詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
『来世じゃ夫婦かもね』
皮肉ですか
『それまで男みがいといてよ』
ありがとう
『あんたが幸せなら、よかったよ』
ああ、俺もだ
『なんで泣いてんのさ』
うん。ありがとう
さようなら
詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
時々思った事がある
好きな映画の続編を見てがっかりするのはなぜだろう
結局よくわからない虚しさが原因だ
夢の続きを見たくて
もう一度寝たところで
遅刻はしても幸せな結末に辿り着いた事など一度もない
だからもうやめよう
確かにらしくない
あぁ
そう言えば
商業的な続編映画より面白い映画なんて
腐るほどあるよな
夢の続きなんて
忘れた頃に見られるもんさ
詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
とある日本の幼稚園でのこと
みなさん、市販の風邪薬は風邪を治すものではありません。予防をしっかりして、それでも具合が悪くなったら病院に行きましょうね。
そう言って、にこやかに指導する先生に、ある子がきいた
先生、じゃぁなんで風邪薬はあるんですか?
それをきいた隣の子が不思議そうにこういった
知らないの?
風邪ひいても働くためさ
詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
生まれては消える風の様に
なにも思わず
ただ務めを果たして
静かに朽ちて生けたなら
これほど苦しくはなかっただろう
絶え間なく打ち寄せる浪の様に
失う事さえ畏れずに
打ち砕かれてはまた打ち砕かれて
しぶきとなって消えたなら
これほどつらくはなかっただろう
先生
どうして人は人を産むのですか?
どうして人は人から産まれるのですか?
ひとつ灯された炎の様に
轟々と燃え上がり
その身もその傲慢も
大気まで焼き尽くして燃え尽きられたなら
これほど悲しくはなかっただろうか?
詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
今日は朝から雪がちらついています
向こうに見える山は真っ白になりました
あなたは
こんな南の島で雪なんか降るのかときくけど
寒くなればほら
ここにも雪がふりました
ねぇ
冬の花ってなんでしたっけ?
あの赤い花も
今年はよく映えそうなのに
うん
もう泣きません
だからもう一度
山茶花を飾ろう
あなたが遺した
小さな花瓶に
詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
カーテンを閉めたのは丁度正午のテレビ番組が始まった時だった
見もしないテレビが点けっぱなしなのは
消す動作が面倒なのと
外とつながる最適な大きさの窓だから
煙草に火をつけながら考える
道徳や宗教が
人を支配するためのルールなら
今だってなんだかロックじゃねぇか
敵を作る為に
怠惰にご大層な名前までつけて善悪を像る
なんとまぁ傲慢な
ふと
そんな自分の我が儘な哲学を鼻で笑い飛ばす
重い体を怠惰の甘い光から無理やり引き剥がして
今日も
戦う為の仮面をつけた
悪魔がホントにいるのなら
神様なんて奴よりは
よっぽどましな奴に違いない
さぁ
戦おう
俺の相手は神でも悪魔でもない
ただの人間だ
詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
デジタル通りのアーカイブさんちの
インプット君とアウトプット君が
今日はアルゴリズムにピクニックにいきます
なぁおい、
自由を忘れたみたいなんだ
あぁ、
コンビニで買っていこうか
でも最近の自由ってさ、
責任もついてくんだって
なんだ、
じゃいらねぇや
二人は楽しく
1日を過ごしましたとさ
メデタシメデタシ
詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
あの夕日が紅いのは
遠くの国で誰かが焼かれているから
この星空がこんなに美しいのは
この星の上っ面がこんなにも汚れているから
あなたが涙を流すのは
せめて自分だけは許して欲しいから
僕があなたを好きなのは
こんな僕に
「やな奴」
って笑いかけてくれるから
この青空がこんなに高いのは
このくそったれな大地が
大好きだから
僕がこのくそったれな大地を
愛してやまないから