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ℒisaの部屋  〜 投稿順表示 〜


[914] 口は災い
詩人:ℒisa [投票][編集]

貴方は私を全て
受け入れてくれた

貴方はいつでも
いつまでも
受け入れて
導いてくれると信じていた

包み隠さず全てを
飾る事さえ忘れて
全てを貴方に

私の全てを貴方に
話して聞かせた


そして貴方を失った

そして貴方は消えてしまった

大切な貴方はもう居なくて

ありのままな私は
貴方には重過ぎて

傷付けてしまったんだ

私は自分を責めて
自分を嫌った

甘え過ぎた私は
貴方を失って
強くなろうって決めた

矛盾してても構わない

もう二度と誰も
失わない為なら

だから信じて
もう誰も傷付けないと信じていてよ

それともまた私は
間違えた道を進んで居るんだろうか


もう聞くのも
語るのも怖くなってしまったよ

2006/11/25 (Sat)

[915] blind eye
詩人:ℒisa [投票][編集]

見失ったってのは嘘
失ったから
盲目を装ったの

先に歩き出してしまった君の背中を

一生追うくらいなら
盲目が良い

その背中はもう
こちらを振り返り
微笑んでくれる事さえ二度と無いのだから


この目が光を
覚えていたままでは
貪欲過ぎて酷だもの

2006/11/26 (Sun)

[922] 牢獄の中
詩人:ℒisa [投票][編集]

何を死ぬほど苦しんでるの
誰に命令されて苦しんでるの

閉じ込められた感情は
溢れたがる


誰が其処に
閉じ込めたの

牢獄に鍵をかけたのは自分自身だった

人の心は
広く深く
そして狭く浅い


一人で世界を
変えるなんて
難しいんだよ

でも自分一人で
自分一人を変えるなんてきっともっと
簡単な事だから


出でおいで
死にたい程の牢獄から

2006/12/07 (Thu)

[923] 悲しみに呪われた部屋
詩人:ℒisa [投票][編集]

枕元に現れた
赤い女は
寝室とリビンクを抜けてキッチンへ
何か怒鳴り散らしながらぐるぐる回っていた

浴室に置かれた黒くて長い女の髪の毛の束

一斉に勢い良く
流れ出した水
風呂場と流し台の蛇口

ソファーでテレビを見ていても
玄関ではずっと
男の声が聞こえていた

疲れきって寝ている私を見下げて
何やら話し込む二人の男


電気を消すと
部屋の隅で棒立ちの男が一点を見つめていた

今でも忘れない
401号室

4階の住人は私だけ

週に一度の金縛り
またあの女の声がする

窓を叩くの
力強くではなく
とても弱くトントントントン

其処は401号室
大通り沿いの窓
内側からの音

目覚めた私の足元に
水死体が二人
声も出さず談笑していた


彼らは
彼女は
私に何を
伝えたかったんだろう

2006/12/07 (Thu)

[924] 殴り合う心
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心から
ぶつかり合って
殴り合って
傷付け合って
解り合っていく

ちょこっと痛い
すんごく痛い
お互いに
傷を作って
後で振り返れば
笑い話に
なる様な事でも


解り合うまで‥
解り合えなくても‥


そんな相手が居る事。
何か‥良い。

2006/12/12 (Tue)

[925] オトモダチ
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その涙の理由
痛いほど解る様で
全く解らない様な
なんだか複雑

女の子を
泣かせるなんて
しちゃ駄目だって
解ってたのにごめんネ

まさか泣くとは
思わなかったんだよ

本当にバカ!バカ!
私ったらね

でも聞いて‥
どんな時も私は
味方だからね

貴女が例え
間違った事をしても
間違った事を言っても
誰かを傷付けても
私は味方だからね

一緒になって
正しくない事をしたり
一緒になって
誰かを傷付けたりなんて事はしないけどね

もう子供じゃないもん

でも私はいつでも
貴女の味方

貴女が
信じる道を行くなら
貴女が
それを幸せだと思うなら

どんな時も
私は貴女の
味方だからね

2006/12/12 (Tue)

[926] 口裂け女
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機関銃打っ発なすより
百本の薔薇の花束より

一番傷付ける言葉を
知っている

一番喜ばせる言葉を
知っている

そのギリギリの線で
距離と自分を
保ってる


口が裂けても
言葉にして発する事は許さないから

その言葉は
あの人を殺す

口が裂けても
言葉にして発する事は許さないから

その言葉は
私を殺す

2006/12/14 (Thu)

[927] 繋ぐ命
詩人:ℒisa [投票][編集]

生命の存在
『何で生きるの』
途方も無い疑問持って
結局答えは
『意味なんか無い』
意味は後付けなんだ


恋をして交わって
命を繋いで
生き続けて

『何で生きるの』
人の脳の中に答えなんて無いのに

『何で死ぬの』
アバウトな答えばかり飛び交ってて
それでも今を生きてる

呼吸する事すら
面倒になったり
幸せに思ったり

『死ね』なんて
死んだ事もないのに
言ってみたり

そんな些細な事に
喜怒哀楽してみたり

人間て馬鹿ね

『意味なんか無い』
それじゃ虚しい

本当の意味を知りたい

何の為に生きてるのかじゃなくて

何で生きて逝くのか
命を繋いで
何処まで行けば
辿り着くのか

2006/12/14 (Thu)

[928] 孤独なサボテン
詩人:ℒisa [投票][編集]

私がこのサボテンを
殺しても
多分ニュースには
ならないだろう
裁判にもならず
逮捕もされない

罪深い事をしたと
一生後悔する事も
多分有り得ない

このサボテンが
私に殺された事を
知る人だっていないかもしれない

たまたま通りかかった蟻がその光景を
目撃したとしても
多分驚きもせず
せっせと角砂糖を運んで巣に帰るだろう


このサボテンが
殺されても
悲しむ者などいないだろう

ただこのサボテンが
死に腐るだけだ

だからこんなに
刺々しく生きてるんだ

本当は孤独だろうに

そんな感情すら持たずただ刺々しく
生きてる

2006/12/14 (Thu)

[929] あんや
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闇夜に暗暗とした気分のまま
踊り深け
壁に描写された自分の
影に目をやると
其れの方が溌刺としていた


どっちが私だ

溌刺とした影か
暗暗と踊る私か



2006/12/18 (Mon)
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