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老女と口紅。の部屋  〜 新着順表示 〜


[67] 老梅の花
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清く老いてこそ 満開成り

産声上げし者よ
血潮百年 脈々と響き渡れ

ゆえに汝 枯れし巨木に
水を惜しむ事なかれ

己の泉 尽き果てるとも

それを敬いて尊敬の念
絶やすべからず

目指すはナンビトも
生きるを全うす

是 即ち 人は老いて
赤子に帰りし事と成り

往生見守りて
瞳の奥には 感謝の念

天寿足りし者へと
たぷりたぷり注がれば

その心 己もまた救われん

/

汝=なんじ
敬う=うやま
全う=まっと
是=これ
即ち=すなわ
往生=おうじょう

2008/03/13 (Thu)

[66] 眠れる王子のお膝元
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恋あらば コウロギの音(ね)と 頬杖と 今宵の月に 酔うてもみるや

短歌物語/
-農夫に恋したお姫様-


貴方の笑みよ
そのままに

包まれてゆく
切なさは

胸の奥まで
焦がしゆき

高鳴る鼓動は
祈りへと

月の元へと
届けられ

丸き鏡は
あの人だけを

静かに
優しく映し出す


思い起こせば
  セツナクテ
声が聞けたら
  アイタクテ
見つめられたら
   フレタクテ‥


その先も
その先も
また欲しくなり


想いは果てなきお姫様
想いは果てなき お姫様

2008/02/27 (Wed)

[65] プロセス
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誰の為に
 誰が為に

自由なる感情は馳せる想いを
 君だけに
  君だけに
優しく解き放つ運命を背負い

浅い眠りにも似た意識の中で
 緩やかに
  艶やかに
遥かなる言の葉へと育てあげ

微熱を帯びたペン先は今僕と
 少しづつ
  少しづつ
真っ白なノートを歩み始めた


 僕が
  僕でいる為に
 僕が
  僕である為に‥

2008/02/11 (Mon)

[64] 罪人(親不孝)
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ふと引き出された記憶‥

亡き体に
 君をたどれば
 膨張し続ける余白

増す思いあれど
 薄れゆく悲しみ

頬をつたう
無念の唄は

 ぽたり
   ぽたりと
   悲願の言の葉

地底湖へと
 湖面を揺らすも
  魂は静寂を好む


月は
 罪人を照らし
星は
 罪人を嘆き
時は
 罪人を受け入れて


君は

ただ ただ月日重ね
 静かに 清く そして深かく

時の重さを抱き締め 眠ればいい‥

2008/02/04 (Mon)

[63] シズク‥
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どしゃ降りの
 闇夜に紛れ逃げ惑う


気が付けば森の中
 枯れぬ涙と森の中


その場所は

 自由なようで
  圧縮された空間

空気に流れは感じない‥

静かなる雨上がり
静寂だけが時を打つ


疲れ果てしゃがみ込み
   うつむけばその姿


朽ちゆける老木のよう‥


深き森


月明かり抱けば葉の一雫
プリズムの如く虹色を放つ


 シズク‥


無情がゆえにその光 悲しく
無情がゆえにその姿 愛しく


人知れず輝けるなら
地に落ちるまで見ててあげる


この雫のように
  その悲しみを

虹色に変えて
 解き放てるのなら


それは
 きっと 幸せ‥



 尽き果てるまで
 消えゆけるまで

精一杯に生きよと森は言う


そして森は
 ゆっくりと割れ

背負いし重圧を
 優しく解き放なつ


なれば
日差し眩しくも降り注ぎ
 癒されてゆく君の目に


見上げれば青い 空

流れるは 雲

風 吹き抜けて‥ 心

涙 拭い去り
瞳 明日を見据え

 両腕は天空をかざし
 両足は大地を蹴り上げる



そして君はまた

希望を抱いて
 歩み続けるんだ‥

2006/04/11 (Tue)

[62] 
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やはらかく ただ果てしなく やはらかく 落ち葉の上に ぽっちゃりと居ぬる

