握手は

約束そのものだ


どちらが先に

にぎったのかは

わかりにくいけど


どちらが先に

はなしたのかは

わかりやすい

想像以上でも

想像以下でも


逃げてしまう

ぼくだから




鍵穴ぴったりに

抱きしめてよ




そしたら僕は

扉を開けられる

皆が半分納得した世界だから


綺麗なワケがないと思った

流せるときに

流さないからだ



あふれたときは

ひとよりおおいぞ

にんげんだけが


"ぜつめつ"をしんぱいしてる



きっとさびしいからだ





もしにんげんが


"ぜつめつ"するとき




だれかしんぱい


してくれるのかな

雪は

いつか溶けると思って

降ってはいない


太陽は

いつか消えると思って

光ってはいない



人間だけが


人間だけが

いつか死ぬと思って

生きている

僕は何度もウソをついた


だから今は

そのウソを本当にするために

生きている

ぼくは

人と同じは嫌な

あまのじゃく



それでいて


何もしない"まま"

人並みにできない"まま"


ただ時間を数えている



僕は

ままのじゃく

まえをむいて

おもったんだ


めのまえのみちに

だれもいないことは

すごくこわいものだ


でもぼくは

このめのまえのみちに

むかうすがたを


みまもるひとが

だれもいないことが

なによりこわいと


ふりかえって

おもったんだ

ぼくのねがいを
祈っても
どこかに
落ちてしまうなら

どこかに落ちる
その人に
祈ったほうが
しあわせだ