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さきネコの部屋  〜 新着順表示 〜


[188] [思-想-乱-舞]
詩人:さきネコ [投票][編集]

天を切り裂くように 振りかざした刃(やいば)でさえ

一瞬の火の粉を放ち そのまま消滅してゆく定め

時間軸は揺るがせない 捻じ曲げられない 歪まない

諦めきれないこの想いを 悪魔の顔してじらすように



眠ったまま目覚めることのない街

静寂だけが全てを彩る 無意味な時代を創り

行きつく場所なんて初めから 用意されていないと知って

手の届いていたはずの空が 今はもうあんなに遠い



輝いていた未来が 燃え尽きた灰になり

確固たる信念も 形そのままに黒ずんで

今僕が握っているのは 失いきれなかった夢だけ

変わることのできなかった 弱さだけ



硝子の破片を踏みしめながら 奏でられる運命の前奏曲

それはきっと これから先の虚しさの序章でしかないのだけれど

僕はその 紡がれるであろう物語に

花びらを落として 少しでも美しくしてやろうと思うよ

2008/12/24 (Wed)

[187] 1枚の静寂
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心もとない足取り

未来を決めるのは誰?

興味も薄らいだ奇跡

感じることもなく



時間を逆回しに

歩きだしてみたけど

幾重にも分かれた光が

僕を惑わせる



せめてそこに

空が浮かんでいたら

迷いながらも手に入れた

心を開け放ち



ピントを合わせた世界が

思った以上に 輝いてて

幸せの価値を吊るし

この夢と 比べてみる





淡いカードに 落ちる雫



2008/11/07 (Fri)

[186] 淡い想いに耳をすまして
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君には聞こえた?




時折浮かんでは沈む孤独を 
・・・捕まえて


囁く風に 時のせせらぎが重なる


臆病で振りかえり 繰り返したその歩を


無かったことになんてならないよと 
・・・言って




信じることでさえ 煌めかない夜もある


お願い 目を閉じて 
気づいて・・・




君には何が聞こえた?


温かな夢の中で


無限に広がったのは


不安 それとも 希望?




俯くのなら いっそ


この手を離してほしい


言わないよ ほんとの気持ち




・・・こんな小さな声でしか







・・・君には聞こえた?

2008/10/23 (Thu)

[185] 目覚めたら日曜日
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ラッキーなことに、
目覚めたら日曜日。
快晴のど真ん中で、
ブレックファ〜スト。


ラストになりましたがぁ、

今日も張り切って休みましょう〜。


肩の力をすとんと落とし、
また明日を 拳を高らかと突き上げて
迎えられるように充電中。


今日も一日 ゆったり流れる時間の中で、
おひさまの羨ましそうな視線に気づきつつも、
眠ろう。・・・眠っちゃえ。


夢の中。むにゃむにゃ話すのは、

まだ言葉にできない想いを、

なんとか言葉にしようとしているからさ。


ラッキーなことに、
目覚めたら月曜日。
毎日目覚めて笑えるのは、
必ずなことじゃないからね。


だからラッキー。
なかなか気づけないことだけど。


ラッキーなことに、
目覚めたら日曜日。


を、夢みて今日も頑張る。


そんな始まり。

2008/09/23 (Tue)

[184] 向こうに光が見えるまで
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手を抜いて創った通路は


あっという間に塞がった


道を失ったわけだけど


さほど動じない自分がいたり





結局は 想い入れの違い


この暗がりの向こうは 無機質だった





だから僕は 何度でも通路を創る








望む未来に繋がるまで

2008/09/19 (Fri)

[182] 全てに溶けた計算と策略
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不死を彩ったような 深海に揺れる風


幅のないゲートで不確かな真実だけを 選ぶ





先を読むことで なんの罠も感じない


荒れゆく空を嘲笑う




もう戻れないことくらい


わかってる




立ち止まり歪む月光に 君の存在のその真上


羽ばたく 漆黒の定めと





うつろい彷徨うのが偽善なら 僕はもう何を求めればいい?


