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陽だまり
2016/08/02(Tue) それはしばらく前のこと 探していたのは 心だった それは少し前のこと 見つけたのはあたたかな 心 両手ですくい そっと抱いてる 安らぎ 穏やかさ 不安 傷み 焦燥 切なさ 哀しみ 愛しさ 恋慕 こんな心をかかえて わたしは今日を 生きてる 泣いていた さびしさは 陽だまりの中で 安心してほほえんでる カコ
不思議
2016/08/01(Mon) さびしさはずっとあって それがなぜかはわからないけど ずっとずっと消えなかった だれにも 私にも 消せなかった 一生かかえていく覚悟をしたけど 不思議 今は さびしくない こんなことは生まれてはじめて 本当なのかな なにかのかんちがい? これは あなたのせいなの? 魔法みたいに消してくれたの? それとも 「さびしい」はトコトコ歩いてあなたのもとへ? 飼い慣らしてくれているの? なんだかわからない あなたのせいではないの? 不思議 とまどいながら ひどく安心している カコ
10
2016/07/29(Fri) 本当に どうしようもなくなって 仕方がなくて こんなに こんなに どうせ なににも成れないなら せめて 紛い物でも 綺麗に 綺麗に カコ
楽園
2016/07/26(Tue) 怒りも哀しみも何一つない 優しさと幸せにあふれた楽園なんてないの 人は 弱くて狡くて嘘つきで 知らずあるいは意識して 人を世界を傷つける そして いなくなる 楽園は本当は無いから 傷つけても涙が止まらなくても 声さえ あげられなくても ちいさな優しさ ぬくもり 幸せ 見つけながら なぐさめられながら 息をする 心から、ありがとう 今日も ただ 今日でした ありがとう カコ
09
2016/07/25(Mon) 期待には応えられないのだからと 自らを恥じて そっと 離れようとしても 思いの深さや大きさは 遠慮がちに 降りてくる 忘れてはいないよ 気にかけている 私には 君を導いた 責任があるのだから そう考えているように 弱さや 狡さ、恐さも知っている 離れたほうがいい 何度も そう思って でも 細い糸は切れることなく 繰り返し 投げかけられる 何を 求めていますか? 何を 望んでいますか? 私はちっぽけで 能力もなくて ただ、昔いだいた小さな夢が叶った そのことを喜んでいるような人間です 本当に 心から尊敬している 憧れたこともあった でも 期待には 望みは 叶えられないと思う 前に言っていた 私はバカは嫌いなんだ、という言葉が ずっと離れない 私はバカなんです だから 投げかけられる言葉たちが 私にはとても重い 離れないなら そっと 微かなつながりで また私が 私でなくなってしまうから その糸を 手繰らないで カコ
08
2016/07/19(Tue) やっぱり言葉はなんの抵抗もなく するりとはいり しんと静かに心をゆらす 今日はすこし キリリと苦しい 魂を捕まれてしまったみたいに カコ
07
2016/07/16(Sat) 意味など求めるから苦しくなるなら、 何も求めず 思考せず 心だけ 想いだけで 笑って 泣いて 驚いて、 死んでゆくの それでいい 私は何も持たず生まれてきた ひとつの 命以外は何も持たずに生み出された カコ
06
2016/07/15(Fri) 見ることのできないもの 心 複雑に織り成されるそれを もしも 見ることができたなら きっと 信じられないくらい綺麗な一部が見える きっと それを見つめるためだけに 生きてゆける 信じてゆける 息を吸う なんて綺麗 なんて美しいの カコ
05
2016/07/14(Thu) 孤独なひとは どこか遠くからやってきて ひとりたたずみ やがて去ってゆく 詩は 陽の光のように 誰にともなく投げかけられ 私も受け取っていいならと 手のひらで受けとめた 手ばなしたくはないけれど それは留まることはなく ただ 思い出に 涙こぼれて 総ては失われるのに それでもなお心を薄く染めてゆく 繰り返したなら いつか色は濃さをまし 願っても望んでも 知らずにいた頃には戻れないのに それを抱えて ひとりたたずみ それを抱えて カコ
水面(みなも)
2016/07/13(Wed) 何もない水面に 平らな ほんとうに何もない水面に 小石ひとつ 何もない水面は 波紋を広げ 次々小さな波を広げ さざめき 波立ち 何もない平和だった水面は 小石ひとつで 平和 均衡はくずれ 次々表れる波は水面を乱し それでも 水面は小石を受け入れた 小石は小さな優しさの表れだった 水面に西日がさす 波紋はきらきらと水面を煌めかせた カコ
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