愛しい人
今日は冷たくしてごめん
やきもち妬いてたんだ
嫉妬してたの


一つしか歳は違うのに
わがままばかりのあたし


愛しい人
優しくしてあげたいよ
君よりも優しくなりたい
優しくされるのはいつもあたし

愛しい人
このまま
ずっと側にいてもいい?

気持ちの優しい子だねと言われた

そんなことを言われたのは
はじめてだった
嬉しかったのもあった

けど


否定している自分がいた

誰かに優しくするのは
嫌われたくないから
優しくしないと
自分が罪悪感感じるから

みかえりばかり求めて

偽善者
偽善者
汚い
汚い


みかえりを求めない
自然な優しさを
ふるまえる人間になりたい

そんなことを望む時点で

俺は汚い人間

誰かのために

何かのために

優しくなりたいと願う

それだけで君は
優しい人

わかってるでしょ?

手首を浅く切っただけじゃ
死にはしない

ただ自分があまりにも駄目で
どうしようもないから
自分を痛めつける


リストカットしても
何も変わらないって
無駄だって
言われるけど

誰だってそんなつもりで
やるんじゃない


わかってあげようよ

泣きたくなった


つらいつらい

だけどこらえた
我慢した
頑張った

平気なふりした
無理した
自分に嘘ついた


こうやって
ずっと強がってきた
『大丈夫だよ』
あなたの前でも平気なふり

もう慣れたから平気さ
今頑張らなきゃ
また泣きそうになる


我慢だ
堪えろ
耐えろ


あたし強くないよ

最近は急に寒くなったね
風邪ひかないでね

君の冷えた指先を
僕の指にからませて

暖めてあげるよ
君は少し鼻声だから


抱きしめると
胸がつかえる
なんで?

あぁ…
愛しい…
愛しい!!

思わず
好きって言いたくなった
でも言わない

恥ずかしいから


冬は苦手
寒いのは苦手
寒い朝は特に苦手

でも

冬の魔法は好きかも

また君を好きになった
また幸せ感じられた

いつだってそう
ふと虚しさを感じてしまう


友達との何気ない会話
今日食べたもの
テストの結果
大切な人と過ごした記憶
今までのいとしい思い出
自分の存在


なにもかもが虚しく感じてしまう

そうだよ
永遠なんて存在しない
思い知った
これからもずっとそれは思い知らされてく

永遠なんて存在しない
夢の国も存在しない
飛ぼうとしたって翼なんかない

あるのは重い肉体と
熱い血液

夢はいつも綺麗すぎて
夢はいつも優しすぎて
裏切ってはまた夢を魅させて
裏切ってはまた夢を魅させて


その繰り返しが人
その繰り返しが人

いくら大人になったって
いくら月日が経ったって

夢みることを決してやめない

憧れることをやめない

季節ばかりが輝いてみえる
過去ばかりがよかったようにみえる

自分がしてきたことなんて…
ろくなことはないのに

大人になんかなりたくない

昔も今もその想いは変わらない
変っていないはずなのに

早く時なんか過ぎてしまえなんて思っている
早く夢を叶えたくて
早く結果が欲しくて


夢の先に何がある?
期待ばかりして
過程が大事じゃないのか?


自分に問いただす
夢に進みながら
心を豊かに
知識を豊かにしながら
大人になるはずなのに
そうなりたい
そうでありたいはずなのに
何故結果ばかり期待してしまうのだろう

努力しなければ
自分という存在価値がうまれないのに

好きという感情ほど
厄介なものはない

16歳にして
悟ってしまった

自分ばかり不安で
自分ばかりドキドキしてしまう
そんな気がする


抱きしめられると
暖かくて

構われないと
悲しくなる


なんであたしばっかり!?
腹立たしくなる

愛しい愛しい
あの人に
今日もブンブン
振り回されて


目がまわって
何もわからない

わかるのは

愛しい愛しい
あの人の姿だけみたい