているのです
笑顔見つめながらとろんと眠る
子どももいるかもね


2011/10/05 (Wed)

[47] 膿の歌
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だんだん割れていくのを目の前に
音を耳に
だけど安堵
「もう眠っているの ?」
わたしはわたしに聞いた
多分 悪い夢を見ること少なくなる
足を水浸しに
冷たい風と震えながら戯れた
あなたの言葉があるなら
生まれてくるなら
大切なこと忘れないでいてくれるなら
わたしは言葉を無くしても構わないんだ
いいんだ
割れていく音を聴きながら
砕け散った小さな破片をひとつ
じっと見つめて
ちょっとだけ
ちょっとだけ、だよ
でもそれだけもあれだけも嘘じゃない んだ
所詮 儚い 夢ですが
それでは さようなら

2011/10/06 (Thu)

[48] 醤油が胸を張る。
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それらを愛すけど
それらには何もないから
世界には何もないから
もし透明人間になれたなら
本当に見たいものは決まっているよ
いつかの日の笑顔だ
心だ


2011/10/07 (Fri)

[49] 無題
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どんどん
忘れていってる
どんどん
繋がらなくなっていく
だけれども
涙は嫌いです
嫌いじゃないのだけど
涙じゃないようだからです
一体私は
一体人は何処にいるのでしょう
ところで今日は寒い夜です。
仮面を剥がす必要はないの
ずっと離れられないから
だから鼓動を聞かせてね
憎んだけれど
憎んでいないよ
時に理不尽に憎むけれど
望むよ
共に終えるような事

たくさんの鼓動が散らばってそれぞれに守り抜き守られ愛されている冷たい夜です。
夜空の名も無い星よりか弱い僕らです。




2011/10/07 (Fri)

[50] クッキングタイマーは鼓動で
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僕の彼女は本当を書きません
つまらないからです
そもそも無いからです
ならば出鱈目な詩をと眠りこけます
僕は殺してしまいたくなります
なんていうのも彼女みたく出鱈目です
彼女が起きるまでホットケーキを焼いて待つ月曜日の深夜一時半
多分3時22分に気だるく目覚め
何も言わず温めなおし差し出す予定さ
手のひらサイズのまん丸な僕の心です
ぼんやり。しながら食べてその事すら忘れて一緒に眠ろうね。

2011/10/07 (Fri)
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