誘うような その音が消える先





白い花弁が いつの間にか散ってゆく

2008/09/15 (Mon)

[181] そっと
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切ないほどに 愛おしく想うのはなぜ?


この時計の刻む 秒針の音を聞きながら眠る




繰り返していくことでさえ


何かを知ってゆける気がした




空のうつろいゆく様に


流れていくのはそよ風に似た曖昧な嘘




もう目覚めなくても大丈夫な気がする


そう思っていたけれど




君に腕を掴まれて気づいた


思った以上に 世界は広かったってことを




留まることだけじゃ見つけられない


小さな光が あるってことを




変わっていく景色の中には


不安じゃない 気持ちが生まれることを




君の言葉に 気づくと泣いている


それは 乾いた心に


嬉しいくらい染み込んでいくから






カタチじゃないのにね


こんなにも綺麗に残るんだね






明日がこんなにも


光を包んで 待ってくれてたことなんてなかった








君は光をくれる



気づかないくらい さりげなく


2008/09/14 (Sun)

[179] それだけあればいい
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そよ風舞い散る 夏の空

不確かなものが 輝くのさ

暑い日差しの中に 見つけたものは

何より代えがたき 宝物




いくつもの日々を越えて

僕らは 前を向いて歩いていけるよ

届かないと思っていたけれど

時の結晶は 今も揺るがない




僕にとって君は

世界という存在の

煌めく中心の一瞬に

溶けあう友情と証と気持ち




曖昧な記憶 始まりは未知数

その一歩は いつも直感で

時折迷い 見失うこともあるけど

導いてくれるのは いつも同じ光なんだ




それ以上は確か

明るい保障はなくて

だけどそれでいいんだ

僕らは気づけば 自ら歩んでる




臆病で弱くて

定まらない心だって

これから先に

何通りも姿を持っているから




めくればそれは未来

裏返しては染まる

覚えているかな?




あの日の空

孤独と向き合った季節

名もなき花の




確かな喜び

素直な感情

そして触れあえた

温もりと笑顔





「大丈夫」と、「好き」



2008/08/17 (Sun)

[178] とろけないツバサ
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煮詰まったその未来を 一度全部捨ててしまいたい


熱く熱く 揺るぎっぱなしの世界





甘い香りが広がる この上無き夢の道


幼さの残る空に ふわり消えてゆくのはツバサ





越えられそうでそうでもない 未知ってなんだか不思議だね


永遠に気づかなくても やっぱり君は君だから





疲れたらおいでよ そのまま見えない景色追うより


一度立ち止まって振り返れば 忘れかけてた素晴らしい日々が









煮詰まったその未来は もうどうにも変わらないみたい


深く深く まとまってゆく世界





時間はまだ余ってる これから先は創られてない


何色でもないゆえに きらりその場所に光るのはツバサ





走り続けいたいけど 心は少し遅れ気味


永遠に気づかなくても やっぱり君は君だから





新しい明日へ どれほど聞こえない声を辿ろうと


一度触れ合えた「時」は消えない 広がりだって終わらない











憧れに静か 不安に響くか


奥にすれ違う 曖昧 一枚


届くとすれば それは君の持つ 









「ツ」     「バ」     「サ」



2007/12/05 (Wed)

[177] 
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揺らめく光は大地の鏡


すり抜けてゆく夢と




知りゆく心は騎士の長剣


駆け抜けてゆく声と




箱船は飛び立つ


温もりと日々を乗せて


どんな小さなときめきも


決してだめにすることなく




渡り鳥の影


羽ばたくこの世界




その戸惑いさえ

未来へと変わるよ




許されることはないでしょう


それでも人は





これからを希望に重ねて


誰かを愛せるのでしょう















夜空から舞い落ちた粉雪は

静かな夜の日の 月からの贈り物

 

2007/11/18 (Sun)
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