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柚の部屋  〜 新着順表示 〜


[21] そしてまた誰か
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誰かが誰かを嫌いだと

誰かが聞いた

そんな誰かを誰かが嫌いだと

誰かが聞いた

そんな誰かが嫌いだと

隣の君が言った

そんな君が嫌いだと

僕は思った


だから僕が嫌いだという人が

絶対にいるだろう

2009/02/21 (Sat)

[20] 世界を消す
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寒い夜には

強い風の音がよく似合う

部屋でそれを感じるのが心地よい

自分の弱さを切り裂いて

強さだけを受け入れる


寒い夜には

白い街灯がよく似合う

そこだけ白い昼の世界

時間と共に流れゆく


寒い夜には

銀色の雪がよく似合う

シンシンと世界を掻き消すのが良い


次の日の朝焼けに

それが染まるとなお良い


2009/02/21 (Sat)

[19] 成人
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愛を語るには早すぎて

恋を知るには遅すぎた

 
今はただ自分を見つめる事だけしか


叶わない

2009/02/21 (Sat)

[18] アルバム
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写真を見るほど恋しいのは過去だった

どうしても今を嫌ってしまう僕に

その写真はキレイすぎる


そっと写真をなぞって

‘戻りたい’と言ってみる

なんて滑稽な自分

まるでピエロだ



僕は自分を鼻で笑って

そっとアルバムを元に戻した

2009/02/21 (Sat)

[17] 迷い
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人を愛した僕がいた

僕を嫌う自分がいた

怒り 泣いてしまえばいいのか

笑い飛ばせばいいのか


もう 一人が怖くて



どうすればいいのかわからなくなった

2009/02/21 (Sat)

[16] 探し人
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なにも描けなくなった

そうしたら

なにも書くことができなくなった

僕の心には

もうあの時の空は無い


ぽっかりと空いたその空間


埋めてくれるものを探そう

2009/02/21 (Sat)

[15] 織姫の機織り
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出会いという名の

いくつかの細く美しい糸を

何十本 何千本 何万本と

丁寧に織ってゆく



運命という色と

奇跡といわれる色を

いくつも いくつも使って


丁寧に織ってゆく



そうしたら


世界でたった一つの



たった一つだけの

尊い存在が生まれた


2009/02/21 (Sat)

[14] 愛に変わる
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自分が変わった気がした


それは良かったのかどうかわからない


逃げられない感覚と

逃げたくない感覚が

どうにもできない苦しさと


大きすぎる愛をつくった



そして大きな不安と寂しさをつくり

 
涙があふれた



温かさと喜びが混じりあい


哀しい恋が終わった




それが良かったのかはわからない

けれど

きっと後悔する事はない


なぜなら一つだけはっきりしていることがあるから



私があなたを愛しているということ

2009/02/20 (Fri)

[13] 空の国
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まだ雲の上を歩けたころ

あどけない笑いが目に浮かぶ

口ずさんだのは‘さようなら’

日々が思い出となっていく


またいつの日か会えたらと

今 思い出した約束は


遠い遠い夢の中

2009/02/19 (Thu)

[12] 雨上がりの午後
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雨上がりの道に大きな水たまり

遠くから見ると ただ邪魔で

けれど近くでその中をのぞいてみると

水たまりよりもずっと大きな

大きな世界があって

その世界に

雨上がりの空と自分がいたんだ



水たまりの中で変わる雲は

まるで僕の今の心のようで

時々落ちる雫が

掻き消そうとした


いつの間にか

どうせ消えてしまうだろう

どうでもいい水たまりは

今の僕にとって

全てがそこにある気がして

どうしても その水たまりから

僕は離れられなかった




じっと見ていた

ずっと

そしたら気づいたんだよ

水たまりの中にいる自分の後ろに

七色の橋がかかっていることを





ありがとうと言いたくなった

気づかせてくれた 大きな水たまりに


もう一度

今度は僕がいる世界空にかかる

キレイな虹を見て




また頑張れる気がしたよ

2009/02/19 (Thu)
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