ホーム > 詩人の部屋 > 空白の部屋 > 投稿順表示

空白の部屋  〜 投稿順表示 〜


[59] 現状
詩人:空白 [投票][編集]

立ち止まったまま

根付いた脚


その心地よさに

眠った本心


何もない平和と

行き当たりばったりの

欲望とを

秤にかけて

はみ出したまま


築き上げた壁を

壊す勇気も

密かに重ねた夢を

叶える努力も

足らないまま


僕はココにいる

2006/09/23 (Sat)

[60] あLペルソナ
詩人:空白 [投票][編集]

あちこちに

いろんな私が

嘘なんだ

演技なんだよ

オリジナルは

仮面の下で

消えていく

苦しいと口に出せない

決してね

怖いんだ

寂しくて

死んでしまうのはうさぎ?

スマイルは

世界の慣習

それは私の苦痛

耐えられないのに

沈黙はイヤ

強さを下さい

テレビだけ本だけが

友達じゃないように

長い長い

人形生活

抜け殻なのに

眠りは覚める

望むならば一生

背景が変われば

表情も変わる

普通が解らない

部屋で一人きりの私が

ほんとの私?

ママも知らない

みんなも知らない

無理してるの私

メカになったら

もっと楽かな

休みたい

ゆっくりと

余裕が欲しい

らしさって何?

理解できない

留守番中の私には

連想できない

ロボットの私には

私って誰?

誰か教えて

2006/10/01 (Sun)

[62] 無意味な思考
詩人:空白 [投票][編集]

どこからが嘘で
どこからがホントで

いつから生きてて
いつ死ぬのかとか

建前はどれだけ
使えばよくて
本音は常に
隠すのかとか

科学はどこまで
ヒトを壊して
堕落をいくつ
創るのかとか

天国には
また暮らしがあって
地獄には
絶叫があって
どちらがより
苦しいだろうかとか

理性があるから
人間であり
欲望があるから
人間である
矛盾とか

幸福の中の不幸と
不幸の中の幸福は
どちらが大きいとか

心は何処にあるの
僕は誰なのとか

感情はほんとに
電気信号や
病気みたいな
名前のせいなのとか

答えのない問いを
幾つ
上げられて
ヒトはどれだけ
取り敢えずの
解答を
作るのだろうとか

僕らは
答えが欲しいのか
それとも
疑問が欲しいのかとか

僕らの脳は
言葉を覚えたことで
進化を止めたのか
それとも退化
し続けているのかとか

くだらなく
無意味で
無価値で
でも僕の心を
とらえて離さない

2006/09/27 (Wed)

[63] 0.09
詩人:空白 [投票][編集]

裸眼0.09の世界は

見たいものだけ

見る世界

イヤホンつけたら

聞きたいものだけ

聞く世界

喋りたいことだけ

喋り倒して

楽しい世界

1b先から

ぼやけていって

のっぺらぼうが

沢山いるよ

見えるものも

二重になって

これがホントの

姿でしょ?

眼鏡かけて

ハッキリしても

建前だらけ

言葉が寒い

裸眼0.09じゃ

少し見えない

この社会

ちょうどいいよ

見たいものだけ

見れるから

ちょうどいいよ

これ以上

失望しなくて

すむからさ

2006/09/26 (Tue)

[64] あM都市
詩人:空白 [投票][編集]

溢れた色

歪な心

嘘つきな唇

笑顔は仮面

幼さは歯がゆさ


加速度を増した
気づいてと
空虚を抱える街に
喧騒の中
こだまする声

冷ました夢

沈んだ希望

数字に変わった
切ない日常

そらんじる台詞
楽しく演技
散らばる記憶
繋がりは細く
展開は読める

閉じ込めた感情
なくしたものと
似たようなもので

温もりの外
ネオンの下

野良猫と僕

背景に浮く

光は遠く

震わせる冬

平和は別に
欲しいのは行き先

抹消した勇気

見果てぬ明日

矛盾な世界

目隠しして

目次を指さす

安売りする優しさ

愉快な怒り

読んでいくお話

螺旋の階段
リング
ループは
連鎖して
路地裏で果てたら

藁さえつかめずに目を開けたままだね

2006/10/01 (Sun)

[67] 例えばさ
詩人:空白 [投票][編集]

僕らは

理性の人?

欲望の人?

それとも

錯乱の人?

2006/09/28 (Thu)

[68] 待っててくれる?
詩人:空白 [投票][編集]

数学なんて

嫌いな僕が

教科書片手に

辞書を引く

おかしなかっこ

そんなこと

わかってるよ

助詞とか

変換とか

喩えとか

考えれば

考えるほど

似ているから

XとYが解ければ

君の気持ち

僕の気持ち

ちゃんと

伝わる

過不足なく

伝わる

そんな気がして

ちょっと

時間がかかるけど

待っててくれる?

僕が公式を

見つけるまで

2006/09/28 (Thu)

[73] 金魚
詩人:空白 [投票][編集]

パクパク

唇動かして

同じ言葉で

酸素を供給

つまらない

必ず来る明日が

僕らの宗教

パクパク

唇動かして

同じ言葉で

深呼吸

見つからない

心の迷宮

パクパク

唇動かして

同じ言葉で

一呼吸

僕が見てるのは

逆さまの地球?

パクパク

唇動かして

同じ言葉で

深呼吸

二酸化炭素に

融けていけ

もう

言いたくないんだ

めんどくさいって

2006/10/02 (Mon)

[75] ごめんね。
詩人:空白 [投票][編集]

僕の言葉に

真実はないよ


僕の言葉に

嘘はないんだ

2006/10/07 (Sat)

[76] Missing
詩人:空白 [投票][編集]

いつのまにか

胸に

ぽっかり

空いた穴

都会の冷たい風が

吹く度に

寒くて

痛くて

耐えられなくて

何が無くなったのか

解らずに

手当たり次第に

詰め込んだ

何でもよかった

埋めてくれるなら

この空虚な

冷たさを

2006/10/06 (Fri)
146件中 (51-60) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 15
- 詩人の部屋 -