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しゅんすけの部屋  〜 新着順表示 〜


[379] コンドーム
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『来世じゃ夫婦かもね』

皮肉ですか

『それまで男みがいといてよ』

ありがとう

『あんたが幸せなら、よかったよ』

ああ、俺もだ

『なんで泣いてんのさ』

うん。ありがとう


さようなら

2010/04/26 (Mon)

[378] 未練
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時々思った事がある

好きな映画の続編を見てがっかりするのはなぜだろう

結局よくわからない虚しさが原因だ

夢の続きを見たくて

もう一度寝たところで

遅刻はしても幸せな結末に辿り着いた事など一度もない

だからもうやめよう

確かにらしくない

あぁ

そう言えば

商業的な続編映画より面白い映画なんて

腐るほどあるよな

夢の続きなんて

忘れた頃に見られるもんさ

2010/03/06 (Sat)

[377] ブラックショート
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とある日本の幼稚園でのこと

みなさん、市販の風邪薬は風邪を治すものではありません。予防をしっかりして、それでも具合が悪くなったら病院に行きましょうね。

そう言って、にこやかに指導する先生に、ある子がきいた

先生、じゃぁなんで風邪薬はあるんですか?

それをきいた隣の子が不思議そうにこういった

知らないの?
風邪ひいても働くためさ

2010/03/01 (Mon)

[376] ストレンジャー
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生まれては消える風の様に

なにも思わず

ただ務めを果たして

静かに朽ちて生けたなら

これほど苦しくはなかっただろう


絶え間なく打ち寄せる浪の様に

失う事さえ畏れずに

打ち砕かれてはまた打ち砕かれて

しぶきとなって消えたなら

これほどつらくはなかっただろう

先生

どうして人は人を産むのですか?

どうして人は人から産まれるのですか?


ひとつ灯された炎の様に

轟々と燃え上がり

その身もその傲慢も

大気まで焼き尽くして燃え尽きられたなら

これほど悲しくはなかっただろうか?




2010/02/22 (Mon)

[375] 花の無い花瓶
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今日は朝から雪がちらついています

向こうに見える山は真っ白になりました

あなたは

こんな南の島で雪なんか降るのかときくけど

寒くなればほら

ここにも雪がふりました

ねぇ

冬の花ってなんでしたっけ?

あの赤い花も

今年はよく映えそうなのに


うん

もう泣きません

だからもう一度

山茶花を飾ろう


あなたが遺した

小さな花瓶に

2010/02/06 (Sat)

[374] requiem2
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故人を偲ぶ沢山の涙が

遺された者に癒やしを与える

2010/01/29 (Fri)

[373] requiem
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全ての慰めの言葉は

大切な人を失った者にとって

逆の意味になる

2010/01/27 (Wed)

[372] マモン
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カーテンを閉めたのは丁度正午のテレビ番組が始まった時だった

見もしないテレビが点けっぱなしなのは

消す動作が面倒なのと

外とつながる最適な大きさの窓だから

煙草に火をつけながら考える

道徳や宗教が

人を支配するためのルールなら

今だってなんだかロックじゃねぇか

敵を作る為に

怠惰にご大層な名前までつけて善悪を像る

なんとまぁ傲慢な


ふと

そんな自分の我が儘な哲学を鼻で笑い飛ばす

重い体を怠惰の甘い光から無理やり引き剥がして

今日も

戦う為の仮面をつけた

悪魔がホントにいるのなら

神様なんて奴よりは

よっぽどましな奴に違いない

さぁ

戦おう

俺の相手は神でも悪魔でもない

ただの人間だ

2010/01/25 (Mon)

[371] おとうさんスイッチ
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デジタル通りのアーカイブさんちの

インプット君とアウトプット君が


今日はアルゴリズムにピクニックにいきます

なぁおい、
自由を忘れたみたいなんだ

あぁ、
コンビニで買っていこうか

でも最近の自由ってさ、
責任もついてくんだって

なんだ、
じゃいらねぇや

二人は楽しく
1日を過ごしましたとさ

メデタシメデタシ

2010/01/25 (Mon)

[370] ナナメ
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あの夕日が紅いのは

遠くの国で誰かが焼かれているから


この星空がこんなに美しいのは

この星の上っ面がこんなにも汚れているから


あなたが涙を流すのは

せめて自分だけは許して欲しいから


僕があなたを好きなのは

こんな僕に

「やな奴」

って笑いかけてくれるから


この青空がこんなに高いのは

このくそったれな大地が

大好きだから

僕がこのくそったれな大地を

愛してやまないから

2010/01/18 (Mon)
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