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しゅんすけの部屋  〜 新着順表示 〜


[329] Sonet 更生
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二十三時の謝肉祭
選り取り見取りの小さな火種
裏切りの火に触りたい
今更負けなんて怖くないから

五臓六腑に染み渡る
背徳の掟をジョッキで呑み干した
欲望まみれのビール樽
今ごろ誠実になんてできゃぁしねんだ

柘榴の果実に触れてみた
あの頃の香りに出会える気がして

萎びた魚の香りみたい

思い出は思い出のままにして



「あんた、大人になったね」

残念そうな笑顔がやけに誇らしくて

2009/03/02 (Mon)

[328] サッカク
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よくできた物語のような現実に酔いしれて

前向きな明日と自堕落な未来を区別してしまう

時が残酷などという甚だ傍迷惑な被害妄想に捕らわれて

タイムマシンの空想を夢だと豪語する

恋愛だとか親子愛だとか

そんなものですら科学で蹴りをつけちまう時代に

錯誤と言うよりむしろ、錯乱に近いその観念

安心しろ

当たり前に過ぎていくのはあなたの毎日だけ

思い出の一ページを永遠に覚えておくほどみんな暇じゃない
たった三万日程度の人生に昨日と同じ今日が来てたまるか

だから俺は楽しいんだよ

きっと今日もなんかが変わるから

2009/02/28 (Sat)

[327] sonnet 反逆
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白と黒の間の色が

透明な入れ物を満たした

右も左も分からぬ者が

まっすぐ進めと泣き叫んだ

価値など無い

価値など無いのだ


童話から産まれた悲劇が

朝の静けさを引き裂いた

海底に眠る太古の竜が

3センチの生き物だと知った

真実などない

真実などないのだ


ここに在るすべての物はきっと真実なのだろう


だから、受け入れてなんかやるもんか

2009/01/13 (Tue)

[326] sonnet 虚
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普遍という観念が何故あるのか?

普通が好物の僕たちは

血液型の中に性格を方向付ける要素まで見いだして

統計学に未来まで託して

退化したその足は、腐り落ちたその足は

一体誰が拾うのだろう?


口に出した瞬間に意味を失う言葉が確かにあるとして

それでも僕らは

わかったつもりでぶつかり合って

傷を舐め合って

記号化された感情を、弱さを誇ってしまった心を

どう飼い慣らして行けばいいのだろう?


空白に存在を感じるといったあなたには

僕は一体、何に見えますか?

2009/01/11 (Sun)

[325] トロッコ問題
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俺が止めてやる。心配すんな。

そう言える親父になりたい

2008/11/22 (Sat)

[324] 大人に成ったワタクシ
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何故産まれ何故死ぬのか?ある種人生の命題に対し、一昔前の私なら、細胞がどうの化学反応がどうのと曰った挙げ句、意味は無いと、切り捨てる処でせう。

でも今ならこう言います。

その意味を探し求め、この世に往生する事こそが、人生の意味なのではないでせうか?



表面上だけでも繕えるようになりました。

意味なんかねぇよ。

とはけして言いません。


何故恋をするのか?何故悲しみが産まれるのか?
ここでも快、不快の感情転嫁などとは口が裂けても言いません。

人は一人では生きていけないから、生まれた時に、お母さんがプレゼントしてくれたんだよ。

とでもいいませう。

脳の順応性なんてお首にも出しません。

ただ最近は袖丈の長い着物を着ける事が増えました。


何故かって?


鳥肌たつのを隠すためです。

2008/11/14 (Fri)

[323] dirt
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悩む、というのはどういう状態だろう?

いや、悩みがないわけじゃないが。

人は沢山の情報の中からメリットとデメリットを量りにかけて、一番メリットの大きい事を選び行動する。
うん。合理的だ。

つまりは損得なのだ。

でもメリットにも質があって、それは同じ量りにはかけられないことがしばしばある。

その競合で、迷うわけだ。

何かを欲し、取捨選択に迷う。

これは悩みの一つの形だろう。割とオーソドックスな。

取り敢えずこれを解決しよう。

意味はないが。

ん。簡単じゃん。

欲を棄てればいい。うん。楽勝。

じゃぁどうやったら欲が棄てられるか?

うん。


また悩むわけだ。


人間て悩みの尽きない生き物ですね。

2008/11/14 (Fri)

[322] 佳代
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偽物の蜜月

売り物の粘膜

本物の涙


もう少しだけ

僕が優しかったなら


決められたセリフ

陰のある笑顔

本当の愛


制限時間は

君が嘘に気づくまで
気づかないフリをやめるまで



永遠の夜

完璧な愛

後ろ姿の

嘘と涙よ

2008/11/13 (Thu)

[321] 天網恢々粗にして漏らさず
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遡及的に適用できる刑罰なんて

そんなのずるい

2008/11/13 (Thu)

[320] 国盗物語
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裂け目から見えるマリオネット

短い糸が切れなくて

二度目の秋も
あるとおもいます

それはぶっ飛んだ妄想ですが

オタク文明も教科書に載せなきゃね

マリオネットの友達は

脳味噌が欲しい案山子と勇気のないライオン

そう

敵はフック船長の左手を食べたワニ


それから獅子身中の千利休の猛攻もかわしながら

もう進むしかないんです

背負わされた針の山は
とっくに千本越えたけど

もう進むしかないんです

さぁ
このチキンレース
勝つのは一体誰なのか?

2008/11/12 (Wed)
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