[763] 番外の館(短編怪談) |
幽霊かどうかも疑わしい意味のわからない短編を中心に書きます。
[764] 前の人の肩に両手を置いてぴょんぴょん跳ね回る人々 - どるとる
Dさんとします。彼が田舎のおばあちゃんの家に行ったときの話。 神社で夏祭りをやってたので暇をしていた彼は冷やかしについでに祭りに行った。 ありきたりな祭りでつまらなかったのでなんとなく裏手にある林に入った。 するとどこかでドンドコと祭り太鼓が聞こえた。 その音のするほうへ行ってみると少し開けた場所にやぐらがあり、その周囲に数人がいて、不思議なことをしていた。 前の人の肩に両手を置いてぴょんぴょんと跳ね回る。 そんなことをしながらぐるぐるとやぐらの周りを回るのだ。 その人たちは皆、猿だったり猫だったり犬を模した動物のお面をかぶっていた。 跳ねるたびにお面がずれていく。 やがて太鼓が一際ドン!と鳴ると、すべての人の面が剥がれ落ち鬼の顔が覗いたという。 それを見た瞬間怖くなり人のいるほうへ逃げた。 ちょっと前に祭りの提灯つけを手伝った際に聞いた話だ。 2016/08/04 12:39
[765] 金色に光る丸い大きな球体 - どるとる ドライブ中に山に沿うような形ですーっと金色に光る丸い大きな球体が転がっていくのを見た。 私の知り合いが体験した。今から四年前に、ある県道であった出来事である。 2016/08/04 12:45
[767] 魔法使いの靴 - どるとる これもまた不思議な話ですが、仮にNとします。 Nがある日学校から帰ると玄関にいくつかの家族の靴に混じって爪先が尖った紫色の靴(爪先の部分がぐにゃっと上に向かって曲がってる) よく魔法使いが履いているようなのがきれいに揃えて置いてある。 リビングにいるお母さんにその靴のことを訪ねて無理やり玄関に連れてくると靴はなくなっていた。 でも確かに見たし、お母さんを連れてくる何秒かの間に誰かが履いていってしまったのかなと思ってあきらめた。 ちなみにサイズは25センチくらいだったという。 2016/08/15 12:18
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