短歌物語/
柿‐不可抗力編


風が吹き
柿さんは落ちました

柔らかな葉の上に
ぽとり‥


ここは
ポカポカと
日の当たる‥

‥そんな場所


その先は

ゆっくりと
まったりと

時の流れる
この場所で

心地よく
 気持ちよく
  うたた寝の中‥

いつしか

座っているのが
やっとのくらいに


ぽっちゃりに
 なってたとさ

       おしまい

2006/01/26 (Thu)

[61] かざぐるま
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僕の胸ポッケに
 かざぐるま一つ



君は‥
   風


夕日 蹴飛ばしに
 あの丘まで駆け足さ


二人
 手をつなぎ
  駆け出せば

夕やけ
 小やけの
  赤とんぼ



立ち尽くし
 眺めてた‥



揺れる
 ススキ
  足元に

真っ赤な
  夕日に
   誓うんだ


愛してる
‥愛してる

好きだから

‥ 好きだから‥


受けとめられるさ
君のこと


きっと

うまく‥


この
 胸ポッケで
  回わり続ける



かざぐるまの
    ように‥…

2005/11/15 (Tue)

[60] 
詩人:老女と口紅。 [投票][編集]


やげば  お前はいない


それは
足元に 絡み付き 失墜の時 現われる うつむき なえ へたれば 沸き上がり どこまでも どこまでも ついてくる 病む精神に 肉体に 付き纏う 剥がれない 剥がせない 我を 見据え ついてくる どこまでも どこまでも ついてくる‥ 長い トンネルを 抜け 逃げ帰り 裸 電球に 照らされて 壁に 貼り付く 黒い 影 苦しいと 嘆き もがく 黒い 影 救いの 手 そっと 差し 延ばせば ニヤケてやがる 黒い 影 細い 柱より 垂れる ロープ 見て 怯える 黒い 影 サヨナラと 影から 闇へ お別れさ‥ 肉体さえ なければ 離れられる 逃れられる‥ 我の 重みに 遠ざかる 意識の中 ニヤケるのは 俺 動けないのは 影 それを照らすのは 裸 電球



2005/02/04 (Fri)

[59] ユートピア
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この世が嫌になったら
創ればいいのさ‥



腐った家庭に生まれて
歪んだ社会で育ち

虫けらの様に
死んでいくのなら

今を変えるんだ

そうさ

現実逃避さ

バーチャな
世界はいいもんさ

世界の中心となれ

ここが出発点なら
地の果てもここなんだ

必要な物は
 ここにある

この 四畳半の
    指令塔にね

ふんぞり返って
パソコンにスナック菓子

熱い
コーヒーさえあれば


創れるのさ‥


俺にとっての

 理想的な社会‥
        がね


失敗したらまた
 創り直せるんだ

な、

便利なもんさ
パソコンってのは

俺は

俺の世界が完成するまで
 おとなしくしてるんだ

お外に出りゃ

 うつむいて
   はじっこ
     歩くんだ

蹴られ
 なじられ
  罵倒の末に

刺されても

家路についたら
 ほくそ笑むのさ


今に‥

 見てろよ

  カスどもが‥



理想的な
 社会ってのは

いつの時代も


四畳半の
   闇から



創り
 出されるのさ‥

2005/01/23 (Sun)

[58] とうへん木
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 若い夫婦が種まいて



二人は
 体操座りで
  じっと見つめる‥

水やってまた

体操座りでじっと見る

綺麗な花
 咲かせよと

体操座りで
 じっと見つめる‥


やがて
可愛い芽を出し大喜び!


あ!口がついてた


せっせ
 せっせと
  エサをやる

やがて
 手が生え
  足が生え

悪さ一杯 しほうだい

それでも
夫婦ニコニコ世話をする

それからこいつは
      知恵がつき


言いたい放題
 やりたい放題!


それでも
夫婦ニコニコ世話をする

一人前に
 花 咲かせるまではと

夫婦ニコニコ世話をする

やがて夫婦も年老いて
 花見もできず年老いて

本人は

いつまでたっても
     ボンクラで

 とうへん木と
  ののしられても

そんなことは
 お構いなしで


まいた種、
 育ってみれば
   唐変木へと
    まっしぐら!

ありがたきかなは
      
       親心‥

そんなことは
 分かっちゃいるけど

人生に
 綺麗な花を
  いつ咲かせるの?



ほんと
  今だに
   とうへん 僕‥



2005/01/13 (Thu)
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