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孤 花の部屋  〜 投稿順表示 〜


[156] おとな
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ひとはおとなになると

ひとりではいきられなくなる
よわくなる

だれかのとなりでねむりたい

ときにはやさしくなぐさめてもらいたい

じぶんのねつだけではさむくてこごえそうで

じぶんのかんがえだけではものたりなくて

あいしているとくちにしたくなる

だれかにあいしているとつたえたくなる

あいするひとなしではいきられない

よわいいきもの

2005/05/05 (Thu)

[157] 
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痛い
等身大の限界の裸の
私が寝転がって悲鳴をあげていた

もう独りは嫌だよ
これ以上私を醜くしないで
お願いだから

笑顔がいつの間にか飾りでしかなくなる
でも笑っておけば咎められないだろう

心配そうな
誰に私を聞かせられるの
私という人間を聴かせられるの

痛い痛い痛い痛い
寂しい寂しい寂しい寂しい

いったい誰にこんなことが言えるの

だって私を救える人は一人しか居ない

私を要らないと言った貴方です

2005/05/08 (Sun)

[158] 意に反して
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まるで

君はまるで

大事に

大事に握り締めて

手を開くと

小さく

小さくなっていた氷だ


もう少し時間が経ったら

跡形も無くなってしまうかも知れないんだ


大切にし
いとおしんだ

君は何処へ

何処へ行ってしまうんだろう


僕はしっかり握っていたのに

大切に

大切に
握っていたのに

2008/05/14 (Wed)

[160] ネックレス
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何故あの時

私がいつまでも

絡まったネックレスをほどくことを諦めなかったか

あなたには分かる?



最後までほどいて気付いた

とっくに一番大切なトップは

千切れていたんだってこと



必死でほどいた

苦しそうで

自分を見ているようだったから



あなたは優しく

でも簡単に私をほどいていった

答えが見つかる度に

苦しさが溶けていく様だった


だから

本当のところ

自由にしてもらいたかっただけなのかもしれない



やりかけの私は

ただもう何も望めずに

そっと

少しねじまがったまま


横たわっている

2005/06/10 (Fri)

[161] 月沈む
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貴方が居なくても


周りの人に優しさを与えていたい


そう思いはじめました



ずっとではなくても


時々心から笑えたらいい


そう思え始めました



貴方が源だった頃


私は本当に輝けていたか


今となっては分からないけれど



きっと違っていたのです


その愛しい光を


ただ瞳に反射させていた




月沈む



サヨウナラ、


自分のために


生きますね

2005/06/12 (Sun)

[162] 旅と絵
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僕は僕の為に描く

想いのひとつひとつを綴っては

切り開きにくい明日へ繋げて

一日一日を

確かめていくんだ


もの事には

本当の終わりなどないから

君も実のところ

あまり遠く離れていない場所に居る

分かってるんだ



笑い話にしようとすれば可能な話

終わりある悲しい物語にするのも可能な話


滑稽で美しくて

でも全ては

限りある僕の中で起こりえる限りのことで


きっと

この世にある限りは

そんなにずば抜けた世界は広がらない


それでもこんなに悩むんだ

彼方を想って涙を流しながら


どんなに闇を重ねてみても

時は憎らしい程正確に流れて

そして僕は

今を感じられなくなる


僕は絵を

描き溜めていく

曖昧色の

僕の毎日を



強くて消えない何かを

僕の中に築けることを

想いながら

2008/05/14 (Wed)

[165] SOS
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不器用な人たちを見ると

自分を重ねる

ぴったりと私を

はめ込むことが出来る


どこが不器用で

どうしたら楽になれて

愛すべき存在になれるのかって


私はきっと彼らに的確に言えるのに

自分のことは上手く出来ない

全くハンドルがきかないの

それでもその度に

自分を見失わないように頑張っているけど


いつまで続くのだろうこんなこと


ただ人並みに満たされたいだけなのに

特別なことなんて望んでない


ただ


満たされたいだけなのに



2006/11/18 (Sat)

[166] 粒子
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割れた卵みたいだった

背伸びのしようもなくて

形も整えられなくて

そんなだった



だけど考えていたんだ

あなたのこと

私のこと

世の中のこと

いろんなこと




役になんか立たないちっぽけで

フツウの人に比べたら空っぽで




だけど一生懸命考えていたんだ

いつもいつも




あんなわたしが居た意味なんて

小さな小さなことでも

私は

あの少女が嫌いじゃなかった




痛ましいほど不器用で

馬鹿馬鹿しいほど悩んでいる


あのこを


そんなわたしを

2005/07/21 (Thu)

[172] スケルトンボディ
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恋の駆け引きなんて

あなたを好きだと思った次の瞬間に

頭から消えてしまう

だから計画性も全くなく

大胆発言なんかしてしまって

あとで一人で赤面して

そしてそんな私の心の動きなんて

透明なからだから透けて見えているでしょう

あなたには


思わず頬に手を当てて恥ずかしさに耐えたり

沈黙に耐えるのに泣きそうになったり

ほら

そういう様子を

あなたは見てる


あきらめの悪い私に困ってくれるかな

しょうがないなって許してくれるかな

いまはただ

そういうあなたを
見ていられればいいよ

2005/07/30 (Sat)

[173] アクチュアリー
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携帯にぎりしめ

何度

名残惜しさと期待の中で

眠りにおちただろう



毎朝起きる度に

着信ライトを意識して

淡いピンクの光を確認しては

とても安堵した




そんな毎日も

いつの間にか終わりを迎えて

忙しない日々が流れだして

貴方が一瞬薄れた




またさざ波が寄せてきた頃

私は一つ二つ学んでいたけど

貴方に対してだけは

何一つ変われなくて




ただ、好き。

このことが段々はっきりするだけ

行き場のない想いがここで

淡いピンクに光っているだけ

2005/08/02 (Tue)
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