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矢井 結緒の部屋  〜 新着順表示 〜


[53] 空色の鳥
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


青いルリビタキが
電池切れの飢餓の果てに
蚊細い声で鳴き続ける

自分の生さえ
まともに扱えないから
まるで唯一の
勝ち星みたいに
たった3万の1の
ありきたりの最期を
自ら選ぶ

大した傷も残せないまま
無かった事にするなんて
意味がないから
傷つきながら
傷つける事を
決して止めない

だって薬どころか
毒にもなれないなんて
無視出来ないワーム
以下の存在だから
青い鳥だって
食べてはくれないもん

2009/06/26 (Fri)

[52] アマンチュ(甘人)
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


好きだけでは

その道のプロには

なれないって

みんなが言うから

天の邪鬼なわたしは

あなたを好きなだけの

ただのアマチュアでいい

2009/06/24 (Wed)

[51] 佇むリズム
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


左右交互に
繰り出すだけで
いくらでも前に進める

理屈の王様は
裸婦には遠く及ばない

メカニズムに
深入りし過ぎて
アルコホールで
洗浄した配線が
短絡的にショートして
あるはずの目的地は
遠く霞んで
トイレばかり近くなる

消化すべき物を
受け付けない臓器で
何を排泄すれば
わたしはキレイに
なれるのだろう

Fコードさえ
セーハできなかった彼は
私よりずっと上手に
世間を制覇する

2009/06/24 (Wed)

[50] お財布ぱんぱん
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


自販機も人も苦手で
冬でもかいてる手汗

いつも
緊張してるから
自販機の缶ジュース
とり忘れたり
コンビニのレジに
買った物を
置いたまま外に出たり

他人との
当たり前のやり取りの中
返却された想いたちが
未処理のまま
わたしの中で
膨らんでゆく

たとえば
この5円玉1枚と
1円玉3枚は
何の余りだろう

親切にしたりされたり
責めたり許してみたり

お釣りみたいに
日々に貯まってく感情が
頭の中で使いきれない程
重たく沈んで
記憶がぱんぱん

2009/06/23 (Tue)

[49] ゲシュタルト崩壊
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


しばらく
出会ったことが
なかったので
こんな姿だったかと
半信半疑

カブト被らないメス?

もっと確かめたくて
近づいたら
カサコソ
見覚えのある素早い動き
離れると
ジッと壁に張りついて
微動だにしない

こちらの出方を
窺っている様子だから
間合いを計ってるうちに
チャンネルが
合ってしまったみたい

もしかして
あなたなの?

答えるはずもない

明日
ホイホイ買ってくるから
捕まったりしないで
ちゃんと逃げてね


さようなら

2009/06/22 (Mon)

[48] コギト
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


レトルトの
「我思う、ゆえに
我あり」というのは

我思うと我思う、
ゆえに我ありと我思う

の方がより正しい

...と思う
だなんて
誰への言い訳だろう
自分の思いではなく
他人の思いを語る道具に
成り下がった覚えはない
寄せ集めに紛れても
私と同じ結晶は
ふたつぶとない

...である
と断言しても
自信があるわけじゃない
開き直るつもりはないが
絶対がないのは
前提だから
...と思う
だなんて気弱な述語
生きてるうちは
わたしが使うことはない

と思う






あれっ?

2009/06/21 (Sun)

[47] こもりくのバラッド
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]

3連符で苛立って
ナショナリズム刻んで
社会変えると豪語して
変われぬ自分落伍して

Hey say!
平たく成らない時代さ
未熟さが売り物と
裏声で歌う
ぬばたまの夜

3連休に戸惑って
バイオリズム乱れて
毎日が自由なHoliday
逃げ道探してRunーway

Hey say!
平たく成らない時代さ
卑屈さを盾にして
言葉で突き刺す
たらちねの母

2011/01/09 (Sun)

[46] いつかのdeja vu
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


ヒューマニズムは
時に残酷で
一人の命を救うために
それ以上の命を奪う事に
無頓着で鈍感だ

虐待され
物言わぬ子供の
五臓六腑が
いずれ闇市の
ショーウインドウに
並ぶだろう


パシフィズムは
いつも暢気な
お喋り好きで
自分の平和が
他人の暴力で
守られている事に
あまり興味がない

加害され
自由を奪われた彼らは
やがて一番右側の
ドアを蹴り飛ばして
一斉に同じ方向へ
走り出すのだろう

2009/06/18 (Thu)

[45] ニュー・タイプ
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


オイラ転校生

みんなが
知らない場所に
前からいた


ブタと蔑まれて
毛嫌いされても

弱いと嘲笑うけど
長い階段上がる度
足腰段々強くなる

オイラ新型
発育盛り

行く先々で
宿借りて
友達は世界に広がる

ゴホン!と咳をすれば
エヘン!と胸をはる

みんな
手とか繋いで
仲良くなれば
体中が熱くなる

マスクなんか外して
顔が見えないでしょ?

オイラ転校生
だけど前から傍にいた




「はじめまして
どうぞよろしく」

2009/06/11 (Thu)

[43] パンキッシュ麻衣子
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


京の都の上七軒
白粉落として
ズラ外し
黒い皮ジャン
鼻ピアス
膝まで垂らした
レスポール
Maiko豹変七変化
天神様も目を醒ます
大音響の
ロッケンロール

七回転んで八拍子
砂を払って
ツラあげて
明日があるじゃん
おいでやす
腰に垂らした
ロングチェーン
Maiko変身七不思議
旦那衆も振り返る
エイトビートで
六軒ロール


穴あきジーンズが
アナーキー
京の都のパンクガール
加茂の河原に風が吹く












2009/02/22 (Sun)
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