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世界へ
2016/07/12(Tue) 世界へ、この心もからだもひらいて 世界が、海風のように通りぬけてゆく 血がさらさらと流れ 耳もとに鼓動 思考はからになり 心に溢れ、こぼれてゆく感情 ちいさな粒子の集合体が ほどけ、溶け、ひとつになる ひとつのからだ、 世界に溶ける カコ
04
2016/05/26(Thu) わたしじゃないような時が積み重なっても 信じたい 地上のすみっこで 小さくちくちく日々をつなぎ 自由な足どりで生きること いつか彼が 永遠に続く安らぎ …死を連れてきてくれること どこまでも青い空 見ていたら 目のはしに羽ばたきが見えた どこかからタバコの匂い 波の音が聞こえた気がした カコ
海
2016/05/20(Fri) 紺碧の海の向こうに 夢を見るみたい 振り返れば 細く続く道 風は遠くからやってきて そっと 背を押す 何度でも気づく 空には星 地には花 海に風は吹くから 空を見上げ 私は 何度でも夢を描く カコ
恋
2016/05/19(Thu) 一歩 はためく布切れ 一歩 飛んでくる砂粒 一歩 切れた唇 一歩 張りついた髪 一歩 握り締めた拳 一歩 杖を確かにつき 一歩 前へ 一歩 照りつける太陽 一歩 吹き荒ぶ風 一歩 雨に打たれて 一歩 茫漠と拡がる荒野 一歩 、一歩。 前だけ見つめる瞳 私が恋した あなたの瞳 カコ
今と遠く
2016/04/22(Fri) 暗闇で、遥か、遠くをみている 水平線の微かな光 通り抜けてゆく風 海鳴り、未来 目を凝らし行く末を想う 砂は波に洗われ 潮風は朽ちた木の生を攫い 揺れる、花、現在 声が背中を押す ねぇ、イイコトばかりじゃなくて ワルイコトばかりでもない 生きていこうよね 私たち カコ
03
2016/04/20(Wed) 満ち足りて 幸せをみつけたなら その先は、どこへゆこう? もっともっとと願うには きっと足りないものが少なすぎて あとは失うだけなら 未来などいらないと願う 月明かりの 夜の丘 「ずーっと遠くへ、行けたらいいね」 「ずーっとここに、いられたらいいね」 哀しみのどん底で 空が青いだけで幸せって、笑っていた日 幸せのてっぺんで 空が青いだけで幸せって、 思い出している今日 カコ
Happy
2016/03/30(Wed) 小さな花が咲くように 小さな星が瞬くように 幸せが 空間や 時間のなかに ちりばめられてる 花が咲いて うれしいみたいに 星を見つけて ほほえむみたいに カコ
さくら
2016/03/23(Wed) 陽射しがあかるくなって 風がやわらかくなって 知らず 微笑みの浮かぶように 蕾がほころんだ 心はずむ あたらしい季節のはじまり カコ
風に
2016/03/20(Sun) わたしのことなんか知らん顔で 芽吹いて 育って 花ひらく 勝手に枯れて 種なんかつけちゃって 自由に増えたり減ったり 可愛い とか 綺麗 とか 褒めたって けなしたって どこ吹く風 自由な風に吹かれて だからわたしも自由に笑う そんなふうに生きたい 勝手に自由に風にそよぐ 誰がなんて言ったって 誉められたって 讃えられたって どこ吹く風で カコ
02
2016/03/18(Fri) 静かに 音もなく 浮かびあがってくる 言葉はなあに? 心の深く 奥底に ある 気持ちはなあに? 笑顔 寂しい 愛しさ 言葉をたぐれば 心の真実が 見えるよう けれど 言葉は 容易く偽るから 自らの言葉が ふいに 生まれ現れるのを 待ってる カコ
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