ホーム > 詩人の部屋 > 柚樹の部屋 > 投稿順表示

柚樹の部屋  〜 投稿順表示 〜


[41] 飛ぶ鳥を暫く見ない
詩人:柚樹 [投票][編集]


君が死んで一年が過ぎた

僕は空を見なくなった

だからかな
最近


飛ぶ鳥が見えないんだ。


2005/02/15 (Tue)

[42] ハナウタ
詩人:柚樹 [投票][編集]


雨が上がったら
君を訪ねて
あの丘の上へ行こう

お金が無いから
花の一つも買えないけど
君を訪ねたら
歌を歌うよ
君と口ずさんだ、鼻歌を

雨が上がったら
君を訪ねて、そして
晴れた空の向こうの君へ
花唄を歌うよ。

2005/03/04 (Fri)

[43] ゆらゆら
詩人:柚樹 [投票][編集]

ゆらゆら
あなたをさがした

ゆらゆら
じぶんをさがした

ゆらゆら
水に光がゆれた



あなたは向こうのひとで

わたしはこっちに居た。



━━ゆらゆら。

2005/03/07 (Mon)

[44] 
詩人:柚樹 [投票][編集]


うっかり落とした左手首
忘れた悲恋の歌は切なく
春に訪れる狂気が見るは
流れた胸の傷跡





土中古びた木の棺桶の中
白い骨に絡む根の遥か上
美しい花弁の色が写すは
身体を駆ける桜色。

2005/03/16 (Wed)

[45] 首輪
詩人:柚樹 [投票][編集]


ねぇ
カチャリと云う音で
わたしに
鎖の付いた首輪をつけて

そして

シバって
ネジって
バラバラにシテ
最期に
甘い甘いくちづけで


トドメをさして。


2005/03/13 (Sun)

[46] 残り香
詩人:柚樹 [投票][編集]


貴方が去った後に
ふわり と
いつも香る
匂いがあります。

それは香水などの匂いではなくて
けれどしっかりと
甘い
甘い匂いなのです。


2005/03/15 (Tue)

[47] 境界線
詩人:柚樹 [投票][編集]


君と僕とを隔てるモノは
何の熱も帯びず
ただ
そこに

触れているのに触れられず
そこに在るのに見えはせず

境界線

それより向こう
君の場所には指一本
髪の毛一本
1ミリだって入れはしない

そう
苦しむばかり

この想いに
僕等は
この距離に

苦しむばかり


2005/03/25 (Fri)

[48] 百万回愛を叫ぼう
詩人:柚樹 [投票][編集]


何度でも
何度でも
何度でも
『大好き』って言いたい
ちゃんと君のことを見て

抱き締めて
口付けて
何度でも
そう何度でも
叫びたいよ

『君が好き』



何度でも

2005/03/25 (Fri)

[49] 月と甘い、涙
詩人:柚樹 [投票][編集]


一時間かけても英語の宿題が解けない

立ち上がると膝が微かにカタカタと嗤った

上手く握力が入らず携帯を床に落とす

ああ この感じは知ってる

あの人のときもそうだった

限り無く胸の中に広がる黒い海のようなモノ

月を見つめると只

甘い記憶と辛い涙が身を染めた。


2005/03/26 (Sat)

[50] 夢うつつ
詩人:柚樹 [投票][編集]


もしも貴方が死んでしまったとして
それで私が貴方を忘れられるとか

そういう馬鹿なこと
言わないでくれる?

2005/03/28 (Mon)
73件中 (41-50) [ 1 2 3 4 5 6 7 8
- 詩人の部屋 -