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なっこの部屋  〜 投稿順表示 〜


[81] 人ごみの中
詩人:なっこ [投票][編集]

テロップのような流動性を持った
強制的な瞬間にいて
呼吸をしている

醸し出す引力と斥力に影響を受けて
喪失した自主性は流れゆく

2006/08/15 (Tue)

[82] 蝉の声
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痛いくらいの想いは
いつか思い出になったとしても
消えない

悲しいくらいの出会いは
いつか過去になったとしても
消せない

大切に事実として
ここに
留めておきたい

2006/08/20 (Sun)

[83] 逃避
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埋もれる足元
ぬかるんだ記憶に拘束され閉塞した空間に
漂う遠い過去の雰囲気

場違いな私は
いつの間にか捕われた

目を閉じて
幸せの香りを吸い込む
まるで麻薬のように
捕われの心となる

2006/08/21 (Mon)

[84] まとまらない思考
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それでも
依存するのは
その瞬間に
意味が存在するからだろう
小さな価値の
懸命な主張は
無を肯定化し
この流れに存在したことを遺そうとする

そして有を生みだす

2006/09/05 (Tue)

[85] 未練
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未送信Boxには
あなた宛のメールが
送られることなく
消されることもなく
残っています

2006/09/12 (Tue)

[86] 核心
詩人:なっこ [投票][編集]

心臓にこびりついた
  執着は未だ消えず

時折に激しく
きつく締め付ける
開放されない心を隠し偽って
もう忘れた振りをする
けれど

心臓に染み付いた
  想いは未だ消えず

2006/09/22 (Fri)

[87] 消化
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忘れないことは、罪深でしょうか

時計の針音しか聞こえない静かな夜は

眠りにつく、その瞬間に涙が溢れ出す

いつか、この習慣は消えるのでしょうか

罪は消えるのでしょうか


あの人は思い出になるのでしょうか

2006/10/02 (Mon)

[88] 再開
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ふと、あの頃がここにあればいいと思って
悲しくて泣いた
あの頃の雰囲気に包まれて温かくて、愛おしくて
切なくて泣けた

あの頃からずっと遠くにきた今でも
優しくて、鈍感で、変わらずの笑顔のあなたに
困ってしまった

2006/10/23 (Mon)

[89] 泣ける場所
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安心して泣ける場所は
何処にあるのか探してた
この前の夜は
見つからなくて
独りぼっちに取り残された
近くまで行けるのに
いつもたどり着けないんだ
そこに君はいるのに

2006/12/28 (Thu)

[90] 
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浮遊する意識は上昇し
帰すべき在りかは失われ
昇華する
無となりて
穏やかな眠りに就く
永遠に奏でるメロディーの音となるその日まで

2007/03/17 (Sat)
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