詩人:ジャガー | [投票][編集] |
ノコギリ ギザギザ
ノコギリ ギザギザ
頭のあたりから
カタマリ ガリガリ
カタマリ ガリガリ
ほじくり出して
耳の回りは
笑い声
楽しそうな人達の
笑い声
あしおと カツカツ
あしおと カツカツ
無数に鳴ってる
ムシムシ ゾロゾロ
ムシムシ ゾロゾロ
並んでいるのか
気付けば群れに
飛び込んでた
急ぐ速さ 同じ顔で
飛び込んでた
ハリガネ グルグル
ハリガネ グルグル
痛い 痛い
ハリガネ グルグル
ハリガネ グルグル
もがく もがく
カタツムリ グウグウ
カタツムリ グウグウ
隠れんぼ
チクタク カチカチ
チクタク カチカチ
周っているのか
頭の中で刻々迫る
時限爆弾だそれは
刻む毎に奪われる
時限爆弾の音だ
ハリガネ グルグル
ハリガネ グルグル
急かす 急かす
ハリガネ グルグル
ハリガネ グルグル
ひどく 窮屈
ノコギリ ギザギザ
ノコギリ ギザギザ
頭のあたりから
カタマリ ガリガリ
カタマリ ガリガリ
ほじくり出して
気付けばここは
群れの外
気付かれる事無き
群れの外
カタツムリ モソモソ
カタツムリ モソモソ
時間も忘れて
カタツムリ モソモソ
カタツムリ モソモソ
隠れんぼ
耳の回りは
雨の音
楽しそうに単調な
雨の音
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コーヒーを飲み干した
こりゃオレンジのタバコ
やっぱ夜だよな
目茶苦茶になった僕ら
あのソファー
コロンとだいぶ後ろの道に
夜のまま置いてるはずだ
いや違う
しつこい
へばり付く
外は何色だっけ
あれは誰だ
あれは君か
こいつは俺か
他人の味がした
吐き気がすんだ
夏は暑かった
あぁ…そうか
海の匂いに似てる
裸の背中
日焼けしてた
君とは行ってないけど
俺も日焼けしてた
凄い楽しかった
愛してた
悲しかった
なんでかな
やっぱ離れるのが
いや違う
しつこいってば
へばり付く
へばり付く
外は何色だっけ
吐き気がすんだ
あぁ…思い出した
折り畳み式の
水色のソファーだ
涼しい色
冬は寒かった
確か君はいなかった
誰もいなかった
それで良かった
なんで?
うるさい聞くな
悲しかった
応えるな
離れるのが?
いや違う
だからしつこい
外は何色だっけ?
そうだ海の匂いだ
皮膚の味
愛してた
チェリーはいない
何故?
殺された
誰に?
知ってるだろ
知らない
嘘つき
うるさい!
なんでかな
吐き気のする景色って
外は何色だっけ
本当しつこい
他人の味だった
コーヒーを飲み干した
こりゃオレンジのタバコだ
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未だ続いている
曖昧な愛で
鬼ごっこみたいに
激しく痛んだり
忘れそうになったりを
繰り返している
それはタッチ
君の心に触ろうとする
それはタッチ
繋がれない手と手
背中合わせの夜
見当違いの探し物
ひたすら探してる
命くらいに
大事な物なんて
容易くは見つかんない
そしてタッチ
僕の心に触ろうとする
それはタッチ
繋がれない手と手
振りかざすこの両手は
どうせ退屈を持て余すだけ
気付けば足元は無駄な物ばかり
そして繰り返してく
それはタッチ
君の心に触ろうとする
それはタッチ
繋がれない手と手
何かを掴むため
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ひたすら繰り返す惰性の日々に
このピストルで終止符を打つのさ
何処を狙えばいい?
足元か頭か心臓か
なるべく痛くないように
引き金に指を掛け
ずっと求めたのは
下らないモノでした
一瞬の痛みのその後に
こだまする音が心地よかった
結局僕ら誰かの愛に導かれて
手をひく後ろ姿は
君か親友か肉親か
それとも僕なのか
何処へ行くんだろう
本当に求めたかったのは
最後までわからないままで
銃声に驚いた満月が
僕を唖然と見下ろしている
ずっと求めたのは
下らないモノでした
一瞬の痛みのその後に
こだまする音が心地よかった
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外は雨
空は黒い曇の色
薄暗い部屋びしょ濡れの僕
そして君の携帯電話
ベランダには誰か
身近な人の影が見える
敷いたままの布団は
湿気で薄汚れている
何処かに行かなきゃいけないみたい
時計はとっくに10時を過ぎている
外は雨
空は黒い曇の色
薄暗い部屋びしょ濡れの僕
そして君の携帯電話
学校に行かなきゃいけない
コンビニを横切るいつもの通路
いつも一緒だったあいつとはケンカ中で
先生に目をつけられてる
外は雨
空は黒い曇の色
薄暗い部屋びしょ濡れの僕
そして君の携帯電話
君はお風呂上がり
美しくタオルに身を包み
静かすぎる薄暗い部屋
誰も笑ってはいない
帰るのかい?
