詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
今日は朝から雪がちらついています
向こうに見える山は真っ白になりました
あなたは
こんな南の島で雪なんか降るのかときくけど
寒くなればほら
ここにも雪がふりました
ねぇ
冬の花ってなんでしたっけ?
あの赤い花も
今年はよく映えそうなのに
うん
もう泣きません
だからもう一度
山茶花を飾ろう
あなたが遺した
小さな花瓶に
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生まれては消える風の様に
なにも思わず
ただ務めを果たして
静かに朽ちて生けたなら
これほど苦しくはなかっただろう
絶え間なく打ち寄せる浪の様に
失う事さえ畏れずに
打ち砕かれてはまた打ち砕かれて
しぶきとなって消えたなら
これほどつらくはなかっただろう
先生
どうして人は人を産むのですか?
どうして人は人から産まれるのですか?
ひとつ灯された炎の様に
轟々と燃え上がり
その身もその傲慢も
大気まで焼き尽くして燃え尽きられたなら
これほど悲しくはなかっただろうか?
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とある日本の幼稚園でのこと
みなさん、市販の風邪薬は風邪を治すものではありません。予防をしっかりして、それでも具合が悪くなったら病院に行きましょうね。
そう言って、にこやかに指導する先生に、ある子がきいた
先生、じゃぁなんで風邪薬はあるんですか?
それをきいた隣の子が不思議そうにこういった
知らないの?
風邪ひいても働くためさ
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時々思った事がある
好きな映画の続編を見てがっかりするのはなぜだろう
結局よくわからない虚しさが原因だ
夢の続きを見たくて
もう一度寝たところで
遅刻はしても幸せな結末に辿り着いた事など一度もない
だからもうやめよう
確かにらしくない
あぁ
そう言えば
商業的な続編映画より面白い映画なんて
腐るほどあるよな
夢の続きなんて
忘れた頃に見られるもんさ
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『来世じゃ夫婦かもね』
皮肉ですか
『それまで男みがいといてよ』
ありがとう
『あんたが幸せなら、よかったよ』
ああ、俺もだ
『なんで泣いてんのさ』
うん。ありがとう
さようなら
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普通の星なんか一つだってなかった
立ち止まっては涙をながし
笑い
驚いた
遠くに見える光は
きれいすぎて
僕を拒絶した街を
君と共に脱け出したときも
輝きは希望だと勘違いした
ほんとはそんなんじゃないのに
輝きを失ったわけじゃない
普通の星なんてやっぱり一つだってなかった
だけど僕達はここにいる
振り返ると
この街だって
ちゃんと輝いていたから
希望や夢
そんなもんつくればいい
僕達が欲しがったものなんて
結局どこにもなかったよ
だから
うん
もうどこにもいかない
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つまんない脂肪は
朝の排便と一緒に流してしまおう
くだらない塩分は
遅刻の冷や汗ににじみ出る
血圧を下げる君の挨拶は
眩しい朝日の様に僕をリセットしてくれる
時々は甘いものも必要らしい
内蔵に貯まりきった悪性の脂肪を
激しいセックスで掻き出して
明日からのストレスに備えたところで
間食の欲求を押さえられる程の自制心は持ち合わせちゃいない
あの罪悪感と幸福な気持ちは
あぁ
アレに似ている
時々は甘いものも必要らしい
今日はゆっくり
歩いてみようか
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仮説2
この世に善悪なんてない。
あぁ。みんなが辿り着く在り来たりな未完の解。
なぜ、存在出来るかよりも、重要なのは見かけの矛盾と適合している自分。
つまり。なんだかんだいっても、所詮ちぃっちゃな人間だから。
どうやら正しいらしい。
それでいってしまおう。
そうすれば、きっとあの子は笑ってくれる。
正義の縄張りなんぞは
半径5mで手いっぱいだっつうの
あ、でも、自己中な行為はどんな動物の世界でもやっぱ悪らしいわ。
この世に善悪なんかない。
んー。生きてるしなぁ。コレは破棄だな
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暗闇が微睡んで少しずつ白む空は
冷えた肌を擦る手のひらのように優しくて
今目を覚ましたのか
そこに鳴く名も知らぬ鳥に
調子に乗ってボソボソと遅く起きてきて五月蝿い等と苦言を呈し
まるで主じかの如く振る舞いはするものの
何者にも成れず昨日を終えた罪悪感はやはり引きずっている
些細な変化など必要ない
何も変えられぬ価値観など必要ない
某かの方策も無いまま
今日は淡々とやって来て
ただだまって
嘲笑いも貶しもせず
淡々と過ぎていく
無力とは惨めなものだな