詩人:ジャガー | [投票][編集] |
それでもあれは
確かに完璧な
正論だったのだ
輝かしく暑かった
オレンジの夏
探してたのは
なんだったっけ
矛盾を埋めようとして
幾つもの矛盾を生みながら
それでも納得の術を
小手先で真似た
真っ赤な林檎が
綺麗に実り落ちて
僕が誰かの夢に
うなされる事が
無くなった時
僕はすでに
歌う資格を
無くしていた
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そう、何度も
それに振り回されて来た
社会や現実では
煙たいだけの
圧倒的な自我
繰り返し押さえつけ
僅かな熱を持ったまま
やがては
胸の奥の奥の
ずっと奥の方で
消えたように
眠っていたんだ
一方で手に入れた
自由なだけの時間
圧倒的に退屈な時間
求めていたはずの世界
鳴らすのは六つの弦
詩の無いメロディ
そう、すでに
言葉を失ってた
鏡に問う
「俺は誰だ?」
記憶を辿る
「何を求めていた?」
未来を詮索する
「どうなるのか?」
胸に問う
「何を求めている?」
そして目覚めた
闘志
汗
距離感
感触
痛み
集中
プライド
熱い照明と
泣きそうなメロディが
懐かしくなった今
四角いリングの上でなら
俺は死んでもいいと
本気で思えた
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詩が書けなくなりました
それとも
書かなくなったのでしょうか
一昨日
マットの上に
尻もちをついた時から
悔しくて仕方無いのです
感動はします
受けます
涙も流します
しかし生めません
僕は伝えるものがありません
詩が書けないのです
一昨日
打ち抜いた拳の味が
忘れられないのです
四六時中
汗の匂いがします
昨日歌を歌ったら
随分下手くそに
なってました
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「まるで別人だね。」って
きっと言うんだろうね
まるで君を知ってるかの様に
映画の中の恋はもっと
ハッピーエンドで
まるで世界は
これっきり平和のよう
本当は優しいくせに
それを妙に隠したり
誰かを愛してるくせに…
ねえ?
色んな風に思い出すのは
どうなんだろう
痛いくらいの純情をずっと
探して
君を探しているのかな?
頼りない僕の中をずっと
回って
日々は回って
笑って
君は笑って…
どうしたんだろう
なんか胸ん中が痛いや
最初のあどけない瞳
どんな風に想っても
誰かを愛する痛み…
ねえ?
色んな風に傷付くのは
どうなんだろう
想い尽くせない
程の恋をずっと
守って
何を守っているのかな?
頼りない僕の中をずっと
回って
日々は回って
笑って
君は笑って…
確信したよ
掛け替えの無い
ひとつの愛をずっと
抱いて
君を抱いて
笑って
君は笑って…
確信したよ
君をずっと愛しているんだ
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木々は順に並ぶ
両手を高々と上げて
決まったような時を
決まったように流れ
俺はやはり言い聞かす
なにも
決め付けること無かれ
憶すること無かれ
力無い身を任せて
総てを感じるままに流れ
永い永い永い永い永い
永遠のような記憶を
感じるままに
何処へ?
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大丈夫
そんなもんは無い
どんな痛みを
与えたって
君は一瞬でも幸せだったはず
恨み妬みなんか
しょーもない
君はどんな手段を使ってでも
幸せになるべきなんだ
世界中のみんなが
君を責めたって
僕だけは
ずっと味方さ
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かかと鳴らすなら
気持ちの良い
記憶と音色で
感情も連れて行くから
血が沸くたび
グラスを鳴らす
大きく呼吸すれば
そう…溶けていく
昨日のような今日に
そのまま墜ちてく
昨日の夢に
そう
夜
俺
ジョニーウォーク
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声を歪ませて
明確に鳴る
言葉より確かな叫び
借りる耳の当ても無い程
悲痛な本音をぶちまけてる
悲しみ 痛み
泣いているんだろう
日常はこれでもかってくらい
退屈をつのらせるばかりで
少しも変えてくれないね
心に灯を点す
悲しみ 痛み
泣いているんだろう
迷い 祈り 美しい 叫び
苛立ち
雨の音
過ち
愛しい声
悲しみ
痛み
美しい
叫び
思い出した空の景色は
相変わらず青黒くて
考えてみれば
あの時から
雲は変わらず
動いてた