帰らなきゃいけないのかい?
もう少し君と話したかった
外は雨
空は黒い曇の色
薄暗い部屋びしょ濡れの僕
そして君の携帯電話
目が覚めて
気付けばいつも通り
学校などとっくに無い
少し感傷に浸った後
小さくうなずいて…
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意味も無いのに
涙が溢れるのだ
愛だもんな
やっぱ愛だよな
強くなれるかな
時間と争う事を
放棄してしまおう
信じ抜くよ魂を
頭じゃなくここで
手を当てて響いている
胸の中のリズム
開放しようよ
自由なスピードで
無くした物は
これだったのか
幼い頃 憧れた強さ
意味も無いのに
涙が溢れるのだ
愛だもんな
やっぱ愛だよな
強くなれるかな
急く事など無いのだ
全て変わってく
退屈だった毎日が
今となってはホラ
大切な思い出になってるように
無くした物は
これだったのか
幼い頃 憧れた強さ
意味があるように
涙が溢れるのだ
愛だもんな
やっぱ愛だよな
強くなれるかな
ゆっくりと
ゆっくりと
貴方を想い続けるままに
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木々は順に並んだ
無数の手を高々と上げて
日々はただの過ぎたる物だ
時計は何周しても相も変わらず
息をする
流されるように
息をする
見届けるのだ
何も憶する事ないぜ
何も決め付ける事もなかれ
風の流れるままに目をやれ
それを感じるままに流れ
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若返るみたいに
感情が溢れる
滲んでる感覚
うつろ目を擦って
睡魔に夢ごと飲まれぬように
いつの間にかまとってた
退屈過ぎる理性
溢れる感情を蝕む
それなりの暮らしのための
それなりの理屈や常識
周りに寄生するみたいに
頭じゃ感じられない
痛みを分けてくれよ
神秘の水を飲もうか
若返るみたいに
感情が溢れる
滲んでる感覚
うつろ目を擦って
睡魔に夢ごと飲まれぬように
明日の頭痛と吐き気は
天国から墜ちた痛みだ
記憶ごと散らかって
頭じゃ解けない
謎を解いてみよう
神秘の水を飲もうか
若返るみたいに
感情が溢れる
滲んでる感覚
うつろ目を擦って
睡魔に夢ごと飲まれぬように
飲む
飲まれる
呑む
呑まれる
睡魔に夢ごと飲まれぬように
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病気みたいな俺を
惨めに思わないでくれ
そうさ死に様だって
もう決めているのさ
伝説の人に憧れた
その人の苦労も知らぬのに
あげく果てには愚弄した
望んだ場所はあまりにも理不尽で
臆病に臆病を重ねたような俺だから
投げやりな方が気楽なんだ
諦めにも似た
つまり吹っ切れてるんです
どこにいても
生きる事には
悩むのが俺の生き様なんだろう
その叫び声が
この世界を包んで
何事も無く
終わっちまうのが
俺の死に様なんだろう
少しの不安や孤独は
自尊心で補えると思ってた
足りない努力や
足りない理屈が
嫌になった
それなら全部捨ててやろう
ひねくれ者の甘えすぎた俺だから
ひとりの方が気楽なんだ
そう思う事にしたんだ
諦めにも似て
つまり吹っ切れてるんです
どこにいても
生きる事には
悩むのが俺の生き様なんだろう
その叫び声が
この世界を包んで
何事も無く
終わっちまうのが
俺の死に様なんだろう
何も成し遂げる事無く
何にも追われる事無く
ひたすらひたすら
ひたすらひたすら
声を出して…
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正直者が言葉を吐く
嘘つき者が言葉を吐く
両方非難を受けるのさ
賛否両論の世界だ
黙って見ている者は
言いたい言葉を飲み込んで
溜まる一方で
吐き出すチャンスを伺う
闘うように
撒き散らしてる
カチカチカンカン
音を立てて剣を振るうように
抗うように
撒き散らしてる
価値 価値観 勘
音を立てて剣を振るうように
聞く耳を持たぬ者は
相手にされずあしらわれて
我流の術を試せず
普遍を持った争わぬ者は
高みの見物で解説者と化す
闘うように
撒き散らしてる
カチカチカンカン
音を立てて剣を振るうように
抗うように
撒き散らしてる
価値 価値観 勘
音を立てて剣を振るうように
果ては何も残らぬ
散らかった知識の塊となり
虚無感の中で
それでも同じ言葉を
繰り返す