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まとりょ〜鹿の部屋  〜 投稿順表示 〜


[92] なんで?
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なんでこんなに辛いのかな?

なんで私だけ?

なんでこんなに涙が止まらないの?

なんで分からないの?

君の
『なんで?』は
なんでか僕を無力に感じさせる

なんで僕達の口から『なんで?』が止まらないのかな。

なんで?

2006/01/23 (Mon)

[93] キス。
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ベッドに投げ出された
壊れた人型のおもちゃ

接吻を交わそう。


嘘を吐き続けたスピーカー
音の掠れたスピーカー

接吻を交わそう。


現実の微かな幸せを見つけ出せずに

愚かな幻想に浸り続け

夜になったら
闇が襲い、
昼になったら
光に溶け出してゆく躰。


不確定で
不安定で
闇の中で
愚かな君と私で

接吻を交わそう。

2006/01/23 (Mon)

[94] black humor
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君の30回目になる誕生日の朝に

植木鉢をやろう。

もちろん
根も葉も花も無い
ただ土が盛られた植木鉢さ。

これは何だ?と訪ねられても困ってしまう。


お前の30年にも渡る、ひねくれた思考は
変えれるモンじゃねぇけど、

お前と同じような
ひねくれモンの私にゃ分かるよ

お前が毎日
その植木鉢に水をやり大事に育てりゃ

そりゃ綺麗な色の花が咲くだろう。
しっかりとした葉を付けて

たとえお前が水やりをサボって花が枯れても、
しっかりとしたやつに育つさ。


そう。
根はいい奴にな。

2006/01/23 (Mon)

[95] ななしのブルース
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僕が
一生懸命
媚びても
誰も振り向いてはくれません。

僕が
一生懸命
誠意を歌っても
誰も振り向いてはくれません。

だけどいつもは
全然気にしないし
悲しくもならないのに

こんな気持ちは初めてだ。

貴方に笑って
振り向いてもらいたい。
見返りが欲しい。

欲しい。
欲しい…。

術を知らない。
伝えられない。

こんなに
悲しくなるなんて…。

2006/01/28 (Sat)

[96] また明日。
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また明日。

もっと気の効いた言葉が見つかっていても

もう会えないと分かっていても

きっとおんなじように

君に言ってしまうだろう。


また明日。

2006/01/28 (Sat)

[97] 身体のこれ。
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僕の体内には
余計な固形物がへばり付いていて

君の心を
時折それが抉るんだ。

愛する事を辞めようとした昨日。
いかにもしっくりこない朝。

君に軽蔑される事へ恐怖の夜。
無意識に君に笑いかける僕の夜明け。

じめじめとカビる
増え続ける固形物

疑心の眼差し。

もう君に嘘はつけない。

2006/02/01 (Wed)

[98] 僕から一緒を取り上げる戦争。
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幸せ
一人ぼっち
日向ぼっこ
平穏なる日々。

聞こえる
こんな音
そんな声
またここから人が居なくなる。

君と
君と
君と…君たちと

ずっと一緒。
楽しい。
過ぎ行く時間。

また
あの音
そんな声。

もう誰かと一緒は
うんざりだ。
一緒は、ずっとじゃない。

冷たい銃の音
痛くなる人の声。

僕はずっと
ここから逃げ出せない。

また僕から取り上げる。

もう誰かと一緒に居られない。

2006/02/01 (Wed)

[99] 必要さ。
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自分なんか
誰からも必要とされてないし…

本当?
それは本当かな?

君は臆病で弱虫
だから誰かを必要としている。
こんなに人に優しくなれるんだよ。

そんな人を
誰が不要となんて思うんだ?

君は私にとっても
必要な人。

何で必要?
また君の臆病虫が顔出した。

私に聞き返した君はやっぱり大切な人。

2006/02/02 (Thu)

[100] ひみつきち。
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朝からお前の五月蝿い説教や
場の雰囲気にすら馴染めない自分は

心が疲れたんだと感じる。


何でだろうな?
不思議と落ち着く場所は
人に知られたくないような場所で
沢山の南京錠をかけたくなる。


子供ん頃は
『秘密』って言葉
凄い神秘的な感じだったけど、

大人になってしまった今の自分には
『秘密』が重たすぎる。

秘密を解き放つ
秘密を打ち明ける
秘密を守る

今の自分は
落ち着く場所の秘密基地すら
罪悪感で重く感じる。

あの頃の気軽な秘密基地に
今の体を預けてみたい。

2006/02/02 (Thu)

[101] 未来少年。
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優しいオバチャンが居るあの駄菓子屋

学校終わりのいつもの時間に作戦会議を開こう。

今年もまた冬休みが来るから
お年玉で行ける所まで行こう。

秘密の暗号と
HBの鉛筆で大雑把になぞった線の地図

僕ら4人は何時までも仲間。
校庭裏に埋めた沢山の秘密アイテム。


いかついオッサンが居るあの居酒屋で

年末の残業終わりに集まれるだけの人数で

久しぶりに昔みたいに冒険したいねぇ
ボーナスカットだからまた今度か。

週刊誌に書かれた幻の秘湯。
何となく赤ペンで丸をして

解読出来なくなった暗号と
忘れてしまったあの秘密アイテム。

でも鮮明に語れる僕たちの思い出。
形になくても僕たちが持っている秘密アイテム。

腰が曲がってもきっとまた
鮮明に心に残っている秘密アイテム。

2006/02/02 (Thu)
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