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ジャガーの部屋


[362] 夏影
詩人:ジャガー [投票][得票][編集]

そして巡り

ゆっくり風が吹く


通り過ぎる雲の下

揺れる草に紛れて

その視線は誰を想う



暑さを振りほどくように

髪を掻き分ける仕草で

夢へ潜り出して

いつかへ戻り始める



永い夢のように

瞳を閉じる


想い出は

時を止めるだけ








息を


吐いた後


ゆっくり


青空へ

吸い込まれてゆく




 

2011/05/31 (Tue)

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