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綾の部屋  〜 新着順表示 〜


[73] ひとり空
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素敵な空を
独り占めした

それはそれで
良かったんだ

だけど

隣にいたならと
思ってしまう

寂しがりやの携帯が
君を待っている

2009/05/07 (Thu)

[72] 巡り愛
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優焼け空に
交わる白い跡

あの飛行機は
どこへ行くのですか

あの鳥は
どこへ帰るのですか

同じ空の下で
それぞれ生きてきた

似てるところもあれば
違うところも沢山で

そんな二人が
巡り会ったことを

奇跡と呼んでも
恥ずかしくはない

ひとりで泣いた日さえ
温められてしまう

あなたが見つめる先に
私もいたなら幸せです

この胸の鼓動が
さよならを告げるまで

共に歩んでいくことを
許していてください

その道が私という
人生の軌跡になる

笑ってください
一秒でも長く

2009/05/03 (Sun)

[71] 砂の上に描いた夢
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小さくなっていく君に
途方に暮れていた私を
優しく笑ってやるんだ

味気ない便箋に並ぶ
癖のある君の字が好き

海の香りがしたのは
気のせいでしょうか

机の上で描いていた
なんてことない明日が
懐かしくなるなんて

ふたりの時計は
今も動き続けてるから
私もここまで頑張れた

今度帰ったときには
サイダーの代わりに
お酒でもどうですか

変わらない波の音を
聞きながら

2009/04/30 (Thu)

[70] 西の空を愛した日
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今日も青に疲れた空が
夕日に飲まれていくよ

町も学校も横断歩道も
公園にある砂場の山も
犬が吠える声さえも

また明日という言葉を
残していく君の後ろ姿も

手を振った右手が
少し寂しくなるたび
鞄を持ち直すんだ

切なくて温かくて
立ちつくしてしまうよ

どこからか漂う
晩ご飯の匂いに
なぜかほっとする

二階からこぼれてくる
ピアノの旋律が
この胸に染みるよ

泣きそうになるほど
どうしようもなく
この時間が僕は好きだ

もっと大人になったら
僕も家族をもちたい

誰にも話してないけど
いつからか僕の夢

君は聞いてくれるかい
今と変わらない笑顔で

2009/04/24 (Fri)

[69] 花便り
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フロントガラスの前を
桜の花びらがひらり

それは清々しい朝
それは春の落としもの

移ろいゆく季節に
通りすがる私は
幸せものですか

叶うかもわからない
夢のある話をしませんか

制服の少女は
自転車で春を漕いでゆく

こぼれたのか
それとも奏でたのか
音が降るように舞う

真面目な想いに
はっと出会ったんだ

睫毛のうえに咲いた
とまどいと嬉しさを
もてあまして深呼吸

2009/04/22 (Wed)

[68] こもれび
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木漏れ日のように
静かに守りたい

ひと息つくあなたの
場所になれたらいい

四月の雪は
そっと涙をさらう

桃色の息吹きが
空に帰っていく

風に乗せてさよなら

緑は穏やかに
あなたを迎えてくれる

目を閉じて
どんな歌を口ずさむの

2009/04/16 (Thu)

[67] おろしたて
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買ったばかりの服を着て
ここまできたの

昨日の夜に考えた話題を
今日はいくつ話したかな

あなたに会うまで
密かにとっておいた
とっておきの気持ちは
夕暮れになっても心の中

横顔を見つめても
あなたの思ってること
わからないのはわかる

この町を歩く2人は
次第に馴染んでいくの

また好きって言って
私に好きって言って

あなたのこと
好きでいていいんだと
許されてると思いたい

歯痒いおろしたての恋

2009/04/16 (Thu)

[66] 桜色のとき
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まだ暖かさが残る
夕焼けのとき

満開の桜並木を
好きな人と歩いた

限られた繊細な時間は
移ろうたびに愛しくて

忘れたい日がきたって
きっと忘れられない

だからずっと
一緒にいてください

私の左手は
幸せを繋いでいる

淡く咲き乱れる桜が
茜色の風に揺れる

もう誰も探さなくていい
ふたりのことを話そう

2009/04/13 (Mon)

[65] 私発、キミ行き
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流れる雲にのって
君に会えたらいいな

新幹線のほうが早いかな
きっとそうだろう

もっともっと素直な私になっても笑ってほしい

私だけが知っている
君を見つけたい

君の名前に気持ちを込めて呼んでもいいですか

恋をしてると
言ってみてもいいですか

今日は声を聞かせてくれませんか

2009/04/06 (Mon)

[64] 365日
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誰のせいにもしないで
優しい季節を待ちわびる

春を歩いて
夏を見上げれば
秋が降ってくる
冬を抱きしめれば
悲しみとけて一巡り

一年前の私に微笑む
新しい私に出会える

2009/03/12 (Thu)
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