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サエの部屋


[14] 残り火
詩人:サエ [投票][編集]

そんな気ないのに
これでラストと
嘘をつく

あなたがわたしに火をつけて
わたしがあなたを抱きしめて
ふたり一緒に染まってく

静かな炎は赤くなり
煙りを吐いては息苦しい
激しい熱で唸りをあげて
どんどん深く堕ちていく

満ちかけた月も見えない場所で
誰にも知られず燃えていく

最後の残り火で照らされた
あなたの穏やかな一瞬を
切ない炎の残り火を
わたしだけが知っている

2020/03/06 (Fri)

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