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花の部屋  〜 新着順表示 〜


[51] 思い出
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真夜中の山道
片道 38キロの道のり
一時間
リピートとされる音楽は
決まってた

暗くて深いダム
国道4号線のトラック

怖くなかったのは
あの人の好きな音があったから

1人きりの車内でも
独りじゃないと感じたから


玄関の灯り
家族の優しさ
こっそり入っても
待ち構える愛犬

深夜1時過ぎ
自室に帰る
まだ冷めぬ熱を持って

繰り返すこと
4つの季節

2010/07/01 (Thu)

[50] 親愛なる
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ひとり残された
息子を連れて
今は亡き娘に会いに行った
寡黙で優しい
息子と違い

おてんばで
生意気で
勝ち気な娘だった

ママ 遊ぼ
ママ お兄ちゃんが
パパと遊びたい

そんな声が
聞こえてきそうである

愛して止まない

愛して止まない

悲しくないはずがない

息子と2人
娘との切れた繋がりを
再び結ぶため

手を差しのべてきた

この子も
私が守るべきだった

2010/06/27 (Sun)

[49] 雨模様
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花柄のワンピを着て出掛けた
外は雨だった

観音像が見える
この席が好きで

この空間で
静寂を受け止める

気付かない振りをする事は簡単だから
気付いた事を素直に受け止めた

両手に溢れた思い
小さく小さく畳んで

今は

まだ ポケットにしまおう

2010/06/27 (Sun)

[48] last-day
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雨がパラついて
夜を迎えて

混在する意識の中
まだ見ぬ明日を思った

捨てた想いと
拾った想いと

消えた娘と
まだいる息子

せめて最後に
この腕に抱き締めて
温もりを伝えたかった

罵られても
詰られても

心の中には
愛があり
許せぬ事などないと
語りかけてくる

思い出は
いつか
新しい思い出に塗り替えられて

今度こそ
幸せに出来る私になろう

大切を分かち合い
愛を共有し
心で寄り添い

小さな記念日を積み上げて

後悔は
今日で最後にしよう


2010/06/26 (Sat)

[47] 静かに頷く
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誰かと
話をするのが面倒になってきて

誰かと
メールを打つ手が億劫になってきて

空をぼんやり見てるような見てないような

今は
悲しいとか
悔しいとか
辛いとか も特別にはなくて

ただ 右半分 スウスウと風が通る

私じゃない誰かになりたいと 思ったあの日から
何処か諦めていて

一通のメールで泣いたあの夜から

今日の日を指折り数えていたのかもしれない

お前の事が
一番好きだと言われた
あのメール

嬉しいはずの涙は
何処か悲しかった

私が求めて求めて
やまなかった言葉

今更で 今 やっとで

泣き腫らしたあの日の
自分に聴かせてあげたかった

あぁ
私 本当に好きなんだな
あぁ
私 本当に好きだったんだな

たまには
私と居て幸せだと
何処かで誰かに話して欲しかったな

小さな記念日をいくつも積み上げて



2010 6 25

2010/06/26 (Sat)

[46] アバズレ
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締め括りは

こんな言葉…

だから
受け入れることを
強いられたのかもね

そんな目で見ていたから

私は

最後

紙屑になった

2010/06/25 (Fri)

[45] いつかの…昨日
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騒がしいネオン街
浴びるほど飲んだアルコール
ハイテンションな言葉と裏腹なエモーション
ただ
どうにかなってしまえ と笑い続けた

光化学スモッグに月が隠れて
優しい貴方は何処かに消えて

あったはずの温もりや
寄りかかれる肩が
今はもうない事を…
躓いて転んだ
道路の真ん中で
実感した

名前を呼ぶ声が好きだった
髪を鋤いてくれる手が好きだった

回した手の感覚や
息遣い
体温

ニオイ

少しずつ消えていく
少しずつ忘れてく

フォルダに残った写真
留守録に残った声
アドレスに番号
あなただけの着信音

鳴らない

もう 消さなきゃいけない

白んだ朝を向かえて

隣にいた知らない誰かを
あなたの名前で呼んでみて
さよなら した

夜が明けて
朝を向かえて
痛みを覚えて
後悔を知って
優しさを痛感して

曖昧になる前に
鍵をかけた

あなたを愛した私
あなたに愛された私

忘れない

2010/06/22 (Tue)

[44] 無題
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埋もれた記憶
掘り起こして
探しだしたカプセルは
いつかの日付といつかの時間
カテゴリは 「愛」で
夕暮れ色に染まる

書き換えられたプログラム
優しさしか残さない

けどね
身体が覚えてる
右手が覚えてる

いつだって
さよなら が見え隠れ

同じ好きじゃなかった

スタートラインが違った

特別になりきれない
欠陥品

そうラベルを書き換えて

夕闇に微睡みながら
胸元に沈めた


2010/06/21 (Mon)

[43] keep
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絶対も永遠も
ないこと
心の何処かで知っていて
心の真ん中で恋い焦がれている

言い切ることの
切なさを
心の何処かで疑って
心の真ん中で願っている

約束することの
温かさを
心の何処かで怖がって
心の真ん中で嬉しく思っている

破られる事の悲しみを
心の何処かで予期していて
心の真ん中で涙している

心なんて
変わるから
出逢いがあって
別れがあって
喜んで
悲しんで

けど
これを最期にしたいと願うのは
私の我が儘でしょうか

この出逢いを
永遠にしたいと願うのは
我が儘でしょうか


2010/06/21 (Mon)

[42] 雨に濡れて
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雨脚が強くなった夕方
季節は初夏へと移り変わる
アスファルトの冷えたにおいが
紫色に心に巣くう

ねえ 例えばさ
雨に濡れた心 温めるのは
私の体温であって 君の体温であって欲しい

ねえ 例えばさ
雨上がりの虹の梺に一緒にいるのはさ
手を繋いだ 君と私であって欲しい

これからも ずっと


2010/05/24 (Mon